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デビル・ジュエリー  作者: かかと
赤眼のレリク篇
31/194

赤眼のレリク 第21話

~テディーとロス視点~



ズズゥーン

グラッグラッ


「いったい、どうした?」

「わかりません。」

「僕は外に…。」

「行くな。」

「!」

「火薬が爆発したんだ。ダンジョンが爆破されて岩が…。」


ドッドッドッッ


「不味い。」


岩がこっちまで飛んできているようだ。


「ロス、伏せろ。」


「風嵐」


風を乱回転させ、竜巻を起こす技だ。これならば、岩も逸れるはず。


「くっ。」

「テディーさん、無茶を…。」

「少しの間待て、収まったら行ってもいい。」

「はい…。しかし、この爆発ではさすがのレリクさんも…。」

「心配するな。あいつはこういう無茶を乗り越えてきている。俺たちとは格が違う。」



そういったもののあのダンジョンが破壊されるのだ。とんでもない爆発だろう。ロスにいった言葉はおれ自身に言い聞かせていた。




~ウルゲイ視点~



ドッドッド



どうやら爆破には成功したようだな。しかし、ここからどうやって逃げるつもりだ?レリク?


「隊長!ここは危険です。救護のテントまで来てください。テディーが術を使い守っています。」

「わかった。今すぐに向かう。」


そういって俺はある一通の書簡をもって出て行った。



~レリク視点~



「召喚術」


これしか方法はない。さすがにこの熱量ではすぐに俺は焼け死んでしまう。


「フェニックス」


「キュィィィ」


本当に見た目は美しいが、その強さといったら…。


「俺を守れ。」


フェニックスの体が透けていき、俺の周りを体で包んだ。

これで大丈夫だ。


後は…。




俺はダンジョンの外に出ていた。どうやら、爆発でダンジョンが吹き飛んだらしい。


「ハアッハアッ」

「キュ?」


フェニックスは俺を心配してくれているようだ。それが伝わってくる。


「大丈夫だ。すぐに生態探査を…。」


ズドオン


「何?」


「ギオオオオオオオオオオ」



「何だ、この馬鹿でかい術エネルギーは…。」

「キュイイイイイ」


フェニックスが反応している。まさか…



「甘いわよ。レリク。」




少し先にはバハムートに乗ったアクアの姿があった。





「クソッ。まさかそう言う対処をしてくるとは思わなかった。召喚術が得意と聞いていたが、ここまでとは…。」

「こっちもそう簡単にはやられてやるわけにはいけないのよ。」


俺は不死鳥をあらかじめ召喚しておき、俺と同化させてダメージを肩代わりしてもらうことにしていた。不死鳥は死んでも復活するので大丈夫だが、復活には術エネルギーが必要で、しかも長い詠唱が必要となる。術エネルギー量が多い俺でも一回が限界だ。


アクアは自分の周りに巨大な竜巻を発生させて、その中に大量の水を混ぜて自分自身を守った。熱風が引いてくる方向と反対に穴をあけてそっちに飛ぶように自分で仕向けたのだ。後は自分が着地する時に水と葉を混ぜたものを着地点にばらまく。それでうまく受け身をとったようだ。


「お互いダメージが深いわね。ここでそろそろ最後にしましょうか?」

「まだテディーがいるぞ。それにあのロスもいる。」

「テディーではともかくロスでは話にならないなぁ。それこそ自殺行為だと私は思うけど?」

「そんなことはない。俺だってまだまだいけるぞ。」

「あらまあ、がんばりすぎは体に毒よ。」


「来い、フェニックス。」

「キュィィィ」


「いくぞ。」



「業火」


この術はフェニックスとともに考案した技だ。フェニックスは不死鳥だが、一度死んでから戻るときに灰までおも消す火で復活を遂げる。

それならば、フェニックスはかなりの熱量を秘めていると思い、これを実験した。少々、やりすぎてしまった感じもしないでもないが…。


「破壊光線」



「何?


バチバチ



お互いの技が拮抗している様だ。

くそ、この技もとめられたか…。

このままいけば近いうちに負ける。




そこでアクアに変化が起きた。


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