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デビル・ジュエリー  作者: かかと
赤眼のレリク篇
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赤眼のレリク 第9話

~ガーネット鉱山 ダンジョン前~


「これから爆弾を設置してもらう。細心の注意を払って扱うように。さもないと自分が吹き飛ぶことになるぞ。テディーは爆弾を運ぶ際にモンスターの襲撃から守る際の指示を出してもらう。レリクは個人行動してもらう。もてる範囲でいいから適当に持ってくれ。そして、味方が生きていないかもう一度確認してきてもらいたい。できる限り今回のことは内密にしたいので、亡くなっている人が一人でも少ないことを祈るばかりだ。それにレリクの術はかなり高度だと聞いている。こちらにはあまり経験豊富な人材がここにはいないのでな。お前の術で無駄に味方に被害は出したくない。他のやつらはしっかりと爆弾を運んでくれ、班で行動するようにしてあるから、一人は指示を出してくれ。質問は何かあるか?無いようなのですぐに始めてもらう。では準備を開始してくれ。出来次第爆弾を設置しろ。レリクはこっちに来い。少し話がある。」


皆は準備に動いている。


少し離れたところにテントが設置されている。当然だがここは指揮官のテントだ。指揮官はいろいろと気を使うこともあるし、見栄だけはしっかりと張っていないと馬鹿にされる現場も多い。今回は特にそうだろう。騎士が守られるなんて事はほとんどないことだからな。しかし、それだけではなく、ここでよく会議が開かれたりするということもある。ある程度大きくないと全員が入りきらない。そういう単純な理由もある。例外として、機密事項をここで指示するやつもいるらしいが、そういうやからは大抵、干されてしまうか、もしくは殺される。軍とはいえ規律や秘密事項は絶対だ。そうはいっても、いつも上がっていくのはひと癖あるような男だけだ。


さて、どんな話だろうな。



いかにも指揮官らしい大きなテントの前に俺は立った。

「レリクだ。話があるというのでここに来た。」

「わかった。一応、槍は衛兵に渡してくれ。」

「了解。」


テントの前に仁王立ちしている衛兵に槍を渡した。

「いい槍だな。」

「そうだろ。壊さないでくれよ。」

「お前が妙なまねをしないならな。」

「やること自体がめんどくさいだろ。」

「レリク、早く入ってくれ。時間は限られている。」


俺は監視に見張られながら、テントの中に入っていった。


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