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デビル・ジュエリー  作者: かかと
リオ・リチャード篇~第Ⅰ章~
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リオ・リチャード第20話

城を爆破する?


いったいどこからそんな発想が出てくる?


「テミール将軍、言っている意味は分かりますが、作戦の概要はどういった感じです?」


今はテミール城内に2000人弱の兵がいると考えられる。そのうち、重傷者は約300程度、軽傷者は約200人。戦える兵は多く見積もって1600人。我々お互いの兵力は5000人。おそらく、留守部隊を1000人は残すだろうから、実質戦える兵力は4000人。テミール城に籠城された場合、レミール将軍の部隊が到着するまでに城を落とせる確率は0に等しい。


「ここまでは予想できるが、問題は城を落とせるかではなく市民の影響がどこまで及ぶかになってくる。」


確かに市民の影響は少なからず出るだろうことは分かることだが、いかに遺恨を残さないことが大切だ。


「さて、テミール城内の見取り図はこんな感じになっている。」


僕が知っているのは正門と裏門だけだ。


「リオさんは分からなくて当然だ。むしろこの見取り図は隠し扉や通路まで記されている。君には少し見難いだろう。しかし、重要なのはここにある一本の石柱だ。」


僕が見ると隠し通路の向こうに赤い線が書いてあった。


「私が城を作った時に作らせたものだ。私に何かあった時のために。」


しかし、そんなものは作らないほうがよいに決まっている。

もし、このことが誰かに知れれば、城は崩れる。


「ええ、何となく気持ちは分かります。しかし、こうも簡単に壊れますかね?」


セレコスが言った。


「そこは大丈夫だと思います。私も現場に立ち会っていますから。」


それなら少しは安心だろう。



「それにしてもテミール将軍、何か感じないか?」

「いや、私もなんかいやな予感がしていたのだが…。いったい誰だ。」



その声の同時に窓が割れた。



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