赤眼のレリク 最終話
~エピローグ~
「さて、これから、どうします?」
「さあ、何年かかるかわからないからな?」
「う~ん…、思いつかないわね。」
「そうだ!」
アクアが言った。
「トランプやらない?こういうときは定番でしょ?」
俺たちは苦笑いをした。
「まあ、それでいいんじゃないか?気長に待つことにしよう。」
「ハハハハ。何年もトランプですか?それも歴史に残るのでしょうか?」
「案外、残るのかもよ?こんなに長い間やっていたら、普通は飽きるからね。」
俺たちは草原を歩いていた。
「あそこか?」
「懐かしい。」
そこはあの家だった。
「きれいね。」
素直にラリアがつぶやいた。
「こんないい場所に住んでいたのですか?“初代”は?」
「ああ。そうだな。少しうらやましいな。」
白い白い家だった。そして、草原も広場も白かった。
空も白い。
だが、そのとき、頭上が黒く光った。
「案外、早く見つかるかもしれないわね。」
アクアは俺に耳元で言った。
俺は頷いた。
「ああ、みたいだな。」
ラリアが顔を顰めて言う。
「何の話をしているの?」
二人を見てみるともう家のドアにまで言っていた。
「早くしないと家に入れないですよ。」
ロスが叫んで言う。
俺とアクアはみつめあって笑った。
そして、空を見上げた。
そうだ、世界は変わる…。
彼らが死んだとき、二人の子供が生まれた。
彼ら二人はこの世界を変えることになる…。