赤眼のレリク 第110話
~封印の間~
「起きろ、ロス。」
俺は彼の頬をたたいた。
彼は起き上がった。
「気がついたか?」
「ええ、ここは?」
後ろからアクアとラリアが近づいてきた。
「さて、うまくいったようね。」
「ああ。だが、二人を巻き込んでしまった…。」
ラリアは言った。
「まあ、しょうがないわ。あれでは私たちでは適わない相手だったし…。」
ロスはおそるおそる言った。
「私は死んだのですか…。」
俺ははっきりといった。
「ああ、“体”は死んだ。だが、心は生きている。それは後ろの人が説明してくれるはずだ。」
そこには“初代”が立っていた。
「すまないね。君たちにいやな役目をさせてしまったようだ。」
彼は頭を俺たちに向かって下げた。
「気にしなくてもいい。今度は俺たちが探します。」
“初代”は困った顔をしていった。
「君たちの代で見つかるとは思わないがね…。」
「そうですね。そのときは、また誰かがこの役を引き受けてくれるでしょう…。あなたには説明をしてもらいたい。ロスとラリアに…。これはあなたの最後の役目です。そして、俺たちはそれを受け継ぐ。」
アクアは頷いた。
「これは私たちの問題というわけではない。」
“初代”はうれしそうな顔をした。
「そうか…。では、君たちにこれを渡そう。」
「ええ。」
俺たちはそれぞれ預かった。
「これを私は一人で縛ってこれると思っていた。しかし、それは甘かった。彼女は年々、力を増した。これで、かなり縛れるはずだ。こんなものがなくともな。」
“初代”は“パソコン”を粉々にした。
「それでは話すとしようか。この世界の歴史を…。」
“初代”はゆっくりと語りだした。