冒険者の復讐始まる
「また、新しい侵入者が来たわよ、それもたくさん」
ダンジョンマスターになったことで食事も睡眠も必要なくなったことに慣れた今日このごろ
ついに団体客が来たようです
「じゃぁオールインいってこい」
「頑張ってくるのよ〜」
なんだろう、俺よりゴーレムの方が頼られるってどうなんだ
「そう言えば、ゴーレム一人だと敵が別れたら面倒ね」
言われてみればここの戦力はゴーレム1体だけだな
これってけっこう不味くね
「せっかくだし新しいゴーレム作るか」
「DPは全部使ったじゃない」
「いや、俺のスキルで作るんだよ」
「そんなことが出来たの!?」
驚きと期待の詰まった顔、なんてかわええんや
「まぁ出来るかはわかんないだけどね」
まって、やめて、そのゴミを見るような目
めっちゃ心にくるんだが
「と、とにかく、ものは試しだ」
もしもしスキルさん、ゴーレム作れたりしない
【スキル:ゴーレム生成を発動、ゴーレムを生成します】
ゴゴゴゴゴッ
床や壁の地面が集まっていく
「え?なに?なに?」
ギュッ
うぉおおおおおおお
なんという神展開コアの方から抱きついてくるなんて〜〜〜〜〜
【スキル発動完了、量産しますか】
イェス、イェス、イェ工エエェェ(´д`)ェェエエ工ス
この時間が永遠に続けばいいな〜〜
その頃オールインは
ノシノシノシ
「情報通りゴーレムだ
強度がかなりらしい、ゆっくり削るぞ」
「オッス!」×5
ドン
「よっと、オラ、お返しだ」
カン
「おいおいマジかよ」
「引きつけろ、盾では防ぎきれん」
ドン
「まだ死にたくないっすよ」
「お前が先走ったからだ、しっかりやれ」
ドン
「そんな〜」
ドカン
「今だ!」
「オス」×2
【斧スキル:木っ端微塵】
【槌スキル:破岩】
ドンドン
「よおし!
この調子で削るぞ」
「オス」×5
コアに抱きつかれ鼻先を伸ばしている俺は気づきもしなかった
まさか、オールインがあんな事になっているなんて