起床そして休眠
「ひどい目に遭った」
「あなたの勝手な勘違いでしょ」
いやまぁ、うん、俺の勝手な勘違いなんだけどさ
なんだろう凄く複雑な気持ちだ
食われなかったことを喜ぶべきか、自意識過剰なのか
「ちょっと〜
いつまでいじいじするつもり」
「いや別にいじいじはしてな、」
ゴボ
え?なに
なんか口につっこまれたんだけど
「ごぼごぼごぼごぼ」
「鬱陶しいからそれでも食べて黙っててくれる」
え!ひどくない
っていかコレなに、どこから出てきたの?
「ぐへっ、なにこれ」
「DPの交換にあったなにかよ」
「なにかってなんだよ」
「さぁ知らないわよ」
やっぱ嫌われてない!
どうしようどうにか機嫌を取らなければ
「そっそういえばダンジョンの改造中だったよね
ここは1つ俺に任せてみない」
「どうしたのよ急に」
「い、いや〜いいアイデアが浮かんだから(機嫌を取る方の)」
「ふぅ〜ん
まぁいいわ、じゃぁ任せたわね
私は少し寝るから」
「うん、わかった、おやすみ〜」
って、え?
「寝る!
コアも睡眠は必要ないんじゃ」
「実体化するのにも限度があるから普通のダンジョンコアに戻るだけよ、すぐ戻ってくるわよ」
「へ、へえ〜〜」
そんなことするのか
「それじゃおやすみなさい」
「お、おう」
この時の俺は知る由もなかった
ダンジョンコアという悠久の時を生きる者の感覚を