異世界ガチャ
「うーん暇じゃのう」
ジェラッセルはなにもない虚空にそう呟いた。
天国と呼ばれる場所にはなにもないただ単に明るい虚空が永遠と広がっているだけだ。
こんなにも暇でなにもなければ自然と独り言も多くなってしまうのは仕方がないのかもしれない。
「ジェラッセル様そろそろお昼寝の時間ではありませんか?」
あまり大きくはないが耳にすっと入ってくる声が聞こえる。
真面目を絵に書いたような男がひざまずいている。
声の通りがいいのはこいつの声がいいんじゃなく弊害物が何もないからだろう、強いて言うなら先代の神から受け継いだこの男と儂の椅子ぐらいだろう。
「うるさい、ジャンデル!空気を読め!」
ジャンデルは首をかしげ
「透明な空気をどうやって読むんですか?」
と聞いてきやがった。
くっ、こいつこういうところ以外は完璧なのじゃが、、、なぐりとばしてえ。
「ジャッセルや、空気を読むというのはそういう熟語見たいなもんじゃ、、」
儂が懇切丁寧に説明すると
「なるほど!ありがとうございます!」
とか抜かしやがった。これでこの説明は7回目なのじゃが最初は怒っていたが最近は怒る気力すら湧かん。
んーこの暇を解決する方法はなんかないいじゃろうか、、
一応下界を覗いてみると剣聖がなんか試合をしていた。
「はぁ、この流れも何回目じゃ、全く進化しておらん」
「たしかにそうかもしれませんね」
何がたしかにじゃ、お前のほうが進化してないじゃろ!
まぁいいこのままじゃこいつら進化しそうにないし下界に異世界のやつでも送ってみるか。でもそれじゃあマンネリなんじゃよなぁ、
あ、そうじゃ!異世界のものを一つガチャで持って行かせてやろう。それでそいつはどういう行動を取るのか笑ってみてやろう。
もちろん知識だけで無双されたら面白くないし知識のモヤかけて阻害してやろう。
じゃあガチャ作るぞ!