08 極楽
というわけで、ロイさん宅にてセシエリアさんが煎れてくださった美味いお茶を一服しながら、
果てなき野望と妄想にニヤけるのを抑えることに必死な、俺。
「本当にこの家の人たちは、お茶を煎れるのが上手だよねえ」
妖精のフィナさんも、みんなといっしょにお茶を堪能中。
うむ、相変わらず可愛いさ限界突破的な、いい感じのぷかぷかっぷり。
宙を漂いながらも器用にお茶しちゃっておられますね。
背中が大胆に開いたワンピースも、とてもお似合いなのです。
あの清楚ながらもギリギリ感が素敵なワンピースはネルコさんの最新作。
ネルコさんはお裁縫上手なだけじゃなくて、当然センスも抜群。
っていうか、俺のようなアレな男のアレな想いに、どストライクなデザインをチョイスしてくれる神のようなお人なのです。
神さまネルコさま、ありがとう。
最近やらかしちゃったせいで、やや自重気味ではありますが、新作、最高ですよ。
「アランさんの幸せそうなお顔、見てるとうれしくなっちゃうよねえ」
もちろんですとも、フィナさん。
まさに幸せはココにある、なのです。
ロイさんのお宅は、俺にとっては癒しの聖地にして最高の保養地。
癒しのお母さん、リノアさん、
秀麗完璧メイド、セシエリアさん、
わがまま爆裂姫騎士、ヴァニシアさん、
ナイスバディネコミミメイド、アリシエラさん、
その四天王に加えて、
新加入のプリティーフェアリー、フィナさん。
まさにご家族全員微塵の隙も無しのパーフェクトフォーメーション。
俺、極楽気分夢気分。
「アラン君、ちょっと」
うわ、あまりにも不審者ムーブしすぎちゃって、ロイさんを怒らせちゃったかな。
内心の動揺を必死に抑えつつ、ロイさんのところへ。