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違う


「…え?? なんでアイドルがここにいるの…??」


だって…目の前にはこれからライブをするアイドルのメンバーがいるんだよ…。


驚きで座ったまま、目の前にいる穂花ちゃんを見ていると戸惑っていた表情から少し微笑んで声を掛けてくれた。


「アイドル…??まだオーディション受かってないのでアイドルじゃないですよ?

お怪我は無いですか??書類とか散らばってしまってほんとすみません。」


「え…アイドルじゃない?? えっだって今日はライブで…」


だって私がライブの日付を間違えるはずもないし…

穂花ちゃんがアイドルじゃないなんて言わないよね…。普通…

わからない…



「だから違いますって〜。まだ素人ですよ!!

あなたも今日このオーディション受けるんですよね?!私1人で受けようと思っていたのですが心細くなってしまって…よかったら一緒にいてくれませんか…??」


私は何を話されているんだろう。どうして…穂花ちゃんはこんなことを言ってるんだろう。

ドッキリ…??でも無さそうなんだけどな…


無心になりながら散らかしてしまった書類をかき集める。


あれ私書類なんて今日持ってきてたっけ???


ん?????これ私の履歴書じゃん。年齢詐称されてるんだけど17歳って……え?これいつ書いた、、、


アイドル希望理由…?何これ…うそ。


私は着ている服を見た。…制服着てるじゃん。


「どこか痛みます…??これからオーディションなのにごめんなさい。大丈夫ですか…??」


心配そうに穂花ちゃんは見てくれる…。


「大丈夫です。えっとこれからオーディションなんですか…??初めてでわかってなくて…」


「私も初めてです!!!怪我なくて良かった…ほんとどうしようかと思いました。じゃあいきましょうか!」


何もわからないし、もしかしたら夢かもしれないからオーディション一応体験してみよう。

推しが近くにいるとドキドキが止まらないしこんな美人なのに私の心配してくれる優しいなんて本当凄いな…。

夢から覚めたらライブ楽しむぞ…。



そんなことを考えながら穂花の後ろについてオーディション会場に行った。




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