002 聖女でした。
早いものであと2日したら私の誕生日だ。
もう少ししたらルークがくると私はご機嫌で掃除してたら
『アリア姉ちゃんテンション高すぎてめんどい・・』
『しーもうちょっとしたらルークがくるからでしょ』
と子供たちが言ってますがきにしません。だって本当のことですから、
『もぅ、うざいから早く結婚すればいいのに・・』
と子供たちは私をからかいつつ、私はテンション高めで掃除をしてた。
そんな時に
『大変大変アリア姉ちゃん。』
この間ギルド登録できたマルシャが走ってきた。
『どうしたのマルシャ?』
『王都からの使いの方が15~17歳ぐらいの女の子を探してるんだって、それでくるだけで5万zくれるんだって』
『おぉ?なんて太っ腹。くるだけでいいの?』
『なんか丸い石に触るのが条件らしいけど、まじで他の子ももらってたよ』
『対象者が6~10歳だったら大量だったのに 私しかいないか~』
私は掃除をとめて マルシャの案内についていく。
私は列に並んでその石を触るのを待っていた。
私の順番で
『娘名前と年と誕生日をいえ』
『アリアといいます年は15で二日後に16になります。』
『情報がないが・・』
兵士さんはリストをみてるみたいで私の名前を探してたみたいです。
『あ 父と母が死んで私は戦争孤児なので、孤児院でお世話になってますので、出生リストには抹消されてるかと・・』
そぅこの世界では親が死亡して養子に行ってない親なしだけで、死んだことになる、そゆうことが当たり前なのだ・・。
『まぁいい 触ってみろ』
『は~い』
私が石を触るとほさわ~と光った。
(おぉ手品?)
光った石をみて兵士さんたちが騒ぎ出した。
『せっ聖女様だ。』
『おい 報告だ。』
『はっ』
(おぉ聖女?もしかしてのチートか何かの覚醒!!?)
と内心おぉ~と思ったが・・ちょいとまった・・
(私、平民だと思ったから、この町で(もしかしたらルークと)結婚して子供産んで骨を埋める気でいたんだけど・・聖女とかになったら魔王討伐とかで冒険とかでたり魔王討とかしないといけない?この町からでるの?)
と一生懸命考えてたら
『聖女様お話があります。とりあえず私たちがお世話になっている宿にきてもらえないでしょうか?』
『いや・・私聖女じゃないですし』
『王命でとりあえず、お話をきいていただきたいて国王様とお話をして頂きたいのですが、』
『えっとりあえず触るだけで5万zは?』
『もちろんそれは用意しております。本当はすぐにでも王都に行っていただきたいのですが、そちらも色々とあるかとおもいますのでとりあえずお話だけでも・・』
『・・・お話の最中に飲み物とかに睡眠薬とかいれて拉致とかないですか・・?』
怖いですもんね。この世界、奴隷狩とかもありますから見ず知らずで王命とか言っても嘘ついて奴隷商人とかに売られたりあるし、勝手に拉致とかありえますから・・
『そっそんなことしません。聖女様にそんなことしては、こちらの首が飛んでしまいます!もしご心配でしたらこの町の領主のところで話でもいいです』
この町の領主様は色々と私達町の人を気にかけてくれる優しいお爺ちゃん領主様だ。
『じゃ とりあえず 勝手について行ったらみんなが困るのでシスターに連絡してから言ってもいいですか?』
『もちろん構いません。着いていってもよろしいでしょうか?』
『・・もちろんいいですが・・』
(逃げると思われてる?)
とりあえず お金を貰って孤児院に行きシスターに告げて領主様のところに行った。もちろん怖いのでマルシャと一緒についてきてもらった。
領主様のところで話した内容は
1)聖女として王都に来てほしい。
2)とりあえず 勇者が現れるまで、学園で聖魔法を学びつつ行儀作法を習ってほしい
3)学園で学んだあとは王都に結界を張ってほしい
4)勇者が現れたら勇者と一緒に魔王を倒してほしい
だそうだ・・・。
私はめんどいから嫌なのと、聖女って柄じゃない
私は孤児院で働き盛りは私しかいないので、その私がぬけたら、生活が成り立たない可能性もある。それに魔王退治なんて 今平和なんだからする必要ないでしょ?
と言ったら、
学園で学んである間は給金をだす。聖女として王都の結界を張ってる場合さらに倍だす。その結界が何年も持つタイプならつくった年数分の給金をだす
勇者が現れるまで、討伐はないから気にしなくてもいい。もしあっても、聖女様に色々させることはない といわれた。
お金は30万zこの辺りの平均以上の額にさらに2倍となる。
お金は確かに生きる以上必要だ。
しかも学園で学んでる間、お金がはいる。お金がはいれば子供たちに新しい服やら色々と買って上げれる。
職業訓練みたいな感じだと思えばいい けど・・。
とりあえず、すぐにでも王都に来てほしいみたいだったが、二日後私の知り合いが誕生日にお祝いにきてくれるから 二日は待ってほしいとお願いした。
私は話を聞いた後、馬車で孤児院に送られた。
マルシャは興奮してて、シスターに色々と話してたが、私は頭が追い付いてないので外で考えてくると孤児院からでて、広場にある公園に歩いて行った。
(ルークと離れ離れになるのか・・)
私はルークの住む場所をしらない・・王都のどこかにあると聞いたがもう覚えてない。しかも点々と街を移動して販売してるし、意外とモテルから、きっと私のことなんてすぐ忘れるだろうな~とかおもいつつ、昔出会った記憶を辿った。
小さい頃、戦争孤児になる前に出会った友達。孤児になっても相変わらず友達でいてくれたルークにうれしさを感じて、それからずっと好きだった・・。
誕生日 ルークが来たら 告白しよう。せめて記憶に残してほしい。
『よし 告白しよう』
『誰に?』
『それはもちろん・・ってルーク?』
『ただいま。』
『お帰りルーク。』
あれ 心なしか怒ってる顔してる?
『あれ なんでこんなところにいるの? しかも私まだ誕生日二日後だよ?』
『孤児院いったらアリアが考え事ででかけてるっていって帰ってこないから迎えに来た。』
辺りは日が沈みかけていた
『わぁもう夕方?』
『で?誰に告白するの?』
『え?あの~その~』、
(告白すると決めたけど、今言わないといけない?まだ準備もできてないのに?)
と考えをフル回転させ、ルークをみては自分の手をみたりして、とりあえず自分落ち着けと焦るが、ルークは私の顔をじーとみてるので、余計焦ってしまう。
(そんな見ないで~~~私の心落ち着け~~)
『あ・・あのね ルーク。私聖女様に選ばれたの・・』
『・・・』
『それでね・・王都に来いっていわれて・・でも、ルークがくるの私の誕生だと思って二日待ってもらってたの』
『・・・・』
『それで・・私・・もう会えなくなるんだったら・・ちゃんと気持ちだけ伝えて あぁこんな子もいたな~って記憶の片隅にでも覚えてもらいたくて・・・その・・』
『・・・』
『ルーク私貴方の事が・・す『まって』』
ルークは私の口に手をおさえて最後まで発言させてもらえれなかった。
最後の告白ストップかけられた~~~~。
好きて言わせてくれないの?やっぱりただの友達でいたいから?
とぐるぐる考えてたら
『まいったな・・俺が言おうと思ってたのに・・』
とブツブツ聞こえたが、私はぐるぐる考えてて聞きそびれて
『ん?ふご?ふごふごふお?(え?何?きこえなかったよ)』
『あっごめんごめん』
ルークは手を放して
私の手を取り膝をついて
『アリア俺は君が好きだ。どうか俺と結婚してほしい』
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~
私がびっくりしてる顔をみてクスリっと笑って立ち上がり
『シスターとすでに話して会ってアリアが16歳になったらプロポーズする予定だったんだ』
と笑ってみせた。けどすこし残念な顔をして
『けど・・聖女か・・じゃ・・無理なのかな・・・?』
『無理じゃない‼』
『え?』
『私聖女になりたいわけじゃない。うんん私ルークのお嫁さんになりたい。ルークが好きなの。ずっと好きだったの・・・』
もうわけわからん 涙がでてきた。
これはうれし涙なんだよね?だってルークが私のこと好きって 結婚してほしいって・・
『あのね。ルーク待っててくれる?』
『ん?』
『今日の話しでね。最短で2年でもどってこれるらしいの、だから待っててくれないかな?私頑張って一年で学校卒業できるようにする。それに城で何年ももつ結界張ってくる。それに魔王が現れても、勇者のレベルが低い奴でも私がすぐ倒してくるぐらい聖女としてがんばるから・・だからルークお願い、私をお嫁さんにしてほしいの』
『・・・すごい逆プロポーズみたいだね』
と笑ってくれた。私は恥ずかしくて顔がこれ以上ないぐらいゆでたこになってて
『俺はまてるけどアリアは?俺がいない間浮気しない?』
『浮気なんてしないよ』
『そうかな?ここより沢山の人たちがいるんだよ?しかも学園には王子様から貴族までいるんだよ?』
『絶対しない。そもそもルークだってしないでまってくれるの?私ルークがモテモテなの知ってるのよ?』
『俺はずっとアリア一筋だったんだけど・・?』
『私だってずっとルーク一筋だったわよ。』
『・・・』
私は両想いだったのはいいけどこれから 離れ離れになるのに不安でたまらなかったから言ってしまった。
『じゃあルーク結婚しましょ』
『え?』
ルークがすごいびっくりしてる。
『もとから結婚申し込む予定だったのでしょ?じゃ 今すぐしましょ』
『そんなすぐ決めていいの?アリア結婚だよ?』
『だって2年も離れるなんて嫌だもん。結婚っていう繋がりでもほしい』
私はルークを見上げて
『ダメかな・・・?』
『ダメじゃないけど・・その今日はもう遅いから明日にしないか・・?シスターにも言わないと』
『・・・それもそうだね・・・』
私は勢いで結婚したかったが・・現実をみよといわれて、ちょとテンションがさがりつつ足元のつま先をみてた・・
『アリア』
『ん?何』
と顔をあげるとルークは私の身長に合わせ少し屈んでキスをしてくれた。
唇と唇が離れて
『アリア好きだよ。明日俺と結婚してくれるかい?』
『うん ルーク好き 大好き』
と私は抱き着いてた。
私は少しルークと話しながら孤児院に戻った。もちろんルークは私の手を握ってるから 私はずっと顔がゆでたこだった。
孤児院に帰ると子供たちの茶化しがあったが、シスターと3人で話があるから無理やり中断させて子供たちを退室させた。