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「そろそろ異世界行ける?」「もーちょっと♡」

「絶対知りたいと思うんだよねコレ!ねぇ?聞きたい?」

「めっちゃ知りたい!」

「よーし!教えてあげよう」


ディーは意気揚々と話し始める

ちなみに、女子の「ねぇ?聞きたい?」に「別に…」というと機嫌が悪くなる。ソースは元彼女


「君の生まれる家の事なんだけどね?」

「おぉ~それは大事かも」

「でしょ~」


生まれる家か


色んなパターンがあるよな


王道はやっぱ貴族の家

貴族の家にもパターンがあり、王族、辺境伯、伯爵、没落貴族など


貴族といっても色々ある


他にも

庶民からの成り上がりとか

商人の息子とか

はたまた超強い魔物とか


その他にも色々あるだろう


どう生まれるかが人生を左右し、そして行き先を決めかねい


「こっからが大ニュースだよっ!」

「俺の転生先は貴族だ!とか?」

「え?何でわかったの?神?」

「いや、神はディーでしょ」

「そだねー」


何となくの勘だったのだが当ててしまったようだ


「ちぇー驚いて欲しかったのになー」


あ、機嫌が少し悪くなった?

女の子って言いたい事当てると不機嫌になるよね


男ら不可抗力なんだ許して欲しい


「まぁいいけどー。君は人生ポイント高めだから待遇いいよー」

「何?その人生ポイントって」


「んとねーあんまり詳しい査定内容は言えないんだけどー

例えば、世界的発見をしたとか大きいものから信号無視を人生で1回もした事ないっていう小さいけど意外と誰も出来ていない事とかを積み重ねて行くとポイントが溜まっていくんだよ」


なるほど


「その人の生き様がポイント化されるって事ね」

「そだねー微量だけど、隣の席の子の机から落ちた消しゴムを拾ってあげたとかも加点対象だね」


そんなものまでか


「君がポイントが高い理由はね?人の命を2度救ってるからだよ」

「え?2度?」


1つ目は多分…


「1つ目は君の元彼女さん。命懸けでクマの盾となった事。中々出来る事じゃないよ。」


俺のあの行動を評価してくれる事は素直に照れる///

てか、もう1つは?全く心当たりがないんだが


「もう1つは君は知らないだろうね。君の書いていたWeb小説だよ」

「あの駄文が?」

「うん。感想もろくに貰えずエタってる小説だよ」


エタってる言うな。事実だけど

仕方ないじゃないか…ログインのIDとかわかんなくなったんだから


「君がエタった後ね?1人の女の子が君の小説に感想を何通も何通も送っていたんだよ」


え、マジ?


「その女の子はね?病気で病院のベットから出掛けられるない子だったんだ。このまま生きていて希望はあるのか…死のうかなって考えていたんだよ」


もしかして…俺のもう1つの善行って


「君は彼女に生きる希望を与えたんだ」


マジか…俺の小説にそこまで感銘してもらえるなんて

やべ…ニヤける


「大量の感想を送ったのに一通も返事が来ず。気になる所で終わらせている小説に怒りが収まらずに「私はこんなふうに途中で投げ出したりはしない!」私は絶対に最高の小説を作り完結させるんだ!

私はしっかり完結させて私の様に生きる希望をもって貰えたら嬉しいっていう素晴らしい希望を与えた。それが君のもう1つの救った命の話だよ」


…あの、何かすいません


打ち切りマンガとか小説に文句言うくせに「どうせ誰も求めてないんでしょ?」とか思って自分はエタって本当にすいませんでした。


「え、何か落ち込んでる?何で!?」

「…いや、あの俺なんて事をしていたんだっと思って」

「そだねー知らぬ所で命救ってたなんてヤバイよねー」

「いや、そうじゃなくて。体調不良の為休載って報告しているのに

「実は遊んでんじゃねーの?」とか書き込みしてたのを思い出して罪悪感が…」


俺に休載や打ち切りを責める権利なんてない

きっと富樫先生とかにもしっかりとやむ得ない事情があったんだろうな

俺はもう死んだし読めないけど連載頑張ってください!!

きっと楽しみにしてる人沢山います!


「何か自己完結してる人がいるんだけど」


俺が天に向かって拝んでいると

ジト目を向けているディーが呟いた


「いやー俺はとんでもない事をしてしまったなっと」

「うむ。悔いる事はいい事だよ♪ただ~懺悔とかやめてね?気が滅入るから」


神よ…それでいいのか


「話戻していい?てか、戻すね?」

「ああ」


俺の返事を聞いたディーは


「ちょっち待ちねー。えーっと。アレーどこだー?」


突然空中にできた黒い穴に手を突っ込んでまさぐり始めた


「それ、アイテムボックス的な?」

「そだよー人間は普通は使えないけどねー」


あ、使えないんだ

異世界生活したらアイテムボックスのアレやコレも定番だからあるのかもと思ったが


いや、もしかしたら上限なしに入るカバンとかあるかも


「あ、思い出した!ちょっと待ってて!資料とってくる!!」

「え?」


俺がアイテムバック的なものの存在の有無を聞こうと思った直後

ディーはそう言い残し消えた


何かの比喩ではなくヤドラット星人から学べる瞬間移動の様なもので


「これがテレポートか!やっべーテンションあがる!」


アレを俺も異世界転生したら出来るようになるのか

実際テレポートってどうなのかと思ったが直に見ると鳥肌が立つ


俺がテレポートに感動を覚えているとディーが戻ってきた


「ごめーん。お待たせー♪」

「今のがテレポートっすか!」

「うん?ああ、そうだよー君も使える様になる力だよー」


おおおおおお!


「すげーーーー!!」

「おー?そんな反応されると照れるなーもっと褒めて褒めて♪」

「マジでスゲー!正に神!」

「うん。神だからねー」


俺が褒め称えると「えへへ」っと照れるディー

ちょっと…結構?カワイイ


「あ、でね?コレが君の転生する先の資料ね?」

「読んでもいいの?」

「もちろんだよ!」


転生先

ニブルヘイム領 ノースファン地域統治 子爵家


父 リフル・イモーラレイン

母 スピカ・イモーラレイン

第2夫人 シルヴィア・イモーラレイン


転生先情報


ノースファン地域。極寒の地である。世界でも有数の豪雪地帯である。

鉱山の数多くが手付かずのまま残っている。理由は豪雪地帯の為

運び出せる量に限りがある。


経済状況

イモーラレイン家の経済状況は貴族の平均所得からみて中の下

近くに町があり、その町とイモーラレイン家共に不自由のない生活は送れている。


「まぁ基本的な情報だからね。そこに書かれている情報以外は自分の目や耳で確かめてね」


スタート地点が何処だろうと成り上がるつもりでいたが

貴族とは都合がいいだろうな。経済状況は自分で何とかすればいい


もし、何とかならなくても俺は元庶民だ。元の生活レベル以上位は期待してもいいのではなかろうか


なにわともあれ楽しみである

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