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「話すすまねぇーーー」「女の子との会話なんてこんなもでしょ」

今の俺の顔はきっと昇天しそうな程清々しい顔だろう

次の人生に何の憂いなく行けるってもんだ


「ねぇ?ホントに貝がいいの?人間の予定だったんだけど…

最強の貝目指してみる?基本魔術の才能はあげれないけどアタシの力はあげられるよ?貝類最強目指しちゃう?」


「いや、すいません。嘘です。人間でお願いします。」


危ねぇぇぇ

来世で貝なる所だった


アドペンチャーゲームなら間違いなく今


1「いや、すいません。嘘です。人間でお願いします。」

2「はい。貝類で最強を目指します。」


の選択肢が出ていただろう


絶対2とか選ばねぇぇぇよ!!



いや、俺はゲームなら選んでみるけどね?

まぁリアルだし流石に…


「あい、わかった!」


1人で脳内トークが出来るようになった俺を他所に

ギャルちゃんは実によい返事をした。


「とういかさ…」

「ん?何かな?」


「何て呼べばいいかな?」


俺は遅まきながら名前を効いた


女やらギャルやらお姉さんやら

果てにはギャルちゃん呼びにまで至った


パニックになっていたさっきまではそこに何の疑問も持ちわしなかったが流石に冷静になると呼び方が分からないと言うのは不憫でならない


「アタシの名前はねーアプロディーチーだよ」

「アプロディーテー?」


聞き間違い?


「違う!アプロディーチー!チーだよ!チー!」


聞き間違いではないようだ

なんというか


「胡散臭ぁ~」

「だぁれぇが!パチモンじゃコラァ!?」

「ひぃ」


怖っ

ギャルがこうして恫喝すると男女の差なんて全く感じないようなレベルのものをしてくる時がある。


それに似た。

もしくはそれ以上な感じがした


「いい?「私の貞操は何時か現れる私に相応しい殿方が現れるまで大事に残してあるんですのよ」とかいっているメンヘラ女と一緒にしないで!」


「そうなんすか…」


アプロディーテーってそんな感じなのか…


「そうよ!「私は美しい」を枕詞にしないと会話が成立しない自意識女と一緒にされるのはギャルと言われるより腹立たしいわ」


「すいません。さっきギャルちゃんとか言って」


俺は即座に謝った

腕を組んで、眉間にシワを寄せて明らかに不機嫌な様子の女の子


しかも、そうなんだろうなーと思ってたけど


「ん?あぁ注意しようと思ったけどね。すぐに名前を聞いてきたし

アタシも名乗ってなかったなーとは思ったしさっきの1回はなかったことにしたげる。」


「ありがとうございます!」


俺は綺麗なお辞儀をして誠心誠意謝った


「ちょい、やめろし。固い固い」

「いや、でも。アプロディーチーさん神ですよね?」

「ん?そだよー。あ、長いっしょ?ディーって呼んでいいよー」


「あ、はい。ディー…さんは神なんだろうしやっぱ敬語の方がいいのかなーって」


流石にね?神とわかった人にタメ語はできませんって

いや、ラノベとかではめちゃめちゃ馴れ馴れしいな…


異世界に女神持ってちゃう主人公とかいたし


「だーかーらー。そういうのヤなんだってば!そりゃね?中には礼儀がなっとらん!処刑!みたいな奴もいるけどさ?

そういうの苦手なんだよねー」


「まぁ神様がそういうなら…」


神様がそう望むなら…

そもそも、あんま神って感じしないしね


「そそ!気楽にいこ~」

「はい!」

「うむ。良き返事なり!」


うむ。実に良い笑顔なり!

不自然さのない心からの笑顔っぽいものだった


「んで~どこまで話したっけ?」

「…何にも?」


え、ここまで小説にしたらそれなりの文字数になるであろう会話をして

何にも進んでないだと…


そろそろ転生して「何この子全然泣かないわ!」のくだりじゃないんだろうか


「まぁね!他所は他所よ!」

「他所ってどこだよ!」

「まぁね?そこはホラ。他の神様的な?アレ的な?」

「あ、うん。神様ね」

「そうよ。そう。アタシ達のペースでいきましょーう♪」

「お、おー!」


俺たちには謎の団結力が働いた

なるべく早く説明を終わらして早く転生しよう。うん。


「で、ね?アタシは思い出したわけよ。君に状況説明を初めていきなり躓いたのよね」

「す、すいません。」

「いいの!いいの!病死や寿命以外の死者は大体そんな感じだから

君はまだいいほうよー?精神壊して話しにならない子とか前世では殺人者でまともに話そうともしない人とかね」


大変そうだなー神様も


「神ってねー理不尽なのよ。休暇は無いに等しいし。初対面の人と面談しまくらなきゃなんないし。セミとかヤモリとか」

「え、そんな生き物とまで面談すんの!?」

「当たり前よ~アタシ達から見れば人間もヤモリも同じ生物というくくりだもの」


ヤモリと同格か…

いや、ヤモリに失礼だよな


「でねでね~」

「あのー」

「うん?」

「話。それてます」

「あ、うん。そうね。職務を果たさないとね」

「はい、お願いします。」


俺の日本での人生が終わりここから始まる異世界転生

きっと苦労もあるかもしれない。だが、ディーが言うにはディーの能力をくれるというのが会話の端から聞こえた。


期待してしまう。きっとここから俺の異世界チートライフ(ハーレム着き)が始まるんだ!


「それでね?今のね?状況説明の続きなんだけどね?」


…いつ始まるの?

言っととこう。言っとかなければならない気がする


「転生パートながぇぇぇよ!!」

「え?何かごめんね?まだ半分もいってないよ?」


俺はまだもう少し異世界にはいけないようです

転生パートはまだ続きます

キャラが勝手に動く様な雰囲気大事にしたい

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