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「この能力どう使えばいいの!?」「お風呂覗こうと思ったらいつでも入れるよ?」

「異世界転生を早くしたいっていう気持ちは君の人生資料を見れば分かるけど順序よく話していこうね?」


うん?


「人生資料って何?」

「説明してもいいけど長くなるよ?」

「やめときます」

「賢明な判断だ。うん。でも掻い摘んで言うと君の持ってたエロ本のタイトルとかが記載されてる」

「待って!すぐ燃やそう!」


ヤバイ。一瞬の気の迷いだったんだ!

「自主規制タイトル」とか「自主規制タイトル」とか!!


とにかく!俺はノーマルなんだ!


「ダメよ!大事な資料なんだから!」

「エロ本の情報がか!?」

「エロ本だけじゃないから。あーもう!後でちょっと話にも関係あるし説明するから!今はハウス!」


俺は犬じゃねーよ!

いや、エロ本にそういうのがあっても違うからね?


「それでね?第2に君は異世界転生します」

「はい」

「第3に君は記憶をそのままにアタシの力と魔力適正を2つ持って転生できます。」


おぉ~異世界っぽい!


「男の子だね~目がキラキラしてるね」

「そりゃね!憧れた事は1度や2度じゃないからな」

「うんうん。喜ばれるのは嬉しいね。君の来世はセミだ!って言った時の絶望の目は気持ちのいいものじゃないしね」


うっ…それは辛そう


「でね~魔術適正なんだけど属性があってね選ばさせてあげる」

「適正ってのは?」

「うん。言うなれば得意な魔法って事。魔法にはね属性があるんだけど」

「テンプレだね」

「そ。わかりやすいでしょ。その属性は火、水、風、土、光、闇、回復、強化系の8つだね。」

「へぇーなるほど。」


感想としては多いなという感じもする

ここで気になる疑問が出た


「ねぇ。適正がないと他の6つの属性は使えないの?」


ディーは顔を横に振った


「うんうん。才能って言った方がいいかな。適正がある方が上手く使えるってだけ。でも、転生した先の住民のほとんどは適正の属性。しかも1個の属性しか使えないと思ってるね。しかもそのレベルは水属性だったら浴槽に水を入れるので精一杯ってレベルの人が他の属性も合わせて人口の4割って所かな。魔術師としてご飯を食べていけるのは1割位。君に与える才能は並大抵のものじゃない。それなりの努力すれば頭一つは抜けると思う」


正にチート!素敵!

まぁある程度の努力は必要なんだろうと言うのはわかる

ただ、人間は興味があるものの吸収スピードは違うという


俺は異世界の事柄全てに今興味津々だ。ならばチートライフまで一直線イヤっホーーーい!妄想が止まらないぜ!


「まぁ今すぐに決めなくてもいいからさ!転生直前までには教えてよ」

「わかった」

「うん!よろしい。でー次はアタシの能力についてなんだけど」

「お!キタ!俺だけのチート能力!!」

「そうだよー!アタシの能力はねー」


なんだろう

一方通行を可能にする。攻撃を弾き返したりする能力とか?

右手で触れた魔力を全部打ち消す能力とか


なんにせよ!期待感は高まる


「聞いて驚いて!テレポートだ!」


おお!テレポート!


……



テレポート?


「いい?1度自分が行った場所に行ける能力だよ。他にも生物以外ならなんでも思った所に飛ばせるし、生物も相手の同意があれば手を繋いで肉体的接触があれば転移が可能だよ。ただし!一定以上の知識がないとダメって言う制限はあるけど、まぁ人間なら4才位からなら大丈夫じゃないかな。つまり!生物以外はあらゆるものを転移させられる能力って事」


いや、あの

確かにすげーけどさ


「ねぇ?すごいでしょ?」

「すごいけど」

「ん?けど?」


いや、便利なのはわかるが

誰しも1度は、どこにでも行けるドアを欲しいと思った事はあると思うが


何か


「地味ぃー」

「なんですとーーーー」

「何か俺は能力を全て無効化する最強の右手とか想像してたからなんというか」

「いやーそういう能力をもっている神もいるけどさー」


え、俺ハズレ引いた?


「今さ?ハズレって思った?」

「いやいやいやいや」

「全く人間をどれだけ見てきたと思ってんのよ。すぐわかるっつーの」

「す、すいません」

「まぁ君はみるからにThe戦闘系って能力を求めていたんだろうね

だけどね?どんな能力も使いようだよ?」



テレポートで世界最強か…


「例えば?」

「あぁー神からはそういうヒント出せないんだー神様に全てを教えて貰って転生ってズルくない?それに何よりつまんなくない?」


まぁ確かに


「でも、まぁ一つだけ使い方を教えてあげるなら~」

「なになに?」

「女の子のお風呂除き放題だよ?」

「やらねーーよ!てか、透明じゃないならすぐ捕まるじゃないか!」


異世界転生したのに女風呂覗いて牢屋で過ごすとかありえねー


「君にあげる能力なら睡眠時以外に捕まる要素はないよ?」

「いやいや、何で寝るのにビクビクして一生を過ごさないといけないんだよ」


(*ノ∀`)ノ゛))アヒャヒャ

とディーは手を叩いて笑っている


笑らえねーよ…


「まぁとにかくさ!アタシからは言えないけどホント能力は使いようだからさ!頑張りなさい」

「はぁ…了解」


いささか不安ではあるが頑張ろう

能力のチェンジはできないんだし、それに異世界転生でアドバンテージを得るのは間違いないんだしな


「でね?アタシの能力についてもう少し補足ね。アタシの能力は自分以外を転移させる時は両手のどちらかと繋がっていないとダメだからね」


つまり蹴りあげた毛布を足で触れて寝る前の状態の掛かっている状態には戻せないと


「後、ランダム転移!みたいなのはできないよ。〇〇を何処に移動させるって言うのを定義しないと能力は発動しない。自分自身の転移にも同じ事が言えるね。」


ふむ、足元をすくわれかねないな

もしも、とっさの判断で定義が曖昧だったら命の危機が訪れるかもしれないということか。熊に襲われた時の俺の精神状態にならないよう落ち着いて行動しよう


「後、魔力の総量によって転移できる物量が決まるから、例えば大陸ごと移転っていうのは人が内包できる魔力総量では絶対に無理だね」


ま、まぁ当たり前だよな

そんなんできたら街に海を転移して水攻めとか!できるし


「後は後は!剣を持って岩を叩く。接触した状態で手と岩は剣を通じて繋がっているから剣と岩を同時に転移させる!みたいな事はできないね。テレポートできるのはこの場合剣だけってことになるね」


なるほど

てか、できない事多くない?


「あ、コレも言わなきゃ!生物の持つ記憶とか思考を飛ばすみたいな事もできないし逆に入れる事もできない。つまり、洗脳とな意思のないお人形を作るとかは無理だって事だね」


まぁ

できたら独裁者になれるもんな


「後はー」

「え、まだあんの?」

「そりゃあるよーだってこの制限がないと神様レベルだもん

君はあくまでも人として異世界転生するだからね」


まぁ確かに一理ある


「でね?壁の中とか土の中とか物理的に入れない所はダメ

空洞になっているならいいけど、物理的に無理なら魔法はキャンセルされる。」


まぁ当然ちゃ当然だな


「後ねー同じ様に相手の体の中とか壁の中にナイフとか毒を直接テレポートする事も出来ないね」


考える事がグロい!

まぁでも体内に毒をテレポートさせる事が出来れば無敵だもんなー


「自分の魔力をテレポートする事はできないね。テレポートは君の魔力で使うものだ。仮に君が火の玉を作りテレポートさせようとしても

どちらも君の魔力。混ざりあって霧散してしまうだよねー」


なるほど。他人に魔力を与えるとかも無理な感じだよな


「最後に禁止事項と言うか注意点ね。テレポートにはインターバルがあるんだよ」


出たよインターバル


ありそうな気はしたんだ

なければ常にテレポートしてれば基本的に攻撃はあたらないもんな


「インターバルは3秒だよ」

「え、5秒?」


意外と短かった。てっきり1分とかだろ?とか思ってたから拍子抜けだ


「あ~意外と短いなとか思ったでしょ」

「わかった?」

「まぁ反応でね。くれぐれも気をつけてね5秒って結構長いから」


そうなのか…あんまり実感わかないな

5秒なんてあっという間だと思うが…今これだけの思考でも5秒経っただろうし


「アタシの能力の説明は終わりねー」


やっと終わったらしい

女の子の話って長いよね。まぁ今回の話はめちゃくちゃ大事な話なんだけど


「他にもー何かしらあるんだけどー

取り敢えずはこんなもん。君が禁止事項に触れた時。アタシから夢に出て説明しに行くよ」


あっやっぱそういうのも可能なんだ


「よく夢に出てくる感じ?」

「ん?用事があった時とアタシが暇な時だけだよー」

「暇な時…って」

「アハハ。いいじゃん付き合ってよー」

「別にいいけどさ」


何か全然神っぽくないなー

気のいい女の子の友達と喋ってる気分だ


「じゃあ能力についての説明はこれでおしまい!さーて次は君の待遇についてだね♪」


俺はまだ異世界に行けないようだ

異世界編 まだまだ続きます


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