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「さぁ喜んで!異世界転生だよ!」「………は?」

異世界転生するまで長いです

設定資料の様なものですが物語に関係あります。


異世界転生は数話先です

「はい!あなたは死にました!異界転生できますよーおめでとう!」


意味わかんね…


「おやおや?どうしたのかな?ねぇ?異世界転生だよ?喜びなよ」


異世界転生?いやいや、その前に死んだの?俺


「ねぇー!ねぇーてばー」


つーか誰だよ。もしかして


「おーい。童貞くーん」

「誰がキモ豚クソ童貞だ!!」

「いや、そこまでいってんし」

「言ってんだよ!言葉に出してなくても目が!」


高校生に入って親睦を深めるために行われたオリエンテーションで言われた時の言葉とあの目は忘れない!


「は?何気安く話しかけてきてんの?大人の階段登ってから出直してきなよ童貞君」


あぁ…心の傷が開く

何でアイツらほぼ初対面で俺が童貞ってわかんだよ!

当たってたけども!!


「まぁまぁ~君ぃ~そんなキモ豚って程じゃないよ?キモがられないけど中の上くらいで女の子慣れしてないから童貞だっただけ」


おい、何で俺が女慣れしてないって知ってんだよ!

コイツの見た目もギャルっぽいがギャル特有のセンサーがあるんだろうか


「これだからギャルは嫌いなんだ」

「あのさーギャルって言うのやめてくれる?アタシ2000年も前からこのスタイル決め込んでるから~最近流行った言葉にぃ~当てはめて欲しくないんだよねー」


「じゃあ…ですね。何て呼べばいいんですか?」

「あ、敬語とかいらないよ?ほんとは~アタシに使うべきなんだろうけど~硬っ苦しいのもやだしねー」


社交辞令?

こういうのを間に受けると「は?何気安く喋りかけてきてんの?」とか

直接言われなくても(何コイツ)みたいな目で見てきたりしないだろうな


まぁこの女とも…って!忘れてた

俺がこの女とも会う事はないだろうと思ったが思考が別の事に向けられた。


「そうだよ!死んだってなんだよ!異世界転生ってマジでいってんの?」

「おーいいね!そんな感じで友達に話しかけるみたいな感じでいいよ。んでねーアタシの呼び方はー」


いや、そんな事はどうでもよくってさ!


「質問に答えてくれよ!」

「あぁーわかったわかった。コレだから童貞は…」

「童貞じゃねぇよ!」

「いや、童貞でしょ?てゆーか人に名前訪ねといて聞かずに別の質問とかマジ童貞じゃん?」


じゃん?って何だよ知らねーよ


「童貞じゃ「童貞でしょ?」」


そうだけど…な、なんでわかんだよ…

やっぱりこえーわ。ギャルセンサー


「それで…教えて貰える?今の状況」

「話そらすの?まぁいいけど」


すんません。マジ勘弁してください


「でもーあんま長々話す事もないんだよねー

まず第1に君は死にました。死因はキャンプで熊に襲われ為す術もなく」


あぁそうだった

恐怖からか。今まで思い出せなかった

俺は家族ぐるみでキャンプにいって薪拾いに山の中に入りすぎて熊に遭遇したんだった


「君は普通に熊に襲われて死んだ。そんでもってーって泣いてんの?」


俺の目からとめどない涙が流れていた

拭っても拭っても出てくる涙を袖で拭っている


「あぁーはいはい。しょーがないなー」


ギャルの容貌をした女…いや、お姉さんは

涙が止まらない俺を優しく抱きしめて背中をさすってくれた


「怖かったよね。大丈夫。君は強くなれば強くなる程敵が少なくなる異世界に転生するんだよ。もう怖いものに抗える力のある世界に行けるんだ。それにアタシの能力は寝首をかかれない限りそうそう死なないよ」


なんか…安心する

心にかかっていた恐怖が霧散していく

これが女性の力…いや、ギャップ萌えか?


苦手意識をもっていたギャル風のお姉さんに優しく慰められているというこの状況に安らぎを得ているのかもしれない。


「落ち着いた?」

「うん。一応」

「そっか」

「あっ」


俺はつい言葉を出してしまった

この短いやり取りで至福の時間は終わりを告げてしまった


後悔先に立たずとは正にこの事


「んじゃー説明の続きすんねー」

「ちょ、ちょっと待って」

「ん?」


俺はどうしても後に回す事の出来ない質問をした。


「千佳は?千佳はどうなったんだ!?」


千佳とは幼なじみで俺が死ぬ前

家族ぐるみで一緒に行った家族の長女で恋人だった子だ


千佳は熊に襲われた時、俺と一緒に薪拾いをしていた

俺は千佳に「逃げろ!絶対振り向くな!」といって別れた


俺は少しでも時間稼ぎがしたくて熊に石というか

火事場の馬鹿力か岩といってもいいくらいのものを熊の頭目掛けて投げつけた。熊は流石に効いた様で少しよろけたが狙いを完全に俺に向けた


熊に勝った事のいる男性がいると言うし一矢報えるかと頭では思った

だが、現実はあまりの迫力におしっこを漏らし1歩も動けなかったというのが現実。


多分人間の大半はそんなもんだろう

だから、俺はさっき「抗える敵は少なくなる」という言葉は正直かなり安心した。


「あぁ~千佳ちゃんね。そうだね。伝えるべきだね。」


なんだその言い方…まさか!?


「生きてるよ」

「ホ、ホントに?」

「少し動揺が大きいようだけど大丈夫だと…思う。アタシは未来を見れないから断定はできないけど」


そんな事言われると心配になる


「まぉでもね。まだ、君が死んでから魂を捕まえて話せる状態にして

位の時間。日本時間だと1日ってかな?。流石に君もこんな短時間でピンピンしていたら複雑でしょ」


「まぁ確かに」


死亡した俺の死体をみて

「うーわ!コイツおしっこまで漏らしてんよ!」とか言われたら

人間不信になる。いや、転生したら闇落ちして絶対に人間滅ぼす


「だからさ。君は心配せず次の人生を歩みなよ。君をあの場所に戻す事は申し訳ないけどできない。ごめんね。その代わりさ君には誰にも劣らないアタシのチカラをあげちゃうからさ!」


「わかったよ」


死んだり、行方不明になった後の家族がどう思うのかとか

すっ飛ばしている作品って結構あるけど熊に襲われて


いわば「事故死」なら悲しんでくれるだろうけど

しっかり立ち直ってくれる事を信じてる


千佳もささっと新しい彼氏作って普通に幸せになって欲しい


千佳が生き残ってくれているなら、俺の死も無駄じゃなかったと思える


「悪くないな。この転生の仕方も。来世は貝にでもなって静かに暮らすのもいいかもなー」


「え?マジ?」

設定を練りすぎてグダグダなる奴


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