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ぼくの詩集

ぼくのパノラマ島

作者: 桜井あんじ

ああ いそがしい いそがしい

きょうもいっしょうけんめい はたらく ぼく

こころの海に ぽかりと ちいさな島が うかんでいます

ぼくの 夢の 島が


ぼくは ぼくだけの パノラマ島をつくって

いつか そこへ ゆくのです

そうして ひとりだけで たのしく くらすのです


その島では だれも ぼくを

傷つけたり しません

ぼくだけの 美

ぼくだけの 愛

ぼくだけの 平和

ぼくだけの 幸福

ぼくだけのための 幻想世界


ぼくは こころの中の パノラマ島のことでいそがしく

ここでは いろいろとおろそか

だけど

変えたいなんて 思わない

変わりたいなんて 思えない


どんなものにも

慣れたくないのです

ぜんぶ 

自分で やりたいのです

自分で 決めたいのです

正しくなくて 構わないのです


ぼくは パノラマ島に住む エゴイスト

ぼくは ぼくを やるために

この世に産まれてきた

だれのためにも

ぼくのもってる なにも つかいたくない

ぼくは ぼくのためだけに 全力


つまりぼくは ぼくだけを しんじているのです


そんなぼくだから あの島で

うつくしいものだけを見て 聴いて

くらすのです

そうして 

死んだらそのままその場で朽ちて 

ゆるりと 土に かえるのです

人知れず


たくさんは のぞみません

ただ だれにも 

じゃまされたく ないのです

こわされたく ないのです

ふれてほしく ないのです


そんなものは 幻想だ

あなたは 言うでしょう

だけど

幻想のなにが いけないの

あなたもこなたも どなたもみなさま

幻想に支えられ 日々暮らしているようなもの


だからぼくは 行ってしまうのです

ぼくのこころのなかの パノラマ島へ

こころの海原に ぽかりと浮かぶ ぼくの

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