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親友の為に

弱さと向き合い友と供に

作者: イブ

前回、お父様視点はあくまで愚か者で視野を狭めた書き方を心がけ、国の情勢の悪さや婚約破棄のあれこれになればと書いたのですが私の実力不足で設定もわかりづらく表現の理解が難しかったと思われます。

今回は更に周りの設定や前回までの物語で語られてない部分に触れてます。今回は完全に婚約破棄とかけ離れたので書いても不自然に思わなかったのでバンバン書いたので説明みたいになってしまいましたが……

今回とお父様視点はあくまでアーシア王妃とアリア令嬢の補足であります。

お父様視点で終わるのは不快で終わるかと思い、民の視点も考えていました。

王族の墓の隣にどの者達も立ち入りを許可されている2つの墓がある。

両方の墓石には何も書かれていない。しかし、誰の墓かは皆が知っている。

この墓の前では身分も関係がなく、この墓の前で誓った願いや想いを無碍にするのは許されない。

いつの間にか、この場を友の誓いと呼ばれ様々な人々が訪れるようになる。

今日もまた、この場で墓石に報告する様に誓いをたてる者がやってくる。





この国はいずれ帝国に支配されると言われていた。


俺が生まれる前に実は隣に国があったらしいが帝国に戦争に負け消滅したらしい。

王族の末路は悲惨でその国の民の生活や扱いはすざましいものでこの国へ逃げてきた者は多いと言われてる。


帝国は純帝国人と周りの付属人では扱いの差が凄いらしく帝国内の争いも絶えないらしい。

それでも大国であり帝国に戦争をしても勝てる国が無く、隣国がなくなったのでこの国も常に戦争を仕掛けられ、平民も帝国への憎しみを持った流浪の者達が戦争へ参加した。

俺の爺ちゃんも戦争で死んだらしい。

この戦争は帝国が一方的に仕掛けてきて、国王含め王族が死に絶えた。残ったのは王子だけだった。


この国はもうダメだと言われた時、王子は数少ない兵士を纏め万の兵士で攻める帝国に打ち勝った。その時、王子は国王になり、その後も帝国との戦争は勝利を収め、何時しか帝国から攻められる事が無くなったと聞く。


その話は吟遊詩人達の王道の歌になる位有名だ。

特に有名なのが自国での戦で帝国を追い払った国王が西の国の危機を救った話だ。

帝国は西の国とこの国を同時に戦争を仕掛けた。

西の国は剛の民族と呼ばれ、その武の強さで小国ながら帝国に遅れを取らずに国を維持してきたのだがこの時ばかりは西の国は王を含め、危機に陥った。

隣国が攻め落とされそうになったのを知り、自身の戦の勝利を収め国王はその場に兵を固め、自身は少数の兵を率いて西の国の危機に駆けつけた。そして、西の国王と兵を逃がしながら、国王1人で一千の兵を倒し見事両国の勝利を収めた話は有名だ。

東の国、知の民とも友好的な関係を持ち、どの国にも無関心な南の国の魔女達も帝国との戦争の時は力を貸してくれた。

そして、帝国は停戦を結んだと言われている。

西の国の第2王女は国王に惚れて、そのまま数年間国王に言い寄った話も有名だ。そして、争いが無くなり、西の国の姫と結婚し、平和が訪れると思っていたが違った。

国王の振るう剣の矛先が争いの無くなった今では帝国ではなく、自国へ向かった。

この時、初めて帝国が停戦を求めたのか民は理解した。

国王は確かに英雄だった。だがそれは味方であればの話だった。国王は争いに飢えていたのだと分かった時には遅く、平民は武器の所持を貴族へ報告や民の動向の監視や民の告発の賞金など様々な政が行われ王命が出された。

互いに疑心暗示が生まれ、平民同士の争いが起こるのは必然だった。

更に国王は自身の強さを証明する様に闘技場を開いた。話では西の民である王妃の為にとも言われている。

国王は英雄と讃えられていた時の強さを発揮し常に闘技場で優勝する。西の民みたいに大の大人を5人纏めて吹き飛ばしたり出来るのなら勝機はあるかもしれないが何の力も無い平民であり王命で強い者として選ばれたとして数人がかりで国王に立ち向かっても勝ち目のない事実上の公開処刑であった。

帝国へ逃亡など論外であり、西の国へ行ってもこの国の民では死ぬだけで東の国は平民も能力があり能力がない者は差別が酷いと言われている。

南の国は人を受け入れない国で有名だ。

国王の気紛れを受け入れるしかなかった。

そんな中、公爵家の方々が動いてくれたのだ。

しかし、奥様はその帰り道、賊に遭い、殺されてしまった。

でも実際は違った。国王が公爵の目の前で奥様を殺したのだ。様々な武勇伝がある国王に対して公爵はどの様な気持ちでいたのかは分からない。ここで公爵様までも殺されていたらこの国は帝国よりも悲惨になっていただろうと平民達の中では言われている。

俺が生まれたのはこの惨劇の後だ。

物事ついた頃から王族や貴族には関わらない様にと厳重に注意され、貴族や王族と聞くと怪物と同じ位、畏怖の対象としていた。貴族の言う事を聞かないと死罪になるし、平民である事が罪である様に感じさせた。

平民が不満を持つ事さえ許されず従順に貴族に従うのが当たり前だと思っていた時だ。

そんな時だ、俺のお姉ちゃんが国王へ差し出す様にと王命が来てしまった。そして、王族の兵士が来て、お姉ちゃんを連れ去ろうとした時、あの方が助けてくれた。

颯爽と現れ、お姉ちゃんの前に立ち兵士から引き離し話す。



『この領地はユクストファ公爵が管理している。貴様等はその財を奪うつもりか?』



『その女を連れて行く。王命であります』



『くだらん。何が王命だ。民を何だと思っている。民を守るのが兵士の役目ではないのか?人攫いと何が違う?』



『こ、これで連れ帰らなければ我々が殺されてしまいます!』



『そんなのは知らぬ。ここが私の領地である限り、ここの民に手を出すと言うのなら私が其方を殺すだけだ。どのみち、殺されるのならせめて、外道ではなく、人として死ね』



そう言って追い払った。ユクストファ公爵に俺たち家族が感謝を込めて言葉を伝えても同然の事をしただけだと言って更に俺たち家族を保護する為に領主の館近くの村に移住を無償でしてくれた。

俺達の感謝の姿に公爵様はならばと答えた。



『私に恩を感じているのなら生かされた命を真っ当に生きろ。平民らしく貴族の為に尽くせ』



公爵様は俺達以外にも同じように王族の被害に遭いそうになる人々を公爵様が見つけ次第必ず助けてくれた。

当時の俺は公爵様が王族のやる事を邪魔する理由が分からず、純粋に公爵様を尊敬していた。

気が付いたらユクストファ領は沢山の人が集まり豊かになっていた。

中には公爵様をよく思っていない者もいる。

ここに集まっているのは公爵様に恩を感じている者達ばかりなのでそう言う人たちはすぐに見破れる。そして、見破られた人たちは揃って、公爵様がこのまま力が強くなるのを良しとせず、国を乗っ取ろうとしているだの、国内で戦争になると言いふらし、公爵様は王族を憎んでいると言う。

何故憎んでいるかは知らない者達が何を言おうともここに集まっているの平民は皆が共有して知っている。

平民には平民の繋がりがある。

例え、公爵様が復讐の為に王命を邪魔しているだけでも救われた命が沢山ある。

それが事実で俺達からしたらその復讐のお陰で生かされたのだ。そして、恩を感じている。

だから、公爵様の娘のアリア様が死刑になったと聞いた時は民も耳を疑った。

アリア様は俺達平民にも気さくに話しかけてくれて、民が何を感じ、何を思っているのかを知ろうとしてくれた。

俺達平民は思うままに感情を出して生きている。

だけど貴族は面子や名誉に感情を殺して生きている。

公爵様もアリア様も家族なのに互いに距離があり、遠慮しあっているように見えた。俺達平民は貴族の家族のあり方を見た事がない。だから、判断はつかないけど寂しいなと思った。

それに公爵家の様に平民に接してくれる貴族なんて一握りだ。

だから、平民は貴族の事を知らない。

そんな公爵様が勢いよく王都へ行った時は戦争になるのかと思うより、やはり、公爵様もアリア様の事を大事にしていたのかと心の中で思った。

王都から帰ってきた公爵様は姿を領民には見せずに領主の館へ戻り、その日から出てくる事が無くなり、噂では忘れるように酒に溺れ、老け込んでしまったと聞いた。


俺達には何も公爵様に何もしてやれない事が悔しかった。

公爵様に助けてもらった時、公爵様が困ったら助けたいと思っていたのに平民である俺達には何も出来ないと嘆いた。

公爵様がこの様な状態になって、様々な所で貴族達の横暴を聞く様になった。

いつしか、昔の様に耐える日々に平民は戻った。

この領地はまだ良い。

公爵様が出てこなくても公爵様の民に手を出す貴族はいなかった。しかし、他の領地は悲惨と聞く。

国王も変わって良くなると言われていたのに税が増え、帝国の様に奴隷として、税の代わりに平民が囚われる。

逃げても帝国の奴隷かこの国の奴隷かの違いで何も変わらない。平民であるのが罪の様に感じた昔のようだ。

そんな時、王妃のアーシア様が国王カイル様の補佐に着き、税の問題を解決させた。様々な物を作り出したり、その知識を平民に分けてくれた。そして、アーシア様につく貴族が元締めになり、平民を保護してくれて、民はアーシア様を聖女様と讃えるようになった。

そして、月日が経ち、ある噂が流れていた。

アーシア王妃とカイル陛下がアリア様を殺した。

あのアーシア様がと皆が思ったが屋敷から出てこなかった公爵様が動いたので平民達はそれが事実なんだと広がった。

そして、公爵様は兵を求めた。

アーシア様に恩も感じている者も多いが公爵様に集う者たちは多かった。勿論、平民は公爵様に賛同し義勇軍を作った。


結果は成功に終わった。義勇軍のリーダーの一人として残っていた。しばらくしてこれで終わりだと公爵様に言われ領地に戻ろうとしたら、王城がまた襲われていると騒ぎを聞いて公爵様が居ない事に気が付き、俺は急いで向かった。

そして、目にしたのは公爵様の死に際だ。

確かに公爵様は良く無い事をしたのかもしれない。

だけど、他の貴族だって同じだ。平民を人として見ずに道具の様に奴隷の様に扱い、時には奪い、俺達が何をしたって言うんだ?何もしてないだろう?

公爵様は平民を少なくとも真っ当に生きろと言ってくれて、領地の平民だけでも守ってくれた。


公爵様の想いを聞き、俺は迷っていた。王族に対して、良い印象がない。

昔の人達は昔は良かったや帝国との戦の時は良かったと聞いている。

その話を皆にすると先生や医者や数人が理解して、より分かりやすく皆に説明してくれた。

西の国に支配されるか帝国に支配されるか今のまま、変わろうとしている王族と共にこの国のままでいるからしい。

元王妃と元国王がこの内戦で死んだのが西の国が介入しようとして、今の王子が抑えている状況らしい。西の国は元国王に助けられた恩があり盟友でもあるらしく色々とあるようだ。更に帝国では不穏な動きがあり、停戦を破られる恐れがあるらしい。

ここで一つにならなくてはこの国の未来はないらしく、この国の民として、平民貴族王族全てに問われている状況のようだ。

半数の平民の考えは公爵様の想いを尊重し、公爵様の息子であるシリウス様と共にこの国で共に生きる。残りの平民もアーシア様の息子であるレリック様につくだろう。


公爵様が何を想い、何をしてきたかは分からない。

俺は公爵様ではないし、公爵様の様に不幸にあった訳ではない。

もし俺達平民に不幸があっても諦める事しか出来ない。


今回、公爵様が示してくれた道は使われるだけの平民にも何か出来ると言う事だ。貴族の為に尽くせと言っていた公爵様が国の為にと言った。王族にはまだ反感があるかもしれないけど国の為ならいずれ纏まるかもしれない。



「ーー、アズウェル?アズウェル聞いているか?」



「シリウス様、少し考え事してました」



「全く正式な場以外では敬語はよせ、様付けも言われて気持ち悪い」



「そりゃ凄い言われ様だな」



「姉上の墓には人が集まると聞いたが誰一人として居ないな」



「こんな早朝から来る物好きは俺達以外居ないだろうな。王都のこの時間帯は市場で平民は買い物で貴族はまだ寝ているからな。昼間は貴族の時間帯だから仮に暇な平民はあんまり出ないんだよ。朝の仕込みが出来なかったら1日泣きを見るぞ。貴族に関わらないコツだ」



「なるほどな。……なぁ、お前が父上を尊敬しているのも知っている。だから、息子の私にも同じ様に慕ってくれている。父上は良くも悪くも貴族として正しくあろうとしていた。だから民からも信用があった。あの出来事で父上の心情を知っても俺は同情はしない。自業自得だ。復讐に生きて残された俺はどうなる?西の国は本当は俺の首が欲しいそうだ。だけど、民よりの公爵家だから見逃してやる。その代わりに民を纏めよだそうだ」



「貴族様は大変だな。色々とややこしくて。俺には無理だ。毎日、平民に与えられた仕事をこなし、1日を楽しみながら生きる方が性に合っている」



「私も好きで貴族をやっている訳ではない。生まれた時から貴族なだけだ。だけど、皆がいるから貴族として生きているだけだ。皆が居なければとっくに責任を放棄して逃亡しているよ」



「昔からシリウスはそうだったな。こっそり屋敷から抜け出して俺達と遊んで使用人に怒られていたよな」



「昔の事は言うな。恥ずかしい。だがあの頃が一番何も柵もなく楽しめた。関わりが少なくても姉上も父上も居たからな」



「そうだな。あの頃のシリウスは俺達といつも笑っていた。さて、お前はここで話す事があるんだろ?俺まで呼んでさ」



「あぁ、そうだな。姉上が亡くなってからもう随分経つ。父上が亡くなってもう4年か。レリック陛下とマリー王妃が今年正式に結婚をして、あの人が仕組んだ……いや皆が望んだ結末か分からないが纏まっている。西の国の介入の影響は予想以上に強い。だがあの南の国の王妃がいる以上西の国は踏み込んでこない。帝国も内戦後に仕掛けようとしていた様だがマリー王妃の存在を知るなり、動かなくなっている。その仕込みに東の国が内密に手を出して、また帝国内で内戦が始まった以外は平和だ。やっと落ち着いたから姉上に挨拶に来た」



「姉上と父上は身勝手過ぎだ。私には2人が理解出来ない。父上の復讐と姉上の理想の先に何があった?残された者の気持ちを考えてくれ。何が民よりの貴族だ。歴とした貴族ではないか!私は姉上に構って欲しかった。父上に私を見て欲しかった。ただ、それだけだった。姉上の志は素晴らしいものだった。だけどそれが何だ!私にはその素晴らしさより、姉上と共に生きたかった!何故、私達を頼らなかった。私はそれ程に頼りなかったのか?私は家族の幸せの為なら私だって姉上と同じように命をかけていた!……分かっている。この言葉に意味が無く、私の自己満足の為にただ嘆いているだけだ。私に頼ってももっと碌な結末にならなかったのだろう。私には姉上みたいに優秀ではなかった。分かっていても誰かに聞いてくれなければ私は後悔したままだ。姉上は優秀過ぎた。だから、自分で自分の最も良い答えを導き出し行動し意味を作れた。この場所もこの国が存続する限りずっと残るだろう。栄光や名誉なんかより隣に姉上がいて欲しかった。生きていて欲しかった」



「……なぁシリウス、平民の話なんだがな、俺達は言われた事しか出来ないと言われた無能だ。国から役割を与えられ生きている。そんな俺達だがある習慣がある。必ず人の為に自らの意思で何かをしてやる事だ。そして、名前を覚えてもらう。それを生きている間ずっと心がけている。何が言いたいかって、俺達平民には苗字がない。名誉も富も何もない。だけどそんな俺達だって生きている。しかし、貴族じゃないから死んでも何も残らない。ならせめて自分が生きた証しに死んだ後も名だけでも生かそうと代々言われて続けている。俺達の長生きとは名が生きなんだ。そしてシリウス、アリア様も長生きしていると平民は思っていると思うぜ?だから、平民達はこの場所を特別扱いしているんだ。シリウスがアリア様や公爵様の事を自分なりに救いたかったのも分かる。この後悔を次に活かせば良い。俺達は今を生きている。終わった事を考えるより、未来の事を考えた方が良い。いつものお前ならそう言うだろう?」



「そうだな。姉上の墓の前でいつか言ってやると思っていた事を全て言い切った。これは弱音だ。私には領民の生活を支えるので手一杯だ。領地すら守れるか分からないのに国を纏める為に民を纏め守るなんて出来ない。私は姉上の様に優秀ではないのだ。どんなに足掻いても私は領地までしか守れない。国を守るなんて努力をしても私は難しいだろう。だけど、そんな私だがついて来てくれるか?」



「何を言っている。お前だからついて行く。お前が頼りないのは領民皆が知っている。だから、お前の為に仕事をし、領地を豊かにする手伝いをしている。お前が出来ない事は俺達平民がやってやる。これでも数だけは多い。領地にいる平民は纏まっているが他領はまだまだこれからだ。少しずつで良い。お前だけに背負わせないぜ」



「ありがとう。私は公爵家の人間でありながら何も秀でていなかった。何か秀でていたら私はもっと領地を良くなったかもしれない。そんな思いでいっぱいだが弱音を吐くのはお前と姉上の前だけだ。領民にはこんな姿を見せられない。……既に頼りないとは思われている様だがな」



「ここに連れて来たのはお前の想いと弱音を聞く為か?」



「そうだな。ここは友との誓いの場でもあるのだろう?」



「ならば私はこの場を借りて宣言する。我が友アズウェルと共にこの国で生きていく。その為に領地を更に良くし、他領も巻き込んでやる。私は姉上の様に優秀ではない。だから、自分の限界を知っている。私に出来ない事を友に民に支えてもらい、姉上とは別のやり方で私はこの国に貢献すると誓う。なぁアズウェル、頼りない私だが一緒について来てくれるか?」



「あぁ、分かっている。俺がついてやる。お前は昔っからそうだったからな」










『ねぇねぇ、アズウェル!アズウェル!彼処に見かけない子がいるよー!」



『本当だ!何か服とか綺麗だし貴族って奴かな?なぁ逃げようよ』




『……お前ら全く情けないな。ここには公爵様がいるんだ!悪い貴族なら追い払ってくれるし良い貴族なら公爵様と同じだろ?なら待ってろ!俺が連れて来てやる!なぁ!そこに居るお前も一緒に来るか⁉︎』



『え?……わ、私か?』



『女じゃないのに私って言っているよー?何でだろう?』



『やっぱり貴族って奴だ!殺されないかな?』



『ならお前らはどっか行っても良いぜ?って本当に逃げやがったチクショウ!』



『ご、ごめんなさい。お友達逃げちゃったね』



『何謝ってんだよ。謝らなくて良いぞ。俺はアズウェルって言うんだ!お前は何て言うんだ?』



『私はシリウスって言う。よろしくお願いします』



『おう!よろしくな!彼奴ら逃げた事を後悔させてやる!シリウスに取って置きの場所を紹介してやるぜ!付いて来い!ってお前貴族なんだよな?ここに居て良いのか?』



『ダメだけど逃げて来たから戻れない。だからついて行く』



『おいおい、大丈夫なのか?仕方ないな、俺がついていってやるから謝まりに行こうか?その後に一緒に行って良いか許可貰おうぜ!1人で怒られるのは心細いけど数人で怒られると大した事ないぜ!俺ケロってしてるんだ!だから行こうぜ』



『ごめんなさい』



『俺に謝るんじゃねぇよ。謝るのは逃げた所の別の人だろ?ありがとうの言葉なら受け取るぜ』



『うん、ありがとうございますアズウェル』



『気にするな、もう俺達友達だろう?行こうぜシリウス』

お読み頂きありがとうございます!

親友のお話は一応これで終わりです。

レリックやヨハンの視点も考えはありますが書ける自信がないので気になりましたら皆様の想像でお願いします。


まだまだ実力不足の私の物語を読んで頂きありがとうございます。感謝です。

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