デート②
遊園地に入場するとすぐに、パンダの着ぐるみがお迎えしてくれる。
僕は、彼女の横顔をちらりと見てみるととても可愛いって思った。
「最初に何乗りたい?」
僕は、彼女が一番乗りたいものに乗せてあげたいと思っていた。
「私ねージェットコースター乗りたい。」
少し間をおいて、
「いいねー」
とは、自分は言った。でも自分は少しジェットコースターに乗ることは苦手だ。特にココのジェットコースターは360度回転する通称「ゆりのバラ」と言われており、とても恐怖である。自分も小学校の時、そのジェットコースターに乗ったが、あまりにも怖くて、それ以降ジェットコースターは苦手だ。
そんなことを知るわけもない彼女だから、ここで自分は男を見せなきゃと思い、乗ることを決意した。
ジェットコースターの乗り場の前に着いた。沢山の人が並んでおり、15分待ちだった。でも、時間はたくさんあるから僕たちは行列に並んだ。
並んでいる時、彼女は
「このジェットコースターメッチャ楽しそー」
「そ、そうだね」
自分は、あまりにも恐怖で声が震えてしまった。唇も真っ青になっている。
彼女は、とても楽しそーな顔をしていて、あまりにも自分が情けなく感じる。
「何怖がってるんだよ(笑)男だろー
たかが、ジェットコースターだろう。楽しもーな」
と言って、自分の背中を強く叩いた。
「何するんだよー(笑)」
僕は、彼女に背中を叩いてきたから僕も、彼女の背中を叩いた。
「何してくれるのーーー(怒)
この、ビビりヤロー(笑)」
「ビビリなんかじゃないよー」
なんて、言い合いになった。でも、僕はふと思った。
「なんか、付き合っているカップル見たいってね」
そして、ついジェットコースターの乗る瞬間がきた。