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初めての夜

僕が返信を返してから10分経過しても、相手から返信が来ないのだ。僕は、何かいけないことしたのか?


そんなわけないじゃん。


LINEで初めて話す時は、大抵の人ははじめましてとかよろしくとか始まるのが基本である。

確かにLINEはいつでも友達と話せるし楽しいけど一歩間違えると怖いものにも変身してしまう。それが、言葉の取り方である。自分が伝えたいことが相手には違うニュアンスで捉えてしまうことがあるのが事実だ。


自分は待ってるだけじゃつまらないから、ケータイをいじりながら次に何を打とうか考えていた。そんなこと考えて内に


「終点 百合ヶ丘 百合ヶ丘 降り口は左です」


車内のアナウンスが流れた。時間は経つのが早いと感じた。電車に揺れながら自分の家がある百合ヶ丘に着いた。


外は、暗くなっていて、駅付近はライトで照らされていた。駅からは歩いて10分程度で家に着く。家の付近は、街灯があまりなく辺りは少し暗い。


そのなかを、ウォークマンで曲を聞きながら歩いていく。


家は、3階建てのアパートでその中の2階に住んでいる。

「ただいまー」


「おかえりー」


母と自分より8歳年下の小3の弟が言った。


まず、家に着くと荷物を自分の部屋に置いて、シャワーを浴びる。シャワーを浴びたら先に弟と母はご飯を食べていたので、一人でご飯を食べる。そのあとは、自分の時間である。


ご飯を食べ終わり、汐莉からLINEが来ていないか確認した。通知はなかった。


「どーしたんだろう?。この時間になっても来ないからなんかあんのかなー」


って思ってしまう。だから僕は、汐莉にもう一回なにか打ってみようと思う。でも、正直女の子とLINEする機会がないから次に汐莉に何て文字を打てば良いのかわからない。


『学校って楽しい』って打つとなんか馴れ馴れしいし、『彼氏いるの?』って打つとこいつ何なのって思われるし、逆に打たないと相手を不愉快にさせてしまうかも知れない。だから、LINEは難しいのだ。


そんなことをしている内に

『チロチロリン~♪♪』

汐莉からのLINEだった。


『返信が遅くなってごめんなさい。私は寮生活をしていまして、お友達と話をしてたら返せませんでした。』

『本当にすいません(T_T)』


自分は初めて知った。汐莉は寮生活をしていること。そして、たった10分程度返すのが遅くなったのにこんなに丁寧な文を送ってくること。僕は、凄いなーって思いながら、文字を打った


『大丈夫です。

汐莉さんは、寮で生活されてるんですね。凄いなー』


『そんな凄くないですよ。寮生活も楽しいことばかりだもん。』


『そーなんですね。羨ましいなー』


こんなにLINEが素晴らしい楽しいものってことを改めて思うことが出来た。


僕は、あまりにも嬉しくて部屋の中にあるベッドの上で跳び跳ねていた。いかにも初めて恋をした小学生のようなものだった。


すると、あまりにもうるさくし過ぎてしまい部屋に母がきた。


「将太。部屋のなかで騒がないの」


「はーい」


僕は、顔は笑っているのですが、内面は、なんでこのタイミングで母さん来るのかわからなかった。



『チロチロリン~♪」


『そー言えばかなちゃんと将太は昔付き合っていたいたの。』


まさか、いきなり言われるとは思っていなかつまたからのビックリした。


返信するときは抵抗があるような気がするが、僕は、少し緊張しながら



『付き合っていたー』



ちょっと体が、温かくなってきた。


すると


『2人が付き合っていたときの写真を見せてもらったんだ。とても笑顔が素敵だね』


僕は、正直どんな写真を見せられたのかわからなかったから聞いてみた。


『どんな写真だった?』



すると、懐かしい写真が送られてきた




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