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第4話 被害者が遺した暗号!

登場人物

アラン・ダイイング    探偵

マリア・シェリー     探偵助手

モーリス・レノール    警部

カール・フリーマン    刑事 モーリスの部下

エレノア・カーリッシュ  故人 

   シュゼット小学校  


 4人は、車を降りて小学校の中に入る。中には何人ものの警察関係者や鑑識などが小学校中を捜査していた。

 アランは、普段の小学校の空気とは違う異様な空気が漂う中、気にせずに歩いていく。マリアもアランと同様の空気を感じながら、探偵と刑事2人の後ろを付いて行く。

 レノールはアランとマリアに事件の概要を説明する。

「被害者は、2階の地理教室で発見された。発見したのは、ここに派遣されている警備員。被害者を見つけた時にはすでに手遅れだったよ」

 アラン、マリア、レノール、フリーマンの4名は現場である地理教室へ辿り着き、中に入る。既に遺体は運ばれ、白線で遺体があった場所に人型が書かれていた。

 レノールは二人に現場の説明をする。

「ここで、被害者は発見された。遺体となって」

 マリアは、いろいろと見渡している。アランは、レノールに本題を問い詰めた。

「教えてくれないか? 暗号があったんだろ?」

「フリーマン。あの写真を」

「こちらの写真です」

 フリーマンは、一枚の写真を探偵と助手に手渡した。

 その写真には、エレノア・カーリッシュが遺体と化した姿の写真。白線の人型と同じ形で倒れている。だが、アランの目にとまったのは、エレノア・カーリッシュが死ぬ前に残したと思われる文字。いわゆるダイイングメッセージだった。

 アランは、レノールに確認を取る。

「おい、これ?」

 レノールは核心的な答えを探偵に告げた。

「ああ、そうだよ。被害者が残したんだ。そのダイイングメッセージ」

 

 ……彼女が遺したもの……

 それは数個の数字と誰かに宛てたメッセージだった。急いで記したのか、ところどころ大きさがまばらで、最後の文字は消えかかっていた。



 《 90 8  3p、6、18 33 I L ov e Y ou Ji m  》




 マリアは、写真に残された暗号を凝視する。

「90に8それに3p、6、18ときて33で、最後に誰かに当ててますね。相当、衰弱してたみたいですね最後はあまり読めませんね」

 アランは、写真を見ながらマリアに答えた。

「ああ。しかもダイイングメッセージではない事は理解できるね」

「えっ?」

「I Love You Jim(愛しているわ ジム)って記されてる。恐らく容疑者リストにも載ってたジェームズ・クレムリンの事だろう。そういや彼は、被害者の婚約者だったな。色々と訊くべき事がありそうだな」

 マリアは、手帳に暗号を書き留め、正確に模写した

 アランは写真をレノールに返した。

「どうも」

 レノールはアランに訊いた。

「で、どのぐらい時間が掛かりそうなんだ?」

 首をかしげながら考えてからアランは答えた。

「ものすごく時間がかかる。今日中に答えを示すのは無理かもしれない」

「そうか。事件を解決できるなら、いくら時間をかけてもらっても構わない」

 アランはある事をレノールに頼む。

「レノール。容疑者の5人に会わせて欲しい。いいかな?」

「構わない。彼らなら現在、職員室にいるはずだ。他の部下達が事情聴取をしている。フリーマン。案内してやれ」

「はい。おふたりともこちらへ、ご案内します」

 現場から職員室へと向かう為に、現場を出ようとしたアランに思い出したかの様に、レノールは一言告げた。

「あ~そうだった。ダイイング。お前に一言。他言無用だぞ!」

「ああ、分かっているとも」

 アランは、レノールにニヤッと笑みを返して、マリアと共に現場を出て行く。フリーマンの案内で職員室へと向かう。

 3人が向かう間で、マリアはアランに質問する。

「先生。警部は、何でそんな事を?」

 アランは、マリアに微笑みながら答えた。

「警察の威信ってやつさ。警察が僕達探偵に事件解決の手助けさせている事は言いたくないのだろう。君も国を守っていた仕事をしていた時、国家の軍人ではなく、金でなんでも動く傭兵や民間軍事企業が君の仕事であった国家防衛を任されたら、君や国家の軍人さんの面子は丸潰れでしょ。それと同じさ」

「なるほど」

 フリーマンは咳払いをして小声でアランを注意した。

「お願いしますから、それ、警部には言わないでくださいね」

「ああ、申し訳ない」

 話している時には、もう職員室の目の前にいた。

 フリーマンは、2人に対して左手で職員室の看板を示した。

「あ、こちらです。一応、1人ずつ事情聴取を進めてはいます。しかしどうやら話を聞いた感じ、犯人は外部犯の可能性があるのではないかなと思っています」

「そうだね」

 アランは、フリーマンの言っている事を軽く流した。ちょっと怪訝そうな顔になりながらもフリーマンはアランに忠告した。

「頼みますから変な事を質問するのはやめてくださいね」

「分かったから」

 フリーマンとアランの間にマリアが入る。

「早く入りましょうよ~長いですよ」

「ああ、ごめん」とアランは言って職員室に入った。


スイマセン!


本当に遅れました!!

第4話です。

今回、暗号が登場しました。

これからの話の展開が進んでいきます。

お楽しみに!!


投稿遅れました。本当に申し訳ありません。

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