第四話 戦いの声
じきに追いつかれる。
その時、
『時計を使って__』
不意に耳元で囁くような女の人の声が。
「「?」」
「命、今なんか聞こえなかったか?」
「うん、聞こえた」
「使ってみるか、」
「けど、どうやって?」
『時計の側面についているダイヤルを回して』
また声が聞こえてきた。
だが、今は声の主など考えている暇はない。
2人はすぐさまダイヤルを回した。
回すと同時に、眩い光に包まれた。
眩さにめを瞑る。
光が消えると2人は目をゆっくりと開いた。
見ると、手には30センチほどの小さな剣が。
「なにこれ」
『それを使って相手を斬るの』
「でもさ」
手にしているのは剣、立派な武器だ。
職員を傷付けてしまうかもしれない。
『大丈夫。殺害する心配はないわ。彼は悪意に取り憑かれているだけ。それを祓うの。』
「わかった」
職員の足跡が近づいてくる。
角から飛び出してきた瞬間を狙うため身構える。
きた。
タイミングを見計らい
すぐさま2人で斬りつけた。
意外にも一撃で終わり、職員から黒い霧が霧散するのが見えた。
職員は尻もちをついた。
遅れて意識を取り戻したようだ。
「いてて、何が起こったの?」
どうやら取り憑かれた間の記憶はないらしい。
そっちの方が好都合である。
「いえ、何でも。大丈夫ですか?」
「先生急に眠ったんですよ。忙しいですしね。そこで安静にして下さい」
辺りはすっかり真っ暗だった。
星明かりが見え始める。
『油断しないで、まだ戦いは終わっていないわ』
また女の人の声。
学園のどこからから悲鳴が聞こえる。
誰かに憑依し、襲おうとしているのだろう。
「行こう」
命と守は目線を合わせて頷き、
学校の中へと駆け込んだ。
_____________________
その頃光は。
「ふぁぁ〜あ」
呑気にあくびをし、少し離れた学校の図書館に向かっていた。




