表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の恋人  作者: 織田一菜
45/99

第四十三話 組み分け

体育祭編いよいよ開始です。

お久しぶりのキャラ&新キャラがざくざくです。


キャラ設定→http://ncode.syosetu.com/n6558l/1/


今回は九話以降出番のなかった九十九が出てきます。

ゴールデンウイークが終わってから1ヶ月弱。


無事に中間テストを終え、体育祭まで2週間となった今日の放課後、ようやくチーム分けが発表され僕、真鈴、京極君、奏の四人で掲示板に見に行った。


僕達のクラスは白軍になった。


白軍には僕達の他に由香、モモさん、千夏さん、ヒメさんがいた。


「みんな一緒だねぇ」


京極君がいつも通りのんびりと言う。


「この面子なら楽勝じゃね?」


奏が掲示板を見ながら言う。


「まぁ、真鈴も奏もいるし‥‥やる気出せば八雲や十文字だって凄いし」


「悠も、だろ? 足速いし、パワーだってあるし」


奏が僕の方を向いて言う。


「まぁ、多少はね」


一応、『ナイトメア』で代理で総長をしてたわけだし、運動面ではそれなりに自信がある。


「いや、多少じゃねぇだろ‥‥」


奏は呆れたような表情になる。


「千賀さんは運動得意なのか?」


「苦手じゃないよぉ」


真鈴の質問に京極君が答える。


「悠や真鈴よりは劣るけどぉ」


「うるさいわね、こいつらみたいな化け物と比べないでよ」


ふいに背後から声がした。


振り向くと千夏さんと砂川さんが立っている。


「遥、頑張ろうね!」


砂川さんは京極の頭をぽんぽんと軽く叩きながら言う。


「でもまぁ、これだけいたら楽勝でしょ」


千夏さんが奏と同じことを言う。


「そううまくはぁ、行かないと思うけどねぇ」


京極君が小さく呟く。


「どうゆうこと?」


僕が訊くと、京極君はいつものように微笑む。


「すぐに分かると思うよぉ」




翌日、朝のSHRで選抜リレーのメンバーが発表されることになった。


選抜リレーは体育祭の最後の種目で、男子二人、女子二人の計四人が選ばれる。


「面倒だから足速い奴4人でいいか?」


九十九先生がクラスの100メートル走のタイムを見ながら言う。


クラス全員が了承する。


「真鈴は決まりだね」


僕がゴールデンウイーク直後の席替えで隣になった真鈴に小さな声で言うと、真鈴は複雑そうな顔をする。


「あまり目立ちたくない‥‥」


元々あまり目立たない僕には良く分からない悩みだけど、きっと本人にとっては大変なことだと思う。


「しょうがないよ、真鈴凄いから」


「‥‥そんなことは‥‥」


真鈴がほんの少しだけ暗い顔で俯く。


「‥‥真鈴? どうかした」


「おい、そこのいちゃいちゃカップル」


気になった僕が真鈴に訊こうとすると九十九先生が僕達の方を向いて言う。


「別にいちゃついてなんか‥‥」


赤くなった真鈴の代わりに僕が答える。


「朝のSHR中に人の話聞かずに楽しそうにお喋りしてたろうが」


九十九先生はそう言うとタイムが書かれた紙を見る。


「お前ら二人リレーの選手な」


「はい?」


僕は思わず聞き返す。


「だから、足の速さ順で決めるとお前と二宮がリレーの選手になるんだよ。後は五泉ごせん正岡まさおかな」


「嘘‥‥」


「本当。なんなら見てみるか?」


そう言って九十九先生は僕に紙を見せる。


確かに僕はクラスの中で三番目に速かった。


「ま、そうゆうことだから今日の放課後リレーの選手の集まりがあるから、ちゃんと遅れないように」


そうして朝のSHRが終わった。


「その‥‥一緒だな、悠」


九十九先生が教室を出て、皆が一限の準備を始めた時、真鈴が僕の方を向いて言う。


「うん‥‥足引っ張らないように頑張るよ」


「そんな弱気じゃダメだよ!」


その言葉と共に後ろから誰かが僕の頭をくしゃっと乱暴に撫でた。


僕が後ろを振り向くと、僕と真鈴と一緒にリレーの選手に選ばれた五泉泪ごせんるいさんが笑いながら立っていた。


その後ろには正岡尊まさおかみこと君も立っていた。


「こうやって話すの初めてだね! よろしくね、一之瀬君!」


五泉さんはそう言いながら僕の肩をバンバン叩く。


「あ、はい、よろしくお願いします、五泉さん」


「泪、でいいよ。親しい人はそう呼ぶし‥‥」


「じゃあ僕も‥‥」


悠でいいですよ、と答えようとして、後ろから異様な雰囲気を感じ取った。


真鈴が不服そうな表情で僕のことを睨みつけていた。


空気の変化を察知してない五泉さんは不思議そうな顔で僕を見る。


「どうしたの?」


「いや、何でも‥‥呼び方のこと、考えておきます」


多分名前で呼んだら真鈴に怒られるだろう。


正岡君が苦笑いで僕達を見る。


「‥‥何かおかしいことがあるか、正岡?」


真鈴が不満そうに正岡に訊く。


「いや、一之瀬も大変だと思って」


「どういうこと?」


何も分かってない五泉さんが不思議そうに訊いたけど、正岡君は何も答えなかった。


五泉泪ごせんるい

身長/体重→172センチ/65キロ。

キス魔だが恋人にしかしない。

我が儘で強引だが、友達思いで優しい。

学校で一二を争うほど美人でスポーツも万能。


正岡尊まさおかみこと

身長/体重182センチ、73キロ。

一部でコアなファンを持つインディーズバンドのベースを担当。実家は寺。

見た目はチャラいが実際は真面目で純情で不器用。

モテるが好きな人がいるらしく、告白されても断っている。


活動報告にも書いたのですが、現在「僕の恋人」では悠視点、真鈴視点のどちらかで進んでいますが、友人から「三神視点」で書いてほしいという要望がありました。


要は三神と十文字の間に何があったか、という話になるわけですが‥‥重要ありますかね?


読んでみたい、と思う人がいらしたら書くかも知れませんのでコメントにてお願いします。


以上報告でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ