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僕の恋人  作者: 織田一菜
25/99

第二十四話 落ち着いているのは

ごめんなさい。本当にごめんなさい。

第一章後2話ぐらい必要でした。


本当にごめんなさい。


ブログにてラブコメ「キス魔な彼女と草食系僕」連載中です。


新しく魔法バトル物も書く予定です。


ですがタイトル決まってません。誰か伝授してください(願)


http://syousetukani.blog133.fc2.com/

十文字は、膝から崩れ落ちた。


「じゅ‥‥十文字!!」


三神さんは十文字に近づき、体を揺らす。


「ちょっと‥‥十文字!!」


十文字は三神さんがどれだけ話しかけても、体を揺らしても全く反応しない。


「救急車とか‥‥呼んだ方がいいんじゃないのか!?」


二宮さんも心配そうに僕に言う。


「大丈夫ですよ、多分」


「だが‥‥」


「モモさんが、落ち着いてますから」


僕はそう言ってモモさんと三神さんがいる方を向く。


「だから落ち着いて下さい、三神さん」


「お、落ち着いてなんていられるわけないじゃない!! ナイフで刺されて‥‥」


「刺されてないですよ」


モモさんはそう言って男が持っていたナイフを取る。


ナイフは綺麗な銀色一色で、窓から差し込んだ光でキラリと光る。


「え‥‥なんで‥‥」


三神さんは不思議そうに呟く。


二宮さんの方を向くと、二宮さんも不思議そうな表情をする。


「なんで‥‥ナイフに血が全然ついてないの?」


「だから刺されないんです」


「え‥‥でも‥‥」


「ほら、これですよ」


モモさんはそう言って十文字の服をめくる。


十文字は、服の下に薄く固い何かを着込んでいた。


「これは‥‥」


「千夏特製の対凶器用防護服です‥‥銃弾でも傷つきませんから、ナイフなんて刺さりませんよ」


「でも、十文字は全然反応しないし‥‥」


「それは‥‥よく確認すれば分かりますよ」


モモさんにそう言われ、三神さんは十文字の彼をよく見た。


二宮さんも近付き、十文字を見る。


「これ‥‥は‥‥」


「寝てる‥‥?」


十文字はすやすやと静かに寝息をたて寝ていた。


「ど、どういうこと‥‥‥?」


不思議そうな表情をした三神さんにモモさんが説明する。


「十文字は体を動かすエネルギーを体内で作りにくい体質なんです。だから糖分が足りなくなると、こうやってエネルギーの消費を抑えるんですよ‥‥しばらくすれば目を覚ましますから大丈夫ですよ」


三神さんは説明を聞き終わると、地面にへたりこんだ。


「良かっ‥‥た‥‥」


三神さんは涙目になっている。


「十文字もこうなってしまったことですし、私はとりあえず店に戻りますが‥‥悠様はこれからどうするんですか?」


モモさんが僕の方を向いて言う。


「どうするって‥‥」


「通報しますか? これ、立派な誘拐事件ですし」


「しない方がいいんじゃない? こういうのもスキャンダルとかになるんでしょ」


そして僕は二宮さんの方を向いて、言った。


「『一星』の令嬢としては、困るんじゃないですか、二宮さん?」

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