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ループ・繰り返し・過去改編な作品

準設定 最強スキルでラスボスを即殺…じゃないのかよ!?

作者: 仲仁へび



ーー人物


〇ラックス・ディネーラ

 凄い家の一人息子。

 転生者。

 前世は十代男性。


〇シオン

 ディネーラ家で働く使用人。

 真面目で抱え込みやすい。

 魔人のかけらを宿す。


〇ラルトス・ディネーラ

 主人公の父。

 元有名な騎士。

 集団を統率する力ある。


〇シャリー・ディネーラ

 主人公の母。

 凄腕の治癒魔法の使い手。

 たぶんすごい。


〇マルス

 聖人の一人。魔人のかけらを宿す。


〇レヴィア

 呪術師の末裔。魔人のかけらを宿す。


ーースキル


〇即殺スキル すごく物騒な名前のスキル。誰かに励まされると、人間を即座に殺害する。

〇運命停止スキル どんくらいが上限か分からないけど、時間の流れを止めるスキル。諦めの感情を抱くと発動。

〇運命改ざんスキル 過去の自分に干渉して歴史を変えるスキル。怒りの感情で発動。


ーースキル補足


〇即殺スキル 《鼓舞、励まし》 「女神シオンが与えた力」主人公ならどんな壁でも乗り越えられると信じてるから、あえて退路を断つ。

〇運命停止スキル 《諦め》 「女神マルスが与えた力」どうしても辛かったら逃げても良いけど、逃げる前にしっかり考えて納得してから逃げて。

〇運命改ざんスキル 《怒り》 「女神レヴィアが与えた力」運命から逃げるなんて許さない。目標や成し遂げたい事があるなら、自分に鞭を打ってでも進め。



ーーあらすじ


〇第1部

 異世界に転生した主人公は、直後運命改ざんスキルと、即殺スキル、運命停止スキルを手に入れた。

 しかし、スキルの名前が物騒だったため、試しに使ってみる事ができないまま、時間が過ぎる。


 そんなラックスの日常は穏やかだった。

 そこそこ有名人である両親2人の元でラックス・ディネーラとして過ごしていた。

 年齢に見合わない知恵と性格だったが、両親の影響でラックスはあまり浮いてはいなかった。

 ラックスは現代知識の知恵を使うつもりがないので、メイドのシオンや他の者達と触れ合いながら、普通の日々を過ごしていく。

 そんな中、ラックスとシオンはとある日に隣町へと出かける。

 久々の外出に心躍らせるラックスは、本の店で白紙の本を見つける。

 首を傾げるラックスだが、すぐにその事実を忘れ去った。


 ラックスは、シオンに頼んで読書用の本を数冊買い込んだ後、祠が壊されているという話を聞くのだった。

 その町にある祠には、大昔に人々を蹂躙した魔人が厳重に封印されていたらしい。

 その事を知ったラックスは町の者に向け、帰った後両親に事実を知らせると約束する。


 屋敷に帰還した後、両親達が厳しい表情で話し合いを行う。

 その様子を見ていたラックスは、眠れずにシオンの部屋を訪ねた。

 しかし、白紙の本を見ておかしな様子を見せたシオンが心配になったため、外へ飛び出した彼女を追いかける。

 あたりを捜索したものの、シオンを見つける事ができなかった。


 屋敷に戻ったラックスは、両親が隣町へ向かった事を使用人たちから知らされる。

 慌ただしい屋敷の中から再度抜け出したラックスは、馬車で隣町へ向かうが。

 そこで見たのは、復活した魔人と焼け野原になった隣町だった。


 町の前でシオンに追いつく事ができたものの、魔人の攻撃で彼女が倒れてしまう。

 その姿を見たラックスは、転生直後に授かった運命改ざんスキルを使用するのだった。

 運命改ざんスキルを使用する条件は激しい怒りを抱く事。

 ラックスは、魔人への怒りを抱いていた。


 02

 スキルによって過去を変えたラックス。

 ラックスとシオンは、父親と共に隣町へ訪れた事になっていた。

 隣町で、父と行動していたラックスは、そこで祠が壊された話を聞いたため、屋敷に戻らなかったらしい。

 父親は、隣町にいる兵士たちや傭兵を指揮し、避難準備を行いながら魔人と戦った。

 しかし、その努力はかなわず、彼らは死亡し、隣町の兵士たちや町も焼き払われつつあった。

 だから、書き換わった世界では、避難準備で、シオンがラックスを慰めていたのだった。

 しかし、馬車を走らせ逃げている時に、ラックスを逃がすためにシオンが降りてしまう。

 シオンの死を目撃したラックスは、怒りの感情で運命改ざんスキルを発動した。


 03

 書き換わった世界でラックスは、シオンが体内に魔人のかけらを宿している事を父親に話していた。

 それで、対策を練っていたのだが、魔人のかけらを宿していた者達が一斉に自決してしまい、魔人復活が速まってしまったのだ。

 心が折れたラックスだが、運命停止スキルが発動して困惑する。

 運命停止スキルの条件は諦めの感情を抱く事だった。

 そんな中、シオンに触れたラックスは、彼女の記憶を見る。

 シオンは、心折れずに魔人に立ち向かおうと、色々な書籍を調べていた。

 ラックスはそんな彼女に励まされるが、即殺スキルが発動してシオンが死亡してしまう。

 即殺スキルの発動条件は、励まされる事だった。

 シオンの死を見届けたラックスは、再び怒りで運命改ざんスキルを発動させた。


 04

 魔人打倒は、総ての属性の魔法攻撃を同時に浴びせる事。

 復活直後であれば、それで封印状態に戻せるとの事だった。

 ラックスは、マイナーな属性の魔法も操る事ができたため、自分がハッピーエンドへの最後の鍵だと自覚する。

 再び過去を書き換えたラックスは、魔人との対決の戦場にいた。

 たくさんの人たちが魔法で攻撃するなか、兵士たちに守られながらラックスは、息を合わせて、魔法をぶつける、

 その攻撃で魔人は弱まり、ラックスの父によって封印される。


 この件でシオンが魔人のかけらを宿ている事が世間にばれてしまったため、ラックスとシオンは旅立つ事に。

 魔人を倒し、シオンを救う。

 その為に二人は旅を進めていく。


〇第2部

 ラックス達は、旅を進め、新しい街へたどり着く。

 そこは、聖人が比較的多く生まれる町だった。

 母親が聖人だった事で興味を持ったラックスは、かつてシオンに聖人について聞いていた。


 聖人は、治癒魔法に長けた存在で、力の強い人間になると欠損した体の一部を再生させる事ができるという。

 そんな説明をしている中、ラックス達はさっそく聖人と出会う。

 数分前に、馬車の事故が起きたのだが、その現場で治療していたのは、マルスという少女だった。

 マルスは、けが人の足を見る見るうちに治療していき、けが人やけが人の知り合いから感謝される。

 しかしラックス達には、マルスの表情が浮かない様に見えた。


 宿をとったラックス達は、新聞紙を手に取る。

 ラックス達がいる国とは別の国で、魔人のかけらを取り除く研究が進められているらしい。

 そして、その研究のために魔人のかけらを体に宿した者に、協力を呼び掛けている。

 その呼びかけの主は、国の王女だった。

 それが本当なら、ラックス達にとっては朗報であるが、事の真偽が分からない以上慎重にならざるを得なかった。

 ラックスは、研究は罠で、シオンが人体実験などの脅威にさらされるかもしれないと考える。


 落ち着いた後、町を巡るラックス達。

 すると、町のはずれの目立たない区画でマルスを発見する。

 マルスは、自らののどに刃物をつきつけて死亡していた。

 そんなマルスの死を悲しむと思いきや、町の人たちは石を投げたり、唾を吐き始める。

 その中には、マルスの家族や、馬車事故で治療を受けていた者もいた。


 自殺の理由は、マルスが魔人のかけらを宿していたからだった。

 それが、つい数時間前に明らかになったらしい。

 ラックスは怒りを抱き、運命改ざんスキルを使用する。


02


 書き換わった世界でラックスは、マルスに正体を明かすような行動をとらない方が良いと注意する。

 しかし、マルスは人々に自分の正体を告げてしまう。

 マルスは今度は、奢れる市民たちの手によって火をつけられて、命を落とした。

 その事をラックスは、シオンから聞いた。

 ラックスは再び怒りで運命改ざんスキルを使用する。


03

 ラックスは今度はマルスに助けを求める事にした。

 書き換わった世界では、自分達の事情を明かし、力になってほしいと告げていた。

 マルスはそれを了承したようで、しばらく一緒に行動していたらしい。

 修行して怪我をしたら、マルスに頼み、癒してもらっていた。

 しかし、どこからかマルスの正体がばれて、マルスが殺されてしまう。

 マルスを手に掛けたのは、マルスの家族が雇った傭兵だった。

 マルスは抵抗しなかったと、シオンから聞いた。

 ラックスはマルスが生きようとしていない事に気づき、わずかに諦めの気持ちを抱きそうになる。

 そこで、運命停止スキルが発動。

 どうせだからと、知恵を巡らせ、マルスの亡骸に触れて記憶を読み取る。

 マルスは幼い頃から、無能と呼ばれて育った。

 マルスと共に育った多くの兄弟には才能があったが、マルス自身にはそれがなかったからだ。

 しかし、マルスに聖人としての才能が見る狩り、力がのびていった。

 それに伴い、周囲からの評価も変わっていった。

 周囲からマルス自身ではなく、求められるのは才能だけだと考えていたが、それでもマルスにとっては満足だった。

 だから、何も求められなくなったら、マルスには生きる意味がなくなったのだった。

 マルスはラックスについて、「困難な状況にいるようだけど、これからも頑張ってほしい」と心の中で励ましの感情を抱いていた。

 そこで、即殺スキルが発動するが、マルスはすでに死んでいたため、何も変わらない。


04

 ラックスはこんなにも良い少女が死ぬ世界は間違っていると考え、怒りで運命改ざんスキルを使用。

 書き換わった世界では、ラックス達は隣国へ入国するために国境へ向かっていた。

 追っ手が度々くるため、ラックス達はこれらを撃退しながら国境へ向かう。

 故郷にいる父親や母親が被害を被らないように、追っ手に向かって「旅立つ前は両親を騙していた」のだと発言しながら。


 この世界では、ラックスは自分達が隣国に行きたいので、マルスに協力してほしいと要請していた。

 だから、国境までわずか数歩という所で、マルスが立ち止まってしまう。


 ラックスはマルスを説得するが、うまくいかない。

 マルスは人の心を読む特殊スキルを持っていたからだ。

 ラックスが繰り返したやり直しを知ったマルスは、自分は荷物になると考えていた。


 そこで、シオンがマルスを説得する。


 どんなに辛い状況にいても、諦めずに努力し続ければ、本当の幸せを掴めると。

 死の運命から逃れたシオンの説得が功を成して、ラックス達はマルスと共に隣国へ入国を果たす。


〇第3部

 隣国に入国を果たしたラックス達は、王宮に寝泊まりする事を許され、王女レヴィアから直々に歓待を受ける。

 レヴィアは王族故に、外を簡単には出歩けないので、ラックス達の冒険の話を聞きたがった。

 話の中、レヴィアは魔人のかけらを宿した者に同情的で、そう生まれた事は罪ではないと言った。

 ラックスはそんな彼女に好感を抱く。

 そんなレヴィアに誘われて、研究施設へ向かうラックス達。

 途中通った廊下では、壁の画が不自然に外されていた。

 それはレヴィアの先祖の画で、忠臣から暗殺された王族のものだった。


 ラックス達は、施設内部やかけら除去装置を見学する。

 見学を終えたラックス達が部屋を出たときに、すれ違った研究者がスパイだと判明した。

 それはマルスが心を読んだためだった。

 

 01

 マルスの事実に驚愕しつつも、余計な茶々を入れるなと思いながら運命改ざんして、スパイがスパイ行動している所を見つけて現行犯確保。

 スパイをレヴィアに突き出す

 ラックスはマルスにお礼を言うが、彼女が気になる事を言う。

 レヴィアも自分達と似たような事で苦悩していると。

 しかし、夜中にかけら除去装置が爆破されてしまう。

 装置には爆発物がしかけられていたらしい。

 ラックスは、運命改ざんを行い、レヴィアに装置内部を調べるように伝える。


 02

 装置の爆破は回避されたが、翌朝。人々が慌ただしい事に気が付いた。

 それは、レヴィアが呪術師の家系だという事実だ。

 呪術師は人を呪い殺す恐ろしい存在で、何百年前に多くの人間が死んだらしい。

 そのため、王族の一人が呪術師の家系であると判明した時、忠臣が殺害されたのだという。

 花嫁として迎えられたその女性は、素性が怪しい点があったという。

 レヴィアは自分は人を呪ったりしないと言うが、人々は彼女を糾弾。

 レヴィアは、今自分が人々の前に立つのは、刺激する事と同じだと考え自室にこもるがその日の番に暗殺されてしまう。

 ラックスはレヴィアを救う為に運命改ざんスキルを使用した。


 03

 レヴィアの部屋でパジャマパーティーをしていたラックス達は、暗殺者を撃退する事に成功していた。

 翌朝、レヴィアは演説を行い、人々の怒りを鎮火させていく。

 しかし、なぜか唐突にレヴィアは死んでしまう。

 それは、諦めの感情による、即殺スキルの発動だった。

 レヴィアを暗殺しようとしていた者達が、計画の完全失敗を悟った事により発動したのだった。

 マルスが心を読んで、その事実を伝える。

 ラックスのスキルは、人に盗まれていた。


04

 再び過去を改ざんするラックス。

 パジャマパーティーを経て、暗殺者を撃退し、暗殺計画の親玉をすぐに捜索しにかかる。

 根城を突き止めたラックス達は、思考する暇もなく親玉を殺すしかないと結論付けた。

 親玉との戦闘を行うラックス達。

 親玉が運命停止スキルも盗んでいたため、なかなか勝敗がつかない。

 攻撃の手を読まれるラックス達は、困った。

 

 そこでマルスが、レヴィアに自分を呪う事を止めるように説得する。

 レヴィアは呪術師の家系の人間として、自分の存在を恥じていた。

 その影響で、無意識に自分を呪い、本来の力が出せなくなっていたのだ。


 マルスの言葉で、自分を呪う事を止めたレヴィアは、覚醒し、親玉を圧倒。

 手を読んでも反応できない速度で、相手を倒した。


 一週間後。

 かけら除去装置が完成されて、魔人に吸収されるはずだった者達のかけらが、取り除かれた。

 ラックス達は勲章を与えられ、魔人の脅威から世界を救った英雄になった、



〇番外

 女神三柱と人間の少年。

 かつて人間の少年を愛した女神が三人いた。

 その女神は、少年が死んだとき、神様にせずに魂の輪廻を見守る事を決める。

 しかし少年の未来の一つに不穏な影があったため、自らの力を削って、未来の少年に特殊なスキルを与えたのだった。



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