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minutes3. 初任務

『ビービービービー、エリアB 地区内○○付近にて反応有り。直ちに現場に急行せよ』0係に警報が鳴り響く。

眼鏡を外し、皮の手袋を嵌め、ブーツに履き替える。「よし…」

「あまり気合い入れ過ぎるなよ」臥龍岡がニッと笑う。

「…全部駆逐してやる。私は太刀華だ」ボソッ。

「何か言ったか?」

「いえ、何も。急ぎましょう」

車に刀の入った箱を付ける。


現場に着くと口のたくさんついた塊の異形が暴れていた。

「アア~」

「私は悪くない」

「ムカつく!!」

「課長が~」

「許さない」

一斉に文句を言っている。これでは近くの建物が壊れ、一般人にも不浄の被害がでてしまう。

「神楽坂、結界を!」

臥龍岡が指示する。

「はい!」

『四方八方結界!』スッと幕がかかる。

「神楽坂、もう少し強度を上げてくれ」

三千院がパソコンを見ながら声をかける。

「分かった」先程より幕の色が濃くなった。

そこに暴れている異形を見ながら平永がマスクを外して一言。

『止まれ』

すると異形はピタリと動かなくなった。平永は呪言士(じゅごんし)の為、特殊なマスクを着けているらしい。そのマスクを着けているときは術を通さない。


「太刀華、初任務だ」ここで何とか成果を上げないと。『解放。鍔鬼(・・・)(つばき)、殺眼(・・・)(あやめ)行け』箱の中から二振りが金色の桜が舞うようにして人形(ひとがた)となって現れた。

「「御意」」両者、刀で両側から斬りかかる。ズバッ。

「ヴガァァァァァ!!」異形はズブズブと溶けた。刀から人形になるとき、力を解放するときは真の名前を呼ぶのだ。

これで終わったと思ったら異形が分裂した。「!!」

殺鬼・・・(さつき)!』太刀の殺鬼が舞い降りる。『斬夜・・・(きりや)とさや(さや)!』

「「はっ!」」

次々と異形を斬っていくが斬った分、分裂していく。

「太刀華、コイツは厄介だ。斬れ斬るほど分裂する」臥龍岡が嫌な顔をして言う。

「ここで俺の術を発生させるとここの地が壊れかねない」ではどうすれば。


しばらく考えていた神々廻が「俺に考えがあります」

「この際だ。やってみろ」

「はい」

そういうと神々廻さんは皆に指示をする。

「神楽坂さん、一度結界を外して下さい」

「外して大丈夫ですか?」

「はい。今からやる作戦ではたくさん結界を張ってもらいます。結界を張った上にまた結界を使うとなると負担がかかります。その代わりに三千院さんは持っている札を四方に貼って空間を保って下さい。俺もサポートします」

「分かりました」

「では、神楽坂さん。異形を結界に閉じ込めて下さい。ただ閉じ込めるのではなく、コンクリートの様な強さに固めるのです」

「はい」

「太刀華さん達は固まった異形を斬って下さい。ただ斬るのではなく、粉々にするのです。平永さんは粉々になった異形を術で消して下さい」

平永さんは頷く。

そんな事できるのだろうか?いや、やるしかない。

「皆、刀に力を乗せて斬るんだ」

『御意!』


神楽坂は結界に固め、梨達は斬っていく。「最後の大きい一体は私がやる。死薇(しのび)行くぞ」この刀は父から譲り受けた物だ。

「はぁっ!」バリンッ!

『消滅』平永がすかさず消す。

少しすると「一体の気が晴れました」三千院が報告する。神々廻は結界を閉じ、私は刀を戻した。


「任務は完了だ。太刀華、どうだった?初任務は」

「疲れました」

「上出来、上出来!」

臥龍岡は私の背中をバシバシ叩く。

こうして私の初任務は無事終了した。

刀達の姿は○○乱舞に刺激を受け、書きました。体力が尽きましたので今日はここまで。ありがとうございました。

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