minus1. 橘花梨
※こちらは警察庁捜査一課0係のスピンオフ作品となっております。いつまで続くのかは作者の体力(頭じゃないんかい)次第です。頑張りますので最後まで(お前が言うなー)宜しくお願いします。
大きな荷物を背負いながら目標まで歩く。「はあ…やっぱり都会は違うなぁ」丸い眼鏡にショートボブ、ジャケット、ネクタイにハーフパンツ、ソックスガーターベルト(ナイフを仕込む為)、革靴。これが彼の制服だ。荷物の中には大事な物が入っている。危険な物なので分からないようにする為、術も施してきた。
「えーと、えーと…こっちか!」ようやく着いた、警察庁。入って案内されると「ようこそ、0係へ。係長の臥龍岡 だ」やはりイケオジだ。
「太刀華梨です。宜しくお願いします」
他のメンバーも挨拶をする。
「平永五十住です」風邪か?黒いマスクをしている。
「神々廻 巡です」優しそうな雰囲気がある。
「三千院依人だ」何だろう。眉間にシワが寄っている。何かあるのだろうか?
「神楽坂凛々子です」私より年上だろうか?しっかりしている印象がある。
「これで全員だ。施設を案内する。神々廻、頼む」
「はい」神々廻さんは優しく、話しやすい人だった。「ここが寮で太刀華さんの部屋はここです。今日はもう休んで良いと係長が言っていたから、ゆっくり休んで下さい」
「ありがとうございます」
ふぅ…と一息つくと箱を開ける。「結ん手、開い手」唱えると箱がカチャリと音がして開く。そこには何本かの刀とダガーも何本か収まっていた。「皆疲れたでしょ?」
光が桜のように舞って人の形となる。「全くだよ」打刀の椿が「あー疲れた」と肩をマッサージする。シルバーの髪色でショートレイヤーミディの左側にピンを付けている。
「お前、梨様に失礼だぞ。運んで下さった梨様の方がお疲れなんだ」椿の頭をコツっと叩くのは同じく打刀の菖蒲だ。こちらは黒い髪色のエアフェザーマッシュ。
太刀の金色のアッシュワインド・皐月が「まあまあ」と宥める。
「いつもの事じゃない。どうでもいい」脇差の黒い髪色の外ハネマッシュ・桐谷は興味がないようだ。
「…」ストレートの黒髪・短刀の咲耶は何も言わない。
皆、スーツを着てはいるが一部着崩している者もいる。
「ありがとう、菖蒲」
大人数という事で部屋は大きい。シェアハウスのようになっている。
ここに入る事になったのには理由がある。
花梨は目が良すぎた。
本当に小さい物から大きい物までたくさんの異形が見える。それである程度調節した眼鏡をかけている。係長の臥龍岡と出会ったのも異形関係だった。祖母と妹三人暮らしだったが交渉に来る臥龍岡を祖母は何度も追い返していた。孫が危険に晒されるのを心配していたのだ。
実際、花梨の両親も異形絡みで亡くなっている。ただ、花梨と妹だけになっても心配だ。だから承諾を得る事ができ、少しでも心配のない0係に入る事となったのだ。武器は5人の刀。その力を発揮するのはすぐであった。
どうでしたでしょうか?相変わらず三千院さんは眉間にシワを寄せていますが、このときはまだ眼鏡をかけていません。警戒心が強いようです。という事にしておきましょう。それではまた次回、(あるかなー)でお会いしましょう。