ep.6 宝箱
どうも、皆さんこんにちわ。なまパスタです。
皆さんお盆も過ぎて、夏のいい思い出はできましたか?
私はひたすらにゲームとアニメを阿保みたいに見てました。
そんなわけで、ep.6始まりです。
しばらく歩いていると、小さな部屋があった。
「なに、この部屋。変な感じがするわ。最深部って感じでもないし…」
フェリーナが嫌そうな顔をして言う。変な感じするか?
「変な感じってのは置いといて、最深部じゃないってのは同感かな。」
余計な一言を付け足したせいで、フェリーナの痛烈な拳がシウンのこめかみに直撃する。
「・・・とりあえず入ってみる?」
「そうね、ジェラル。この扉開けてよ。」
当たり前のように‘‘お願い’’をしてくるフェリーナ。でも、あの‘‘お願い’’に逆らうと次はあの拳の餌食になるのは俺だろう。
俺は、罠に気を付けながらドアノブに手を伸ばす。
「あれっ…」
ガチャッ、ガチャガチャ。
「フェリーナ、この扉かぎがかかってる。」
「えっ、うそ。かぎ探しのは大変だしどうしよう…」
「んなもん、ぶち壊せば開くだろ。」
さっきまでダウンしてたシウンがそういうと、いきなりドアに向かって走り出した。
「おい、そこどけ!あぶねえぞ!」
その言葉を聞いて、とっさに避けると、シウンが壁に思いっきり蹴りを入れた。
ガッシャーン!と音を立ててドアが奥に吹き飛んでいく。
「よしこれで大丈夫だろ。」
「ちょっと!何してんのよ!こんなでかい音だしたら魔物が来ちゃうでしょ!」
「まあまあ、そんなこと言わずに入ろうぜ。」
そういって逃げるシウンを大声で追いかけるフェリーナ。不安になりながら2人の後を追った。
「えっ、なにこれ…」
部屋の中には宝箱が二つ、並んでおかれているだけだった。
「これ絶対片方ミミックだよな。」
ぼそっとシウンが言った。
「ふん!ここは私に任せなさい。私の強運を見せてあげる!こんなの絶対右よ!」
と言いながら、ウキウキで右の宝箱の前に行くフェリーナ。
「いや、ここはリーダーたる俺が選ぶべきだろう。俺の野性的直観が左だと告げている!」
シウンも張り合って左の宝箱の前に行く。
てか、何で二人ともどっちかは宝だと思うんだろう。俺の魔力感知だとどっちもミミックなんだけど…
「あのさ…」
「こうなったら、どっちもあけて確認しようじゃない!」
「ああ、いいぜ。せーの!」
2人が勢いよくふたを開ける。
「「うぎゃぁぁぁぁああっ!!!」」
2人の悲鳴が聞こえた時、本気でこの二人を置いて行こうか考えた。
ということで、皆さんいかがだったでしょうか。
良ければ、星やブクマ、コメントなどよろしくお願いします。
それではまた、来週お会いしましょう。
バイバイ!