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フレンド・イン・ミラージュ  作者: なまパスタ
19/29

ep.18 誓い

三週間連続で一日投稿遅れました…多分…

どうもすみません。なまパスタです。

来週は絶対に日曜に出します。絶対に。

ということで、ep.18、始まりです。

この街は良いところだ。

周りが森に囲まれているから、野菜や果物は取り放題。

多分、動物や魚も質がいいのだろう。どの料理も脂がのっていてすごくうまい。

それに街の景観も人の街と似ているところもあるが、独自の文化が感じられる。


「うっひょ~!やっばいぜこれ!肉汁があふれてくる!」


「キャー!このスイーツ!果物めっちゃ使われてる!美味しそ~!」


そんなことを考えながら騒ぐ二人を遠目で見ていると、フーリンが近づいてきた。


「なんだ、ちゃんと食べているか?

 今日は腕利きの料理人たちが腕を振るってくれたからな。

 遠慮せず食えよ?アイツらみたいに。」


「流石にあれは無理ですよ、フーリンさん。

 確かに料理はうまいんで遠慮なく食ってますが。」


俺がそう答えると、フーリンは苦笑しながら言った。


「よそよそしいのはやめよう。フーリンでいい。

 ・・・それよりこの街、少し周っていくか?良ければ案内するぞ。」


そのまま街のことを熱弁を始めたフーリンを見て少し笑ってしまった。

街のことが好きなんだろう。


「じゃあ、お願い。

 フーリンのおすすめの場所に連れてってよ。」


そう話に割り込むと、フーリンは少し照れくさそうに笑った。


「ああ、じゃあ付いてこい。

 とっておきのところに連れてってやる。」




「ここ?すっげぇ…」


付いたとたん、思わず声を上げてしまった。

目の前には、湖があった。月明かりが反射して幻想的になっている。


「ここは、聖魔の泉って呼ばれてる場所だ。

 本当はここにはあまり立ち寄ってはいけないんだが…

 一人になりたいときは、いつもここに来るんだ。」


「へぇ…聖魔の泉…なんで聖魔なんだ?正直、真逆の意味だと思うけど。」


「…悪いが、その辺を話すと長くなる。

 今度、時間がゆっくり取れた時にでも話そう。

 そろそろ戻らないと、お前の仲間たちが心配するだろう。」


そう言って、フーリンが立ち上がった。


「…ねぇ。」


そう呼びかけると、フーリンが不思議そうに振り返った。


「俺たちと一緒に来ない?

 正直まだ三人しかいないし、フーリンが来てくれたら戦力的にも安心なんだけど…」


フーリンが一瞬、驚いたように目を丸くした。


しかし、それがすぐに優しい目つきに変わった。


「…ありがとう。

 だけど、俺はこの街の…シュハライトの守護部隊の隊長なんだ。

 この街を襲う輩がいる限り、俺はここから離れることはできない。

 すまないが、皆が安心できるようになるまでは、ここを離れるつもりはない。」


そのままフーリンが話を続ける。


「俺らの鱗は、希少性が高い。

 武器や防具としての価値も高いから、よく金目当ての奴らが来るんだ。

 だけど、もしこの町が安全になったら…あんな奴らが来なくなったら…

 俺も、お前らの旅に混ぜてくれないか。」


それは、儚い願いだった。恐らく叶うことなどない、悲しい願い。

ドラゴニュートは人より寿命が短い。

おそらく長い間、ずっと狙われ続けたのだろう。

それでも闘い続けたのだろう。


仲間を守る…たった一つの信念に誓って。


「…分かった。その時は、必ず一緒に冒険しよう。」


その後、2人の間に長い沈黙があった。聞こえるものがない、夜の静寂にのまれていくようだった。


「そろそろ戻るか。」


フーリンに言うと、ゆっくりと立ち上がった。


「誓おう。我々ドラゴニュート守護隊はお前らに力を貸そう。

 …代わりに、もし俺らに手が負えないくらいの敵が来たら…俺らと一緒に戦ってくれないか。」


「…分かった。アイツらもきっといいって言ってくれる。」


そう答えると、フーリンは安心したように笑った。


ということで、皆さんいかがだったでしょうか。

良ければ、星やブクマ、コメントなどよろしくお願いします。

それではまた、来週お会いしましょう。

バイバイ!

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