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第74話 最初の商い

 ヴァイスとマリーナは、街のいたるところで、昨日の料理がいかに素晴らしかったかを語っていた、その話をきいた街の人達は、次は俺の番だ! と改めて闘志を燃やしていたし、ドナーテル家も盛り上がっていた。


「父上、昨日はありがとうございました、なぜこの街に越してきたのか分かりましたよ」

「セルシオ、昨日の店はどうだったかな?」


「そうですね、料理は問題なく王都のセレブレティレベル、いや、希少価値も含めれば余裕で超えるかもしれませんね、あとはレシピを売ると言うのが良くわかりませんでしたので、お屋敷へ伺う際、是非私も一緒にお願いしたいと思います」


 笑ったその顔は、驚くほどドナーテルに似ている。


「そうか、料理の事しか言わなかったら三流だが、レシピに興味を持ったのは商人だったら当たり前だな」


 言葉の響きの割に、嬉しそうな顔を隠せなかった。


「お父様! 私も一緒にお連れ下さいませ」


 バタンとドアを開けて、つかつかとクリスティナが乱入する。


「お前はもう少し大人しく出来ないのかな」


「あら、大人しくしてなにか良いことがございますか? 有益な情報と知識はお金と時間を払っても手に入れなさいと教えて下さったのはお父様ですよね、薄利多売? 損して得取れ? お館様が何をお考えになっていらっしゃるのか興味がございます、私も同行させていただいてよろしいですよね」


 カイルの屋敷からはすぐに返事がきたので、三人で屋敷に向かった。


「カイル様、快く面会下さりありがとうございます」


「そんなにかしこまらないで下さい、ドナーテルさんでしたらいつでも歓迎致しますよ、それでそちらのお二人はご紹介いただけますか?」


「これは失礼いたしました、こちらは息子のセルシオと娘のクリスティナです」


「はじめまして、私はカイル・デラクタ・フォン・シュバーツェンと申します、

どうぞよろしくお願い致します」


「はじめましてカイル様、私はセルシオ・カナーツと申します、こちらこそどうぞよろしくお願いいたします」

「同じくクリスティナ・カナーツと申します、どうぞよろしくお願いいたします」


 二人がきれいに揃って頭を下げた。


「カイル様、早速ですが昨日のれレシピの件についてお話をさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか」


「ええ、料理人のザイルから話をきいておりますので大丈夫ですよ」


「ほう、あの料理人はザイルと申すのですね」


 いたずらっ子の様に目をキラキラさせないでくれますかね、ドナーテルさん、昨日言われたので声も若干低めにしたんですよ、ものすっごい苦いお茶を飲みましたけどね。


「まずですね、見ていただきたいものがありますので、カールさん、用意はいいかな?」

「大丈夫です」


 トレーを持ったカールさんが部屋に入ってきた。


「トレーの上に載ってるものはオリブのオイルと、ワインビネガー、砂糖、塩、胡椒とこの黄色い物体。これだけでフレンチドレッシングはつくれるのですよ、試したほうが早いと思いますのでお作りしてみましょう、カールさん、頼みます」

「わかりました」


 手早く分量を測って、しゃかしゃかと混ぜ合わせ、出来あがったものを二つに分け、黄色の粘り気のあるものを入れたものと、入れないもの、二つのドレッシングが出来上がった。


「出来ましたよ、この黄色いものはからしといって、辛味がある香辛料となります、これはこのダンジョン特有のものですが、ベースになるのは5種類を混ぜ合わせただけのこちらになりますので、どうぞご試食下さい」



 三人は、それぞれ試食用の皿を渡され、食べ比べてみる


「どちらも美味しいわ、本当に混ぜただけなのですね、なぜ今までなかったのかしら?」


「使うのは少量ですが、香辛料はこの国では貴重で高価なものなのです、特に砂糖、胡椒は高価なため単独で使用することが多かったのではないのでしょうか? いろいろな味を楽しむ冒険は雇われの料理人ではためらってしまうのでしょう」


「ですが、一度味わえば再現するのは容易いかと思います、またベースをアレンジしていろいろな味わいを楽しめるでしょうから、出来上がった品を売るよりもレシピを売って、この街の名前を周知していただきたいのです、そして、それが成功すれば次にこの街から売り出す品物も信用されるでしょう、ドナーテルさん、商人にとって信用は何よりも大切なものではないのですか? だからこそ、貴方が一番初めに売る商品は《信用》でお願いしたいのですよ」


「信用を売る、ですか、それはまた、大役ですな」

「お引き受けいただけますか?」

「もちろんです、そんな大商い、見逃す商人などおりますまい、セルシオ、忙しくなりそうだぞ」

「任せて下さい、若い分だけ身軽に動けますからね」


「では、レシピをお渡しいたしましょう、売り方はお任せいたしますね」


 あー、疲れた、なんとか上手くいったか? 本当は商売なんてそれほど興味ないんだよな、ただ、美味しいものを皆が食べれたらいいなって、だって、貴族相手に食事作ったって楽しくないし、本当はさ、家族四人で金貨なんかじゃなくてさ、純銀貨2~3枚で食べれたらいいなあ、って思ってるんだけどな。


 あんな値段気にして、青い顔させるつもりなんて無かったんだよ、俺は!

 次は定番の料理とドリンクぐらいは値段付けて、壁に貼っておこうかな。

 一品300円位だと銀貨3枚かな、それぐらいの値段が妥当だよな、うんうん。


 よし、次は300円セールでやるか、飲み食べ放題! どれでも銀貨3枚! 

 次はドワーフでも呼んで、銀貨3枚セール! おっ、なんかやる気出てきたぞ。


 酒……どれだけあれば足りるかな?



すみません、保存したつもりが公開されたました。 (汗)


本日中に改めて、公開し直します。 御覧いただいた方には、本当に申し訳ありません。

すぐに、続きを執筆します。


◇  ◇  ◇ 21:02

執筆終わりました。途中で公開してしまい読んでいただいた方には、

本当に申し訳有りませんでした。未熟者ですみません。


以後、気をつけますので、どうか今後もお付き合いくださいね。

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