一番可愛い娘
つばめの大好きの娘は幼稚園に通って始めました。
雀の大好きの娘も同じ幼稚園に通って始めました。
つばめはいつも雀より早いので、
同じ幼稚園でも会ったことがありませんでした。
ある日、つばめが娘を幼稚園に送って、帰って来ると、
娘の弁当を家に忘れたことに気付きました。
慌てて弁当を持って、幼稚園に届こうと思って家を出ると、
雀に会いました。
雀は「おはようございます、つばめさんはどこに行きますか?」
「娘の弁当を忘れて、今幼稚園に届きに行きます。」
「ああ、私も娘の遊び道具箱を届きに行くところですから、
よかれば、ついでに弁当を持って行ってあげます。」
「本当に、嬉しいわ。じゃ、お願いしますね。」
「任せてください。ところが、お嬢さんに会ったことがなくて、
どんな子かしら」
「クラスの中で、一番可愛い子です。」
「分かりました。任せてください。」
雀は弁当を持って、幼稚園に行きました。
「一番可愛い子が、、、」
雀はクラスの中の子供全員をよく見ましたが、やはり一番可愛い子は自分の子です。雀は弁当を自分の子に渡しました。