雀荘で雀牌喉に詰まらせて異世界転生した俺が
俺が望んだもの・・・それは変化だった
俺はいつも通り雀荘みどりで友人らと麻雀をやる
酒を飲み、カレーを食い、馬鹿みたいに騒ぎながら麻雀をやる
それが最も楽しい時間だった
ーーーーーーあの日が来るまでは・・・
ある日のことだった
何を考えたか俺は酔っぱらった勢いで雀牌を口に入れていた
手元の大三元をそのまま口に入れたら呼吸ができるわけもなく俺の意識は薄れていったーーーーーーーーー
目が覚めたら俺は森の中にいた
(おかしい・・・俺は死んだはず・・・)
そう思っていたら横から声が聞こえた
「あの・・・大丈夫ですか?」
そこには少女が座っていた
少女は問いかけてくる
「自分の名前はわかりますか?痛いところはありませんか?」
「ああ・・・大丈夫だ・・・ 君は?」
「私の名前はリーヅモ、この近くの村に住んでます」
(立直面前自摸・・・?不思議な名前だな)
「そうか・・・俺の名前は渡井 土肥穂だ」
「トイトイホー!?!?!?!?」
「まあ・・・変わった名前だよな・・・」
「いえ・・・」
その時だった
周囲の草むらから狼が飛び出してきた
「きゃあ!どうして!?普段はこんなところに狼なんていないのに!」
狼たちは涎を垂らしながらこっちを見ている
さあどうするか・・・その時だった
(役を作れ・・・)
「誰だ!?」
(役を作れ・・・)
少女には聞こえない、もしくはそんな余裕がないのか怯えている
(役!?役ってなんだ!?なんの役だ!?)
「リーヅモ!役はわかるか!?」
「役は呪文です!?でも選ばれた者にしか・・・」
(一か八かだと思い俺は叫んでみた)
「 国 士 無 双 」
その瞬間目の前が光大きな爆発音が鳴り響いた
目を開けた時には目の前の大地は抉れ、周囲は燃えていた
隣で怯えていた少女は失神していた・・・