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第十三章 「迫り来る侵略の恐怖」

ヴォルガたちがアウシュヴィッツ強制収容所に連行されて十ヶ月が過ぎた。

 時は1944年、12月。世界中で繰り広げられている第二次世界大戦は各地で熾烈を極めていた。この年の4月に最強の軍隊と呼ばれるソビエト軍はクリミアやウクライナ地方のドイツ軍を撃退し、ほぼ完全に開戦時の領土を奪回する事に成功した。その一方で既にイタリアへの上陸を成功させたものの、フランスへの再上陸による西部戦線の構築をきっかけとした本格的な反攻のチャンスを伺っていた連合軍は、同年6月6日、アメリカ陸軍のドワイト・アイゼンハウアー将軍指揮の下、ドイツ軍に占領されていた西ヨーロッパ戦線の中核である北フランスのノルマンティー地方に対し、イギリス軍とアメリカ軍を中心に、6000を超える船艇と、延べ12000機の航空機、17万5000人の将兵を動員した大規模な大陸反攻作戦「オーバーロード作戦」を成功させた。その結果、1940年6月のダンケルクからの撤退以降、約4年ぶりに西部戦線が再び構築された。

 この後ドイツ軍は、ベルギーのアルデンヌ地方の森林地帯を舞台としたバルジの戦いで、西部戦線において最後の反攻を試みた。ドイツ軍は連合国軍に比べ圧倒的に少ない戦力ながらも、綿密に計画された犯行計画が功を奏し、突然の反撃にパニックに陥った連合国軍を一時的に押し退ける事となった。しかし、体勢を立て直した連合国軍の反撃を前に、ドイツ軍はもはや成す術が無かった。ドイツ軍は東西からの猛攻撃を受け、とうとう撤退を余儀なくされたのである。

 時が経過するごとにドイツ軍の統制は雪崩の如き勢いで崩れ落ちた。逆に連合国軍の力はより一層加速して行った。侵略のスピードは広がる一方。敵対国であるドイツ軍を前に、ソ連軍は情け容赦ない攻撃を仕掛け、ドイツ軍の存続はもはや時間の問題とまで言われるようになった。巷では「明日にでもソ連軍はドイツ国内に侵入してくる」と囁かれるほどになっていた。

 一方、ドイツ軍の全滅を試みるソ連軍は、ドイツ軍が制圧したポーランドにも目を付けた。ポーランドにはアウシュヴィッツの他にも多くの強制収容所が存在する。ソ連軍はポーランドにも大量の軍を送り込み、多くの収容所を解放させた。ドイツ軍、並びにナチスドイツの制圧に向けて、ソ連軍は本格的な攻撃と滅亡を視野に入れ、動き出していた。



 そんな世界の情勢は当然アウシュヴィッツにも届けられた。最近、収容所にいるSSたちの数が極端に減った。連行当初は目障りなくらいいたSSたちが今では数えるほどにまで減っているのだ。ドイツ軍侵略のため、ポーランドに入ったソ連軍の猛攻を防ぐため、戦いに狩り出されているのだろう。事実、昼間仕事をしているとき、そう遠く無い場所で爆発音が何度も聞こえる事があった。空にはドイツ軍のヘリが昼夜問わず飛び交い、警戒を強めている。

 大戦の惨劇とは裏腹に、アウシュヴィッツでは「ソ連軍が襲ってくる」と言う穏やかではないニュースが広まっていた。ソ連軍が勝利する事は、囚人であるヴォルガたちに取っては自由になるのと同じ意味を持つ。ポーランド内の収容所を解放へ導いている事からも、ソ連軍がアウシュヴィッツを知らないはずが無い。いつかソ連軍がアウシュヴィッツへやって来て、自分たちを自由にしてくれると言う発想だった。

 ナチスドイツ、ヒトラーの打ち出したユダヤ人迫害計画「人種法」は先進諸国では酷く批判的な評価をされており、唯一支持されているのはナチスを模範したムッソリーニ率いるファシスト政権のイタリアくらいで、他の国は人種法に猛反対している。ソ連はナチスを始めて公の場で批判した国であり、今現在での最強の軍事国家である。ソ連軍がアウシュヴィッツに標的を定めたら、それはやはり自由を意味すると言っても決して過言ではなかった。

 しかし、それは同時に戦争の始まりを意味している。アウシュヴィッツ周辺、またはアウシュヴィッツ内でドイツ軍とソ連軍の攻防が始まれば、当然この施設も大きな被害を受ける事になる。地上からの銃撃だけではなく、空からの襲撃もある。自由と言うのは、ソ連軍が攻撃してきた際、生残った者のみが手にするものであって、巻き込まれたらそれこそ今以上に酷い有様になってしまう。最悪の場合死も免れない。

 ソ連軍の侵略はヴォルガたち囚人にとって、救いの手であり、同時に死でもあった。



    2


 ソ連軍の襲撃が近いと言う噂が囁かれて二週間が過ぎた。ヴォルガたちは相変わらず変化の無い日々を送っている。毎日同じ事の繰り返し。寝て起きて仕事をする。それがずっと続く毎日。空腹の方も相変わらず満たされず、いつも腹を空かせている状態だった。

 この日も仕事を終えると、バラックに戻った。蓄積された疲労はほとんど限界に近い。栄養の無い食事を十ヶ月も取っている。メニューに変化は無く、いつもいつも同じ味だ。今では食べると言うより、単に口に運んでいるだけと言う虚しい行動に変わっていた。

 囚人たちの数はやはり日に日に減っている。それはヴォルガたちのバラックに限らず、全ての棟で同じことが言えた。戦争に狩り出され、減って行くSSたちと同じように、囚人たちも姿を消した。ただSSと違うのは、囚人たちは二度と帰って来ないと言う点だが。

「ようヴォルガ。ちょっと良いか?ファビオも」

 仕事の疲れを少しでも癒そうとベッドで横になっていたヴォルガとファビオの元に、ガルバドが仲間のクアーリと共にやってきた。

「どうしたの?」

 ヴォルガが聞いた。

「前にお前ら言ってただろ?希望は捨てちゃいけないって」

「うん、言ったけど」

「その気持ちは今も変わらねぇか?」

 ガルバドの言いたい事の意味が分らず、ヴォルガとファビオは顔を見合わせた。

「そりゃ出来れば死にたくないからな。それがどうかしたのか?」

 今度はファビオが言う。

「実はよ、ここだけの話なんだが、脱獄って興味ねぇか?」

「だ、脱獄!」

「おうよ」

 脱獄と言う言葉に驚きすぎたヴォルガは言葉を失ったが、ファビオはその驚きを言葉で返した。

「おいおい、正気かよ!アウシュヴィッツから脱獄に成功した人間は今まで二人だけって話だぜ。その二人も逃亡中に捕まってどこかの収容所で射殺されたって聞いてるぞ。本気でそんな事言ってんのか?」

「俺らは大マジだぜ、なあ?」

「そうだ」

 ガルバドは仲間のクアーリに聞いた。するとクアーリもニヤリと笑いながら返事を返す。

「お前らも言ってただろ?希望は捨てるなってよ。俺たちからすればそろそろ肉体的に限界が近い。いつまでもここに居たって死ぬだけだ。だったら最後に大勝負に出ようって腹さ。まあ賭けだな」

「本気なの?」

「くどいぜヴォルガ。俺らは本気さ」

 ヴォルガはガルバドの目を見た。その目には最近失われつつあった生気のような活気が満ち溢れている。ガルバド自身、口は悪いが決して嘘を言うような男ではない。彼がそう言うのなら本気なのだろう。それはガルバドの目を見てすぐに理解できた。

「でも、どうやって・・・・この施設はどこも電流の流れる有刺鉄線で囲まれてるし、何よりあの高い塀を越えるなんて不可能だろ」

「良くぞ聞いてくれたぜ、ファビオ」

 自信有り気にガルバドが説明を始めた。

「よく聞けよ。誰も塀を乗り越えようなんて考えちゃいねぇ。あの高さを飛び越えるのはどう考えても不可能だ。だとすれば手段は一つ。施設の出入り口から出るのさ」

「だけど出入り口は常に監視のSSがいるよ。夜中も交代で見張ってる」

 ヴォルガが言った。

「正面から出るんじゃねぇよ。このアウシュヴィッツにはいくつかの出入り口がある。正面はSSや囚人たちが入ってくる。西側にある小さな出入り口は食料の搬入口だ。この二つの出入り口はSSの監視が厳重になっていてとても出れるような場所じゃない。だが、唯一警備が手薄な出入り口があるんだ。それが東側の出入り口。焼却炉で焼き払った死体の灰を処理するための小さな排気口がある。あそこから出るんだよ」

「東側って言うと、今の僕たちの仕事場だね。ああ、そう言えば排気口があったような気がする。確か地面と塀の間に空けられた小さな穴だったような気がするけど・・・・」

 ガルバドの運んできた鉄を受け取る中間地点で仕事をしているファビオは以前からその排気口は記憶していた。ファビオは頭を掻きながら思い出すように言った。

「有刺鉄線や塀に金を賭け過ぎたせいで、排気口にまで金が回らなかったんだろう。排気口は木製で出来てた。脱獄するならあそこしかねぇ」

「だけどあんな小さな穴からどうやって出るって言うんだ。とてもじゃないけど人間が通れるような穴じゃない」

「そう来るだろうと思って既に手は打ってある。これだ」

「これって!」

「釘じゃないか!しかも僕たちの仕事で使っているヤツだ」

「へへ、その通り」

 ガルバドの持っていた巾着袋の中には無数の釘が入っていた。どれも使い古しだが、壊れているものはなかった。

「今まで苦労しながら盗んでいたのさ。何か使い道があるだろうと思ってよ。予め出れない事を想定して、既にこの釘を使って排気口の下の地面に穴を掘った。人間一人が這って出れるだけの大きさの穴だ」

「一体いつの間にそんな事を・・・」

「苦労したぜ。SSの目を盗んで毎日少しずつやっていたんだ。たかが穴を掘るだけで一ヶ月も掛かっちまったが、それに見合う収穫だろ?」

 ガルバドの目は一層輝きを増していた。どうやらかなりの自信があるらしい。

「その穴は今も開いているの?」

 ヴォルガが聞いた。

「勿論さ。地面が芝生で良かったぜ。目立たないように草で隠してあるが、ちゃんと開いてるぜ」

「つまりそこから外に出れば・・・・」

「脱獄成功って事よ。後は見つからないように上手く逃げるだけだ」

 脱獄と言う話はにわかに信憑性を帯びてきた。いや、それは小さな希望と言っても良いほどヴォルガとファビオに新しい風を吹き込んだ。まさかここまで準備をしているとは思っていなかったせいもあるが、希望が存在することがやはり嬉しかった。問題はどうやって排気口まで辿り着くか、なのだが・・・。

「排気口に穴を開けたのは分ったけど、どうやってそこまで行くの?まさか仕事中に脱獄するとかじゃないよね」

「まさか!そんなことはしないぜ。脱獄はあくまで夜だ。夜の闇に紛れた方が姿も隠しやすいからな。肝心の辿り着くためのルートだが、そっちの方も準備に抜かりはねぇ。ちゃんと調べてある」

 ガルバドは向かい側にある自分のベッドに腰を下ろし、そして語り始めた。

「東口の排気口付近には昼夜問わず監視のSSが最低でも一人はいるようになっている。正面の入り口には三人。西側の出入り口には二人だ。数字的には一番警備が手薄だ。そう考えると、脱獄するならあの排気口しかねぇ。問題の監視なんだが、これはどこの出入り口でも同じように、監視は交代制になっていて、一定の時間が来ると次の監視役と交代するシステムになっている。俺たちの調べた情報によると、監視は二時間単位で交代する。次の監視と交代するとき、それまで見張っていたSSが一時的にその場を離れるんだ。交代のためにな。そこを狙うのさ。次のSSに交代し、新しい監視がその場に現れるまでの時間は二分だ。この二分間は誰もいなくなるんだ。んで、このバラックから排気口までの間に設置されている監視のポイントは全部で三つ。その三つのポイント全てが二時間置きに監視が交代する。次が出てくるまでの時間は二分。ここまで言えば分かるだろ?この二分間で次の監視ポイントまで移動する。そしてそこで次の交代までの二時間身を潜め、交代の時間着たらまた移動する。この繰り返しだ。一つのポイントをクリアするために二時間も掛かっちまうが、これだけはどうにもならねぇ。あの辺に生えている雑草は人間の腰くらいまでの高さがある。腹ばいになってじっとしてりゃまず見つかる事はない。二時間身動き一つ取れないのはちと辛いが、自由になる事を考えれば安いもんだろ」

 ガルバドの提案はSSの交代時間の隙を見計らい、一つのポイントに二時間の間隔を置き、排気口まで辿り着こうというプランだった。単純計算で排気口までの所要時間は六時間という事になる。普通に歩いていけば十分程度の道程だが、SSの動きを考慮すれば、この数字は妥当な数値と言えよう。

 アウシュヴィッツの監視にはライトなどは使われない。あくまで監視役の視覚だけで判断している。正面玄関には大きなライトが照らされているが、元々焼き払った死体から出た灰の処理のために作られた排気口だけあって、警備もかなり手薄だ。おまけに雑草は毟るなどの処理がされておらず、伸び放題となっている。誰もまさかあの小さな排気口から脱獄するなど思っていないのだろう。

「二時間身を潜めている場所は本当に大丈夫なの?」

 ヴォルガが少々不安げに聞いた。

「問題ないぜ。昼間クアーリと一緒に試してみたんだ。腹ばいになっちまえば正面からはまったく見えねぇ。まあ、上から見ればバレちまうが、監視は高台に居るわけじゃねぇしな」

 ヴォルガは子供の頃近所に住む友達と隠れんぼをしたときの事を思い出した。近所では「絶対に見つけられない」と評判だった友達が居た。ある日彼と一緒に隠れる事になったのだが、他の友達が必至で走り、隠れる場所を探している中、彼は急ぎもせずに近くにあった草むらの中に入って行った。そしてその草むらの中に寝転がると「これで良し」と言ってそれ以後動こうとしなかった。見兼ねたヴォルガが「こんな場所で大丈夫?」と尋ねると、彼は「これだけの高さまで草が多い茂っていると正面からじゃ絶対に見えないんだ。まして身体を低くしてしまえば見つかりっこない。鬼は隠れる人が自分から遠ざかるだろうと考えるのが普通でしょ?だから鬼は自分から遠い場所を探そうとする。だからむしろ鬼から一番近い場所に隠れているほうが見つからないんだよね」と言っていた。事実、その隠れんぼで彼とヴォルガは最後まで見つからなかったのだ。

 監視するSSもまさか自分の目の前に人が隠れているとは思わないだろう。ましてや日頃から監視がいる事を囚人たちは知っている。それにも関わらず監視のそばに隠れる者など居るはずが無いと言う、ある種の心理戦でもあった。

「なるほどね、確かにやってみる価値はあるかも知れない」

「そうだろ?絶対上手く行くさ」

 何気なく乗り気のファビオにガルバドが念を押した。

「それにやるなら今しかないぜ。SSたちが戦争に狩り出されていて普段より警備は手薄になっているからな。この機を逃したら次は何時になるか分からねぇ」

 その通りだった。大戦が激化し、一人でも多くの兵が要求されているこの時期は、まさに絶好のチャンスと言えるだろう。ソ連軍の動きがどうなるかは分らないが、時期に攻めてくる事は間違いない。そうなったらこのアウシュヴィッツも無事では済まないだろう。爆撃を受けて死ぬかもしれない。そうなっては元も子もない。仮にソ連軍が撤退したとしても、肉体的な問題を考慮すると、もはや限界は近い。この場に残っても餓死、あるいは過労死するだけだ。そうであればわずかな希望に望みを託したほうが身のためかもしれない。

 だが脱獄に成功したとしてもその後はどうすると言うのだ。ここを去った二名に関しても結局捕まり銃殺されている。脱獄する事は自由に繋がるが、それは同時に逃亡を背負う事にもなるのだ。せっかく逃げ出しても、他の地でドイツ軍に見つかり、構ってしまえばジ・エンドである。

 脱獄の罪は鞭打ちなんて言う生易しいものでは済まない。刑罰は絶対なる死。処刑である。父親の壮絶な死を目の当たりにしているヴォルガにとって、処刑の二文字は脱獄を躊躇するに相応しい文字となった。

 しかし残ったところで待っているのはやはり死である。それにガルバドの言うようにチャンスは今しかない。ソ連軍が攻撃を強める今こそ生き延びるチャンスなのだ。希望を背負う事、それはリスクである絶望を背負う事と同じ。絶望を背負わずして希望は生まれない。恐怖に打ち勝つためには、その恐怖に立ち向かうしかないのだ。

「どうよ?お前らにとっても良い話だと思うぜ。一緒にやらねぇか?」

 不安要素を抱えるヴォルガを余所に、ガルバドはヴォルガとファビオを誘った。

「どっちにしたってここに居たらいつか死ぬ。だったら例えわずかな希望だとしても賭けてみるか。よし!僕はやるぞ」

「おっしゃ!ヴォルガはどうする?」

「僕は・・・」

 ふと脳裏にヒューゴの姿が浮かんだ。そして「どんな事があっても絶対に諦めるな。希望を捨てちゃいけない」と言うヒューゴの声が耳の奥で響く。父ヒューゴはもう居ない。母カロンと姉のマレイに至ってもどうなったのかまるで分らない。このままアウシュヴィッツに居ても自分は何の抵抗も出来ないのだ。まだ死ぬわけには行かない。ヴォルガには、このままここに残る事が全てを諦めるのと同じ事のように思えた。

「僕もやるよ。皆と一緒に」

「そう来なくっちゃな」

「大丈夫、僕だっているし。四人もいるんだ、きっと成功するはずだよ」

「うん。成功させよう」

「脱獄の日時は特に決めてねぇ。狙い目はソ連軍とドイツ軍がアウシュヴィッツ付近でドンパチやらかしている日を狙う。そうすりゃ今以上にSSは狩り出されるだろうし、警備も薄くなる。その日を狙って脱獄を決行に移す。それまでひたすら待つぞ」

 ガルバドがそう言った。

「一度腹を括ると何だか活気が出てくるね。気分だけで言えば待ちきれないよ」

 ファビオが嬉しそうに言った。

「なあに、そう長くは待たねぇさ。早いうちにソ連軍はこの付近まで侵略してくる。アウシュヴィッツだって解放されるかも知れねぇ。喜ぶのは結構だがヘマだけはするなよ」



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