某女優、大河降板で騒然! 帰蝶とは何者だったのか!?
2020年の大河ドラマ『麒麟が来る』は明智光秀の物語です。一般的に織田信長を弑逆した謀反人というイメージですが、今回の大河ドラマではどんな風に描かれるのか楽しみです。本能寺の変の原因がなんなのか未だに分かっていませんから、その点をNHKがどう描くのかも大変興味があります。
しかし残念なことに某女優が大河ドラマを降板してしまいました。その影響もあり二週間遅れで放映されることになってしまいました。
さて。今回の件もあり、彼女が演じるはずだった帰蝶とはどのような人物だったのか興味が湧きました。織田信長の正室であること以外馴染みの無い彼女は一体どのような人物だったのか。それを調べてみることにしました。
結果として、何も分からないことが分かりました……いや、ふざけているわけではなく、真剣に分からなかったのです。
帰蝶の父、斎藤道三自体、出自の分からない人物でありましたし、それに加えて、織田家家臣、太田牛一が書いた第一級史料、信長公記には平手政秀の仲介によって帰蝶が信長に輿入れしたとされていますが、人となりの記載がありませんでした。
まるで政略結婚の道具としか扱われていないような不自然なほどの描写のなさです。
その理由を推測するのであれば、帰蝶は前夫が居たことがあげられるかもしれません。土岐頼純という武将でした。彼は帰蝶と婚姻しましたが、一年余りで亡くなってしまいます。一説によると道三が暗殺したとされます……
帰蝶という女性がどのような性格か分かりません。生没年も不明、史料も無い。有名なエピソードである道三の輿入れ道具の話も江戸時代の創作とされているのです。
しかしこのような想像もできます。
明智光秀は帰蝶と従兄妹同士でした。その縁で光秀は信長に仕えます。このことから二人はとても縁深かったと推測できます。それと同時に帰蝶は光秀にとって頭が上がらない存在でもありました。帰蝶のおかげで織田家における地位があったのですから。
もしも、夫である信長との仲が悪かったら?
もしも、土岐氏の夫を愛し続けており、同じ土岐氏の光秀を焚きつけたとしたら?
もしも、正室の立場を利用して、本能寺が手薄であること知れるとしたら?
そして本能寺の黒幕が彼女だとしたら、生き残った織田家はそんな醜聞を残しておくでしょうか?
秀吉ももしかしたら、織田家の醜聞を隠したかったのかもしれません。何せ信長の基盤を引き継いでいるのですから。であるならば、史料に残すことを許さなかったのかもしれません。
ま、これは僕の想像ですので、何の根拠もありません。
来年の大河に不都合な出来事がもう起こらないことを祈っています。
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