表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おとなしあたー  作者: 音無威人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/52

透視能力の結末

 透には透視能力があった。能力は生まれつきのもので、幼い頃から女子の服を透視しては悦に浸っていた。

 有機物無機物問わず、すべてを見通すことができる目。何者も何物も透の視線を阻むことはできない。

 透視とはそういうものだ。この能力のおかげで透の人生は順風満帆だった。そう――この日までは。



「今日も最高だ。女子を見放題、なんて素晴らしい能力なんだ」

 透は男の欲丸出しで、女子に熱い視線を送っている。

「おっ、あの子、可愛い」

 一際目立つ緑の髪をなびかせながら、颯爽と歩く女性に透は目をつけた。後をバレないように追いかけ、さりげない足取りで隣に並ぶ。

 女性は色の濃いサングラスをかけていた。もったいないと透は思う。

「何か用?」

 透はビクリと肩を震わせた。女性は怪訝な目つきで、透を睨んでいる。

「えっと」

 透は女性に目を奪われた。サングラスで隠れていて、なお美貌を漂わせる顔立ちにゴクリと喉がなる。

 すべてを知りたい。透は透視能力を使った。サングラスの奥の目と視線が合う。

 その瞬間、透の時は止まった。




「おい、大変だ! 人が倒れたぞ。誰か救急車を」

「息をしてないわ」

「ピクリとも動かないぞ」

 人々の喧騒から、抜け出す影があった。人目を引く緑は逃げるようにその場を後にする。

 ――どうして? 私サングラスを外していないのに。なぜ彼は()()してしまったの?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ