表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/57

28 文化祭準備が始まりましたよー!って話

 無事テスト終了しましたー!

やったぁーー!

手応えは、そこそこです。

数学以外は…(小声)

ごめんね、大輝にぃ。

でも、私なりに頑張ったよ。


 テスト終わって次に来るのは、文化祭。

楽しみー。


 ってなわけで…


「クラスの出し物を決めます!!何か案のある人ー!!」


 みなさん、お忘れかもしれませんが、私学級委員です!


一人も手を挙げてくれない。

前に出て一緒に仕切っているありさちゃんを見るがありさちゃんも困り顔。


 助けを求めて透を見る。

目が合い、透はだるそうに手を挙げた。

さっすがー透。


「どうぞ、斎藤さん」


 と、私がいうと、透は立ち上がり言った。


「喫茶店とか?」


 と。


ベタだけど、楽しいよね。


クラスのみんなも結構ノリ気になって来ている。


「でもさ、当日忙しいよね?」


 誰かが言って、数人が賛同する。

確かに部活の方に行かなきゃいけない人とか、文化祭実行委員とか、生徒会とかは結構当日大変だよね。


あっ!

そうだ!


「できる限りはみんなでフォローしあおう。でさ、どうしても無理そうなら、助けて貰おうよ」


 私がそういうと、ありさちゃんが


「誰に?」


 と、聞く。

待ってました、と言わんばかりに言う。


「我らが担任、杉谷先生に!だよ。ウエイターとかお願いしたら、楽しいじゃん?(いろいろと)」


「いいね!」


 ありさちゃんが笑った。

みんなも頷いている。


 先生を見ると微妙な顔をされた。


「生徒達の文化祭なんだから」


 と、杉谷先生は言った。


「えー」


 と、どこからか不満の声が挙がる。


「お願いします、先生!1時間限定とかでいいから!」


 と、私は、クラスの売り上げのために、先生にお願いする。


 だってさ、先生いるだけで、お店に来てくれる人倍以上になると思うもん!


「うーん」


 と、先生は考える様子を見せたが、


「先生達と話し合ってみる」

 

 と言ってくれた。


 確かにこの場では答えられないよねー。


「ありがとうございます、先生」


 と、みんなで言い、


「じゃあー、次はメニューだよね!」


 と次に話を進めた。



 そこからは結構簡単に話が進んで、

クッキーと、アイスと、タピオカと、ホットドッグと、他に飲み物を数種類ということでメニューが決まった。


 メニューが偏っているが気にしない!


クッキー以外は、出来ているものを使うので別に用意も大変じゃない。


まあ、衛生管理とか注文とかがあるけどね。


クッキーは前日にみんなで焼いて、数量限定ということにした。



 だいたいのことは決まり、後は準備だけということになった。



 話し合いが終わると、


「坂田、ちょっといいか?」


 と、杉谷先生に呼ばれた。


先生が廊下に出たので私もついて行く。


「 緑青高校って知ってるだろ?」


 突然先生が言った。

私は頷く。


「緑青高校ってこの学校から近いだろ?だから、学校同士の交流として、文化祭の中で合同で何かやることになったんだ」


 先生が突然説明を始めた。

ってことはつまり…?


「で、その合同でやるメンバーに加わってくれないか?」


 …。

先生は私を期待に満ちた顔で見てくる。

でも、その学校、りーくんの学校…。



「本当は学級委員の二人にお願いしているんだが、安田には、部活が忙しいからって断られたから…」


 そんなこと言われたら、「やる」としか言えない。


「やります」


 仕方なく呟いた。

本当は凄く面倒くさいけど、部活やってないし、暇だからいいかな。


「そうか、良かった。ありがとう。実際の準備は文化祭実行委員の方が進めてくれるから安心していい」


 と、杉谷先生は爽やかに笑った。


「先生、透をそのメンバーに誘っていいですか?私、一人じゃ不安なので…」


 と、言うと先生は頷いた。

良かった!

早速、透に話さなきゃ!


「じゃあ、先生!透誘って来ます!」


 と、私は勢いよく教室に入って行き、透を捕獲した。

さっきの話をすると、


「まぁ、いいよ」


 と、引き受けてくれた。



 数日後から、本格的な文化祭準備が始まった。

今日は土曜日だ。

私達の学校は土曜日も午前中は授業が、ある。

でも、緑青高校はないので、朝から合同準備になった。

なので、私と透は、緑青高校との合同準備の方を優先することになり、クラスのみんなに「時間があれば戻ってきます」と言って教室を出た。

「全然平気だよ!」

と、言ってたので、多分教室の方は大丈夫だろう。


 ちなみに、杉谷先生を助っ人にという話は、職員会議で、先生の時間の許せる範囲で、裏方ならという条件付きで許可された。

先生にウエイターさんやってもらいたかったけど、仕方ないよね。


「咲笑、そろそろ時間ヤバくない?」


 と、透が時計を見せながら言った。

そうそう!

緑青高校との集合場所に行かなきゃいけないんだ。

ちなみに、集合場所は私達の学校のセミナールームという名の空き教室だ。

私達の学校が集合場所なのは、今回はあくまで、緑青高校が、 深森学園わたしたちのがっこうの文化祭に協力するという形だから。

つまり、緑青高校と、 深森学園が合同で 深森学園の文化祭を盛り上げるということだ。


 私と透はほぼ集合時間ぴったりにセミナールームに着いた。


「ギリギリセーフ?」


 と、私がつぶやくと、


「本当にギリギリだな」


 という声が聞こえて来た。

杉谷先生だ。

私と透は誤魔化すように笑う。


「まったく」


 と、杉谷先生は言ったが、怒った様子ではなかった。

というより、呆れてる?

そんな顔もイケメンだな。


「そろそろみんな集まったかな?じゃあ、そろそろ始めるぞー。坂田も斎藤も早く席に着け」


 と杉谷先生が言い、私達は席に着いた。

杉谷先生は、黒板の前に立った。


「それじゃあ、とりあえず自己紹介をするか。じゃあ廊下側の前の席から」


 杉谷先生に言われ、深森の生徒が立った。

どんどん自己紹介をしていく。

私達もして、今度は緑青の生徒の自己紹介が始まった。

私達は女子校なので、クラスに男子がいるのが少し新鮮だった。


中でも最後に自己紹介をした男子はイケメンだった。

2年生の中井海斗さんって人。

深森の生徒の中に熱い視線を送ってる生徒がいる。

私も透に、


「イケメンだね」


 と言った。

すると、透は


「タイプじゃない」


 とぶったぎる。

イケメン好きの透にしては珍しい。

合同準備のメンバーは20人前後だったので、ちょっと時間がかかった。


 最後に杉谷先生と、緑青の引率の先生が自己紹介をした。


「深森の杉谷優弥だ。文化祭まで、このメンバーで頑張っていこう」


 みんなが、拍手する。

心なしか緑青の女子の拍手が大きい気がする。

やっぱりイケメンだしね。


「緑青の河合珠恵かわいたまえです。みんなで頑張ろうね」


 と、もう一人は優しそうな、おばちゃん先生。


 自己紹介は終わり具体的な準備の話になった。


「じゃあ、合同準備の実行委員長をやってくれる人いるか?」


しーんと静まり返った教室。

みんなお互いに顔を見合わせている。


 誰も手を挙げる気配がない。


「はいー!はーい!やる!」


 突然立ち上がり手を挙げたのは、さっきのイケメン。

凄い!

やっぱり、知らない人がたくさんいる中でこういうことってできないよね。

本当にすごいな。

こりゃ、モテる上に人気者だな。

それに、即座に挙げなかったから、話進めるために、やったんだろうし?

高スペックなイケメンだな。


「おう、ありがとう。中井でいいんだよな?」


 と、杉谷先生が彼の名前を確認する。


「中井海斗です」


 と、彼はフルネームで答える。


「じゃあ、次は副実行委員長」


 杉谷先生は、イケメンの名前を黒板に書くとまた、いった。

またもや、シーンとなった。


「上級生は受験とかで忙しいだろうし、抜けることが多くなると思うからなるべく1、2年にやってもらいたいんだが…」


 2年生の方を見たが、積極的にやりそうな人はいない。

なんで!?

イケメンと組めるんだよ?

お得じゃん!


 やりたいと思っている人がいるんだろうけど、この雰囲気だと言いづらいんだろうな。


「どうだ?坂田」


 杉谷先生ー!??

またですか?

またなのですか?

とにかく私にふっとけばいいみたいなノリなんですか!?


 透をちらっとみたが…

ぼーっとしているから話を聞いていないだろう。


 またもや、断りづらい空気。

気のせいだ。

今度こそ、断ろう。


「いや、私にはちょっ…」


「いいじゃん、やろーよ!」


 私が最後まで言う前に発せられた言葉。

声の方を見ると、イケメンが笑っていた。


 最後まで言わせろーーーーーーーー!!!


 もういいよ、分かったよ。


「やります」


 ちょっとやさぐれた気持ちで言うと、杉谷先生は、優しく笑い、


「ありがとうな、坂田」


 と言い、私の名前を黒板に書いた。


「宜しくね、坂田さん?」


 と、笑顔のイケメンに言われた。

ムカついたので、全力の笑顔で、


「こちらこそ、宜しくお願いします、中井先輩」


 と言った。


そこからは、進行が中井海斗先輩に任され、書記が決められた。


ムカついていたので、透を推薦しておいた。

見事に話を聞いていなかった透は書記を任された。

 


 そして、本題へ。


「合同準備って言っても何やるか、だよねー」


 と、中井海斗先輩が言う。

そうなのだ。

そこからだ。

だって、何やってもいいらしいし。


「やっぱり、なんかモニュメント的なものかな?」


 曖昧すぎて、分からない。


「え?そう?例えばさ、天使の像とか作ってさ、そこに輪をかけたら願いが叶うとか、言ったら、面白いじゃん?」


 私の心の声が漏れてたようだ。

でも、中井先輩は割と丁寧に説明してくれた。


「うん、面白いかも!」


 緑青の生徒が言った。


「でも、人手とか、時間的にちょっときついですよね?」


 透が言った。

今度は聞いていたみたい。


「確かに」


 と、私が言うと、透に睨まれた。

書記に推薦したの、怒っているみたい…。

こ、怖い。


「そこまで凝ったものじゃなくていいんだよ。企画性を重視ってことで、時間内にできるものをつくろう」


 中井先輩が真剣な顔で言った。

教室内のみんなが頷いた。

こういうのをカリスマ性っていうのかな?っと思った。


 モニュメントは天使で決定だそうだ。

なんで天使?と、思わないでもないが、中井先輩に、


「この学校の中庭には、天使がいるらしいからね」


 と言われ、なんとなく強く変更を求めることは、できなかった。

それに、誰も反対しなかったし。

後は、企画の方だ。

その天使に何をするか、だよね。



「じゃあさ、モニュメントの制作班と、企画班に分かれて作業したらどうでしょう」


 中井先輩が頷いた。


「はーい、そういうわけで分かれよっか。どうする?希望聞く?人数次第で希望通りにならないかもだけど…」


「とりあえず、人数とりましょうか」


「そうだね、じゃあ、企画班希望の人…」


 企画 6人

 制作 11人


「いい感じだね。企画は、そんなに人手いらないだろうし。必要になったら、また考えればいいよね。坂田さんは、どっちに入る?」


 ちなみに、今のは私と、中井先輩を抜いた数だ。

少し考えてから、

 

「制作で」


 と答える。


「俺も制作で」


 中井先輩がそう言ったので、少し女子の目が輝いた。


 

 ここから、二班に分かれての活動となった。


 制作班は、まず天使の絵を書くことから始まった。

一人一人書くことにする。



 でも、私、壊滅的に絵心がない。

前、りーくんに凄く馬鹿にされた。

りーくんのばーか。


「よし!」


 中井先輩は、もう出来たようだ。


 うわー、上手。

人間っぽい、というか、キャラクターっぽくない天使だなー。

綺麗。

本当に、高スペックだなー。

中井先輩は、隣で描いている私の絵を覗き込んできた。

咄嗟に隠したが、見られてしまう。


 嫌な予感がした。

デジャヴ。

これは、あれだ。

りーくんに見られた時と同じパターンだよ。

案の定中井先輩は、爆笑し始めた。 


「ひどいじゃないですか!」


 私は、中井先輩を睨み言う。


「ごめんね」


 爆笑しながら謝られた。


「いいですけど」


 ちょっといじけながら言う。


「怒らないで。大丈夫、こうすればちょっとは、天使っぽくなるでしょ」


 と、中井先輩は勝手に私の絵に書き足し始めた。

私のへなちょこの絵に立派な羽が足された。


「すごい!」


 思わず顔を上げると、中井先輩の綺麗な顔がすぐ近くにあった。


近くにある中井先輩の顔は、やっぱり整っていて、なんとなく雰囲気がりーくんと似ている気がした。

なかなか離れない顔をどかすために、少し怒り口調で、


「中井先輩」


というと、中井先輩は、


「ん?」


 と少し甘めの声を出した。

自分の顔の良さを分かってて、こういうことするとこもりーくんに似ている。

無理矢理、中井先輩から距離をとって、


「そろそろ、天使のイラスト発表にしましょう!」


 と言う。


「うん


 と、中井先輩は言って、制作班のみんなに声をかけに行った。




 そこで突然ドアが開いた。


「すいません、遅くなりました」


 黒髪をオールバックに、メガネ。



 えっ!?


りーくん?


 

りーくんの学校の生徒と合同で…って話を書こうってずっと思ってました。


私の中での中井海斗くんのイメージは、デキ男です。

なんでも、出来る男って感じですかね?(笑)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ