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生まれ変わりました、勇者シンデレラに

神聖シンデレラ女王第23代目

退屈だなぁ


一人の少女「新城ここな」は空を見上げて心の中でそう呟く

新庄ここなは独り言を始めた。

「私はいたって普通の女子高生だ。学力は真ん中で顔は普通、趣味といえる趣味は特になく、休日は友達とショッピングモールに出かけるという青春を謳歌している」

ぷっW  ここなは(自分でそんなこと言うかよww)と笑った

独り言をまた始めた

「そんな私には夢がある、それは異世界に転生してお姫様になりシンデレラのような素敵な出会いをする事だ。自分で言うのもおかしいことなのだが、顔は普通とはいえまぁまぁクラスの中ならいいほうだと思っている。少し暗い出会いがあってっていいじゃないか。

告白されたことくらいならあるが、大体は期待外れ。一度も付き合ったことがない、そんな恋愛経験皆無の私がシンデレラになったところで堂々と王子様の告白を受け取れることはできないと感じている。そんな私が異世界転生を夢見ているなどおかしなことだ!!」

そうして私は自作のアニメオープニングを歌いだす。周りに一人少年がいて気まずそうに足音を消して歩いていることも知らずに。

「花を~抱えて歩くよ~夢見がちなシンデレラ~ん?」

ここなは後ろにある気配に気づき振り返ると、クラスイチモテるイケメン「浅中祐一」が立っていた

ここなはその存在に気付くと顔を真っ赤にして全速力で走りだす

「終わった終わった終わった!!!wwwwwwwもうどうにでもなれ!!今なら私は50m2秒くらい縮まる気がするぞ!wwwwwww」

そんな独り言を言いながら学校の校門に向かって全速力で走る。


「あぁ~着いたぁ」

汗を滝のようにかいてバッグを背負っている背中は汗でぐっしょりの状態だ

その時、肩にポンと手を置かれた、なぜだろう?なぜか嫌な予感がするんだよな、なんでかね

「あ、あのここなさん?さっきのことは言わないほうがいいよね?」

予想通り、浅中君が立っていた。予想通り、さっきの事を聞いてきた

「ああああああののの黙っててて欲しいいいいいですすすすす」

恥ずかしさで震えすぎて意味わからない言語をしゃべる宇宙人みたいなことになってしまった

「あ大丈夫だよ安心しな!絶対に言わないからね!」

そういうと颯爽と走り去っていった、その背中はなぜか頼もしく信用できる背中だった。


授業が終わり、放課後の時間になった。幸い、浅中君はバラさずにごく自然に過ごしてくれたらしい。本当に良かった。

放課後ゲームセンターに遊びに誘われたが、期末テストが近づいてきてちょっとやばいので「家でネットで繋がった男とゲームするわwwwwwww」とのちに誤解を生みそうな言い訳をして図書室に来た。

図書室で勉強に使えそうな本を探していると一つの小説が目に入った。「シンデレラは噓をつく」

シンデレラを夢見ているここなにとっては読まなくてはいけない本と思いその本を開いた瞬間、灰色の光が辺りを包み、体が本に引き込まれていった

「な、何!?なにこれ!??」


次に目を覚ますと協会のようなところに私とほかに三人の少年がそこにいた。

「おぉ!!勇者様よ!!ようこそお越しくださいました!」

教祖様のような縦に長い白色の帽子を被り灰色の髭を生やして糸目の優しい笑顔をした人がそう声を上げる。

「勇者様?何のことだ、俺たちは何でここに来たんだ、説明しろ」

一人の同じ境遇と思われる少年が召喚された全員が思っていた疑問を質問した。

「困惑されるのも無理はないです、、、ですが落ち着いていただきたい!あなた様は勇者様なのです!この世界を救えるお方なのです!」

勇者様??は?シンデレラは?私のお姫様で順風満帆なウハウハ生活は!!!???

「勇者なのはわかった、なら説明してもらおう、俺たちは何から世界を救うために呼ばれたんだ。俺たちは勇者の何なんだ、何一つわからない状況で「はいそうですか」と一つ返事ができるわけないだろ、状況を一から百まですべて説明しろ。」

「その通りでございます、それではすべてをお話しします。

この世界は一つモンスターの大群に引き起こされる大災害である「伝」に対抗するために勇者様を異世界から召喚いたしました。

この世界で「伝」を引き起こすモンスターを倒して欲しいということでお呼びしたわけではございません」

「ほぉ?なら何のために俺らを召喚したんだ」

ここなは心でこう思う

なんでこいつらこんなに冷静でいられんの?え、何?私がおかしいの?これ、私だけ異端児なの?これ意味わかんなくない?普通に考えておかしいよねこれ、なんで受け入れてるんだよこいつら。

確かにずかずか質問していく強気な奴はかっこいいけどアニメだけだからな?現実でやったら引かれますよ、私引いてます「マジかこいつ・・・・・」ってなってますよ(笑)

「勇者様には、この世界で起こる「伝」を食い止めてほしいのです!「伝」を引き起こすモンスターを倒せばいいということではないのです、あのモンスターがいなければこの世界の空気は汚れてしまい、世界は滅んでしまいます!」

「なぜさっきから濁すんだ、何のモンスターなのかをはっきり言えよ」

そういうと教祖様は顔をゆがめて少し言いにくそうな表情を浮かべる

「え、、、えぇっとぉ「ミミズ」です」

ミミズ!!!!!!!!!!!!!!?????????????

その場にいた勇者は全員驚き声を荒げた

「ミミズがいなければ土は汚染されて植物が朽ちてしまうのです、そうすると空気をきれいにする役割をしている植物がいなくなりこの世界の空気は汚れていき、世界は崩壊します。」

なんだこのくそ気持ち悪い世界!!??なんなんだよミミズがいないと植物が育たない!?んなわけねぇだろ気持ち悪いーーーー!!!

あ、そうかここは異世界なのか、少しばかり世界の形が違ったっておかしくはないのか、それにしても気持ち悪いなぁ

「なら「伝」を止めたってまた引き起こされるだろう、なら何のために俺たちは戦わなくちゃいけないんだ」

「私たちは、ミミズが土にいなくても植物が育つ土の開発に勤しんでいます、推定でもあと「4年」。四年間「伝」を食い止めていただければ報酬もお渡ししますし、元の世界にお返しします!」

あたりまえだろ早く返せクソジジイ!!


「それともう一つ、そこの女性の勇者様。」

急に指名されて体がビクッと動き、落としていた視線を上にあげた

「わ、、私?」

「あなた様は勇者の召喚では初めての女性召喚者です。先程までで眠っていた勇者様に適性判断をしたところ、あなた様は

この国の姫の適正者であることがわかりました。」

は?

「つまりあなた様は、姫様であり勇者様でもあるこの国で最も希少な存在であることが分かったのです」

いやいやわけわからないんすけど、勇者であり姫様?夢夢は叶ったけど少しばかり方向性が違うなぁ?


カミングアウトされると教会の鐘が鳴り、教祖様が声を上げ指名をする


「教祖「クルガライト」が命ずる、勇者様よ!!!!


「氷の勇者「氷室静馬ひむろしずま!!!!!」「あっ俺氷か」

「毒の勇者「神楽樹かぐらいつき!!!!!!」「よろしくねぇ」

「風の勇者「風切隼人かざぎりはやと!!!!」「納得はできないがな」

「炎の勇者「新城ここな(しんじょうここな)!!」「え、、、えぇ?」

「そして新たな王女の指名を行う!!!


神聖シンデレラ女王第23代目!!新城ここな!!!!!!!!!!!!!!!」


辺りは拍手の音と祝福の音で満ち溢れた、一方ここなは


あーもう終わったわ、うれしいような訳わかんないような、気色悪い感覚だぁ!!

ここなはいろいろと絶望して涙と笑いが出てきた。

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