俺は犬の風太郎
「ふうたろう!いやだよ、、しなないで、!」
泣かないでくれ、寧々。俺は死んでも、お前のこと見守ってる。だから今は、俺より自分の母ちゃんを、、、
そこで俺の人生・・・いや、犬生は終わった。
もう、大好きな飼い主の・・・寧々の声も聞こえない。
次の瞬間、目を開けると見知らぬ白い無機質な天井が目に入ってきた。
俺は、死んだはず。ここはどこだ、?
その時、聞き慣れた声とよく似た声がした。そしてその声は聞き慣れた名前を呼んだ。
「寧々。いつまでも落ち込んでないで、弟に会いに行こう」
「・・・ふうたろう、、、」
その声は。だって、俺は、もう、
「やだよ・・・弟なんていらない、!!!ふうたろう・・・!!!!」
寧々・・・!!なんで、俺は、死んだはずじゃ・・・。
いや、実際に寧々がこうして俺の名を呼んで泣いているということは、死んだのだろう。
「寧々!!なんてことを言うんだ!!」
『弟なんていらない』という寧々の言葉を寧々の父親が叱責する。だけど寧々は・・・
「いらない、いらない!いらない!」
泣きながら病室を飛び出して行ってしまった。
一体どーなってんだ。俺は死んだはずなのに生きてる。そいえば寧々の『弟』はどこだ、?
「ほーら、パパだぞ〜!」
見慣れた人。寧々の父親は俺に向かってデレ顔でそう言った。
は・・・???????