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ディープスペース・インベーダーズ  作者: 鬼野宮マルキ
ファースト・コンタクト編
6/9

迫ってくる危機

侵略始まる

人類生活圏辺境

地球連邦艦隊、アシモフ級軽巡洋艦・USSノースカロライナ号

作戦室

連邦歴221年1月末(地球歴2408年1月末)

タイラン人とファーストコンタクト中



ガルシア艦長、女性副長のマチダ少佐、機関長のアル=アダウィー大尉、保安部責任者のバルツァー中尉、化学部門責任者のワマン中尉、USSノースカロライナ号の上級士官たちとタイラン連邦のサイムス号のシュームエル艦長が作戦室の椅子に座って、話し合っていた。


「シュームエル艦長・・・大変申し訳ないが、先ほど貴殿が話したことが真実でしょうか?」


驚きの表情を浮かべながら、日本人の末えいが多く住むテラフォーミングされた惑星ヤマト出身の30代前半のケイ・マチダ少佐が質問した。


「うむ・真実・です」


「疑っているわけではありませんが、突拍子もない話に聞こえてしまった・・・無礼を許してください」


「謝る・必要・ありません」


黒髪のショートカットのマチダ少佐がほっとした表情を浮かんだ。


「つまり我々とタイラン人は同じ地球を起源とする?」


ガルシア艦長が質問した。


「その・通り・チャーフェス人・も・同じ・です」


その時、ブリッジにいるタマシロ中尉から通信が入った。


「ガルシア艦長、連邦大統領府と艦隊上層部との通信が可能です」


「作戦室のスクリーンに出せ、中尉」


大きなスクリーンは二分化になり、右側に地球連邦女性大統領のアラーラ・コンスタントプールーとその官僚たち、左側に連邦艦隊のトップであるニキータ・タラソフ大将とコウジ・ナカハタ中将が映し出された。


タイラン人の艦長を含めて、作戦室にいた全員は起立した。


「我が地球連邦はタイラン連邦の大使であるシュームエル艦長を歓迎する」


初老の女性大統領は挨拶した。


「大使・では・ない・近縁種・で・ある・地球人・に・協力・する・ため・に・参った・防衛・の・専門家」


「防衛の専門家?」


大統領は信じられないという表情をした。


「時間・ありません・巨大・な・敵・は・地球・の・全生命・の・抹殺・へ・やって・来る」


「どういうことですか?」


タラソフ大将はあいさつ抜きで質問した。


「チャーフェス人・の・起源・母星・で・あり・地球・を・滅ぼす」


それからシュームエルが持っていた、携帯ホログラム映像機を起動し、チャーフェス人の脅威について説明を始めた。


地球連邦側、全員言葉を失った。


170万年から40万年前までに、銀河中心方面、地球から4000光年の距離に栄えた頭足類の非ヒューマノイド種族であるコミュニコン帝国が古代の地球のヒト属を拉致し、奴隷化していた。


タイラン人の祖先であるホモ・ハイデルベルゲンシスとチャーフェス人の祖先であるホモ・ルドルフエンシスが乱獲され、遺伝子操作、知性化及び肉体強化された。

一番最初に知性化されたチャーフェス人が肉体強化され、肉体労働と戦闘特化した。タイラン人も同じく知性化し、身の回りのお世話係奴隷となり、7万年前、いち早く及び平和的に自由を買い取り、興亡へと向かい始めたコミュニコン帝国を脱出した。

元支配者であるコミュニコンは彼らを帝国領土に2度と踏み入れないことを条件に開放を認めた。


コミュニコン人は鉄のおきてで狂暴に進化したチャーフェス人を縛り、唯一神の狂信的な似非宗教を作り、その代弁者と名乗った。数万年その方法が上手くいったが、約4万年前にチャーフェス人が大規模な反乱を起こし、帝国の中心であった惑星コミュニコンを破壊し、同じ星系内の生存可能な惑星を惑星チャーフェスと命名し、星系内及び近辺の星系でコミュニコン人を一掃し、滅亡させ、その技術を自分たちのものにした。


以降、銀河に散らばった旧コミュニコン帝国のコロニーを襲い、同じく知性化された地球原産のヒト属を食種化した後、滅ぼし、次第に異星人文明まで滅ぼすことになった。


「チャーフェス人・は・地球・人類・を・知った・の・は・最近」


「最近ですか?」


大統領は心配そうに質問した。


「はい・地球連邦・から・脱出・した・一団・が・作った・違法・コロニー」


「まさか?・・・あの連中・・・【神の羊たち】か!?」


ナカハタ中将は思い出しながら話した。


「はい・そして・準備し・今度・地球連邦・及び・地球・を・滅ぼす・予定」


【神の羊たち】とは数年前まで地球連邦を悩まされていた暴力的なカルト教団で、今でも連邦内でも少数ながらの隠れ信者がいる。主教のガブリエル・アヤラが連邦を脱出し、新しいコロニーを作ったという話を知っていたが、連邦域外のため、今まで放置していた。


「その違法コロニーはチャーフェス人と手を組んだというのか?」


大統領は質問した。


「いいえ・既・に・餌食・と・なった」


その時、大統領府及び艦隊本部に最新の技術である超光速通信経由で緊急通信が入った。

全員にその映像を即座に展開された。

今の位置より反対方面にある連邦の辺境地域、ニュー・メキシコ連星系の星系警備隊旗艦ピカソ級駆逐艦・USSネルーダ号の艦長、バイ・リ中佐からだった。


緊急映像通信開始


『「チャーフェス人と名乗る敵性異星人の大艦隊の攻撃を受けている、惑星マヤ、衛星オルメカの連邦軍基地、警備隊のUSSバルガス・リョサ、USSミストラル、USSヘミングウェイ及びUSSガルシア・マルケスが消失しました!!」


「リ艦長!!」


「どうしたノイマン?!!」


「USSカワバタがたった今消失しました!!」


「本部!!聞いての通り、今はネルーダ号がしか残ってない!!こちらのセンサーで記録した敵の詳細を送った、我々はもうダメだ・・・敵はおそらく隣のサモア星系へと向かうと思われる・・・頼む・・・我々の仇をとってくれ!!」


「惑星アステカから生命反応消えました!!」


「生存者は?」


「大型船1隻、中型船5隻と小型船20隻がぎいぎり惑星を脱出、攻撃される前にワープしました!!」


「敵の旗艦に総攻撃をかけろ!!フォウーゴ・チェイバス大神官とやらに地球連邦の意地を見せろ!!」


「了解、リ艦長!!」


「私的なメッセージで申し訳ないが、妻のアリーヤに愛していると伝えてくれ・・・」


「リ艦長!!敵に包囲されました・・・逃げられません!!」


「敵の旗艦に体当たりしろ!!」』


緊急映像通信終了。


















日本語未修正。

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