表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ディープスペース・インベーダーズ  作者: 鬼野宮マルキ
ファースト・コンタクト編
3/9

タイラン人

人類生活圏辺境

地球連邦艦隊、アシモフ級軽巡洋艦・USSノースカロライナ号

連邦歴221年1月末(地球歴2408年1月末)


ガルシア艦長が驚きのあまりに艦長席から落ちそうになった。


「我々・は・タイラン人・平和・を・求める」


スクリーンに映ってたヒューマノイド型異星人が話した。


「我が地球連邦も平和を求めています」


ガルシアはゆっくりと答えた。


「私・は・シュームエル・タイラン・連邦艦・サイムス・号・の・指揮官」


「私はUSSノースカロライナ号の艦長、アベル・ガルシア中佐です」


「地球連邦・に・助け・を・求める」


「地球連邦に助け?」


「生命の敵・チャーフェス人・の・脅威・から」


「チャーフェス人?」


「惑星・チャーフェス・の・ヒューマノイド種族・だ」


「話を聞かせていただきたい、それだけで判断できませんので」


「私・は・あなた・がた・の・船・へ・参ります」


「貴殿の艦をスキャンしてもよろしいでしょうか」


「敵意・ありません・どうぞ・スキャン・して・ください」


ガルシアは部下であるモンゴメリー少尉へスキャンするように命令した。


「宇宙船はシールドをダウン、武器をチャージしてません、艦長!」


「わかった」


ガルシアはスクリーンに注意を戻した。


「シャトルを送りますか?」


「いいえ・不要・です・転送・使います」


「転送?」


「物質・を・量子レベル・で・分解・エネルギー波・で・目的地・で・再物質化・する・一瞬・で・少し・広め・の・場所・を・用意・して・ください」


ガルシアはタマシロ中尉に場所を用意するように命令した。


「夢のような装置ですね、シュームエル艦長」


「地球連邦・に・その・原理・を・提供・します」


「随分と気前のいい話ですが・・・」


「疑う・気持ち・分かります・時間・ありません・チャーフェス人・は・既・に・地球連邦・を・目指している」


「第二倉庫を用意しました、保安部員既に待機済です、艦長!」


タマシロ中尉が報告した。


「場所は用意した、第二倉庫です。位置表示を送りました。何人で乗船しますか?」


「私・一人・だ」


「それでは、その転送を見せていただけますか?」


「では・位置情報・確認・すぐ・行きます」


シュームエルは消えた。まだ通信は繋がっていたが、彼は艦長椅子から突然消えた。


「保安部より、シュームエルと呼ばれる異星人が第二倉庫で突然現れました、艦長」


タマシロ中尉が報告した。


「本当に一人か?」


「一人です、敵意がないようです、艦長」


「保安部にすぐ行くと伝えろ!!」


「了解です、艦長」


アベル・ガルシア中佐は大急ぎでブリッジを後にした。




連載再開です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ