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ディープスペース・インベーダーズ  作者: 鬼野宮マルキ
ファースト・コンタクト
2/7

初遭遇

地球連邦軽巡洋艦が異星人とファストコンタクトを行う。

人類生活圏辺境

地球連邦艦隊、アシモフ級軽巡洋艦・USSノースカロライナ号

連邦歴221年1月末(地球歴2408年1月末)


ガルシア艦長がブリッジで自席に座って、熱いコーヒーを飲んでいた。

彼は猫舌で熱い飲物やスープが苦手で地球型でテラフォーミングなしで移住可能の惑星メデジンのコーヒー豆が好きだった。

この最新型の軽巡洋艦の艦長になって、まだ1年目で艦を持ったのは初めてだった。

地球の旧スペイン王国の末えいが多い、テラフォーミングされた惑星コロニー・マラガ出身で35歳になったばかりの少々頭のはげ具合が気になる身長の高い男性だった。

以前、軽巡洋艦・USSブエノスアイレス号で副長を務め、そこの女性艦長、ヴィサロット大佐に推薦され、中佐へ昇進し、自分の艦を持った。


辺境の最果て西部開拓時代を思わせる生活している最新のコロニー惑星・ラパスでの任務が終わって、近くの未探査の宇宙セクターを星図化するため、探索していた。


「艦長、長距離センサーが身元不明の宇宙船を捉えました」


ガルシア艦長は大きく目を開いた。


「身元不明の宇宙船?確かか、モンゴメリー少尉?」


地球型で移住可能惑星・カンベラのテラフォーミングされたコロニー衛星、ニュー・シドニーのセンサー担当の若い女性少尉に質問した。


「はい艦長、連邦の型ではない、認識信号も異なる」


モンゴメリー少尉は不安な顔を浮かべて、報告した。


ガルシア艦長がコーヒーカップを置き、厳しい表情を浮かべた。


「距離は?」


「1光年内です。こちらに向けて、インターセプトコースを取っているようです、艦長」


「全員、配置に付け、イエローアラート発動!!」


ガルシア艦長が怒鳴った。

初めての知的生命体との遭遇になるが、一番嫌な出会い方にならなければいいと内心、祈っていた。


「スクリーンに出せ、少尉」


ガルシア艦長が命令した。


ブリッジの大型スクリーンにその身元不明の宇宙船が映った。


「でかいな・・・」


思わず、ガルシア艦長がつぶやいた。


身元不明の宇宙船が大きく、全長は3キロメートル、全幅は1.5キロメートルで全高900メートルだった。地球連邦アシモフ級のUSSノースカロライナ号は全長250メートル、全幅130メートル、全高50メートルで身元不明の宇宙船に比べれば、かなり小さかった。


「回線を開け、メッセージを送る」


艦長がコミュニケーション担当に命令した。


「了解、艦長」


テラフォーミングされたコロニー惑星、ニュー・オキナワ出身の女性、タマシロ中尉が応じた。


「身元不明の宇宙船へ、こちらは地球連邦、USSノースカロライナ号の艦長、アベル・ガルシア中佐。星図作成のため、このセクターを横断中です。戦争行為及び侵略する意思がない。」


「応答ありません」


タマシロ中尉が報告した。


ガルシア艦長が不安に押しつぶされそうになった。


「艦長、応答しています。音声と映像です」


「スクリーンに出せ、タマシロ中尉」


スクリーンに映ったのは複数のヒューマノイド型の生物で極めて人類に近い外見をしていた。

大きな赤い目と大きく離れているのと小さな鼻を除けば。

その真ん中の席に座っていたヒューマノイドが笑顔のような表情でこちらを見ていた。


「はじめまして・我々・も・戦争・行為・する・つもり・ない」


ゆっくりと心地ない地球連邦の標準語で異星人が挨拶した。


連邦の母星、地球から2万5千光年離れてる惑星タイロンを母星とするヒューマノイド型異星人・タイラン人とのファストコンタクトとなった。






































日本語修正済。

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