乱獲
大昔の地球での出来事。
銀河の果て、若い黄色い恒星の星系、第三惑星、後の地球
170万年前、更新世期、ジェラシアン時代区、現在のアフリカ大陸の西側付近
異星人の大型宇宙船が平地に着陸した。
その巨大な宇宙船は全長8キロメートル、全幅4キロメートル、全高2キロメートの圧倒的な大きさを誇っていた。彼らの狙いはこの惑星で進化した二足歩行哺乳類の捕獲だった。
宇宙船で来た彼らの母星が同じ銀河内でこの惑星より4000光年のかなたに存在していた。
異星人は重労働用の奴隷を求めていた。
二足歩行で、それなりの知能を持ち、繁殖力が強く、DNA操作しやすい種族。
彼らは非ヒューマノイド型の頭足類で身長は低くだったが、黄色く輝く、威嚇的な機械仕掛けの外骨格をまとっていたので身長は3メートルを超えていた。この1隻以外、近辺の地域で5隻も着陸し、ここの小型哺乳類の一種、ヒト属3万体を捕獲する予定を立てていた。
この惑星の臆病な二足歩行哺乳類の捕獲は簡単で乱獲と言っていいほどだった。
異星人は一つの種族の奴隷化を計画し、この惑星への影響を無視した。
全ては自分たちの快適な生活水準を更に維持させるため。
乱獲が終了し、彼らはすぐに母星へ向けて飛び立った。
乱獲された二足歩行の哺乳類、後のヒト属、ホモ・ルドルフエンシスを
絶滅に近い状態にした。
日本語修正済。