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尾瀬家前編

「恋〜ただいm」

部屋に入ってきた母親似の茶髪気味ボブの口をすかさず恋が押さえ込み、俺に目で合図してくる。

«早くあっちの部屋に行け!!»目がそう訴えかけてる。俺は恋がボブの口を抑え込んでいるすきに部屋から出て目線で指示された部屋に向かった。声は二人いたはずなんだが…と考えながらドアを開けると

そこにはいかにも高そうな照明とベット、それと恐らくこの場に共存できない俺のアパートから持ってきた勉強机、そして床に座り、服を脱いでいる灰色ウルフがいた。このパターンは恋で1回体験しているので、何も言わずドアを閉め、踵を返そうとした。が、それを許してはくれなかった。再びリビングに戻ろうとする俺の手を後ろから引っ張り、部屋の中に入れられた。すげぇ力だった。

部屋に引っ張り入れられるとガチャりと後ろ手で鍵を閉められ、部屋には俺と灰色ウルフだけになった。恋と違うのは顔を赤面させていない所だろうか。

「あの、さっきはごめんな。そういうつもりじゃなかったんだ」

「さっきの?あぁ私の下着姿見たこと?全然いーよ」

おぉー!話が分かる!

「俺は汀響介。今日からこの家d」

お世話になると言おうと思ったところでまた腕を捕まれ、ベットに押し倒された。こいつは武術でもやってんのか。人の腕をなんだと思ってるんだ。とか考えながら押し倒されるままになる。灰色ウルフは紺色のほぼ裸みたいな下着姿で俺の上に乗ってくる。さすがにこれは余命宣告受けた俺でも興奮したね。

「響介君さぁ?童貞でしょ」

バレたか。なんて呑気なことを思う前に俺の自尊心が傷つけられた。

「はぁ?初対面の奴に何言ってんだ。てか童貞じゃねぇし」

童貞だが思わずムキになって反論してしまう。

「本当に?!童貞だと思ったんだけどなぁ」

灰色ウルフは何故か悲しそうな顔をしていた。俺が童貞だったら襲われていたのだろうか。

「いや、嘘ついた。本番まではいかなかった」

正直に話すと灰色ウルフは顔を明るくさせ、

「だよね!!良かった〜」

と、何故か安堵の表情を浮かべていた。

そして、その体制のまま手をブラのホックにかけ、

「私は尾瀬舞(おぜまい)。誕生日は4月1日で実質君の先輩」と、自己紹介と謎理論を唱え始め、

「響介君の初めて貰っちゃいます!」

と、ブラのホックを外し、上半身が裸になる。

俺は口を押さえられ何もいえず、舞の体を傷つけないようにささやかな抵抗を続けていた。

「なんでそんなに抵抗するの?私実質君の先輩だよ?体の発育も同年代の女の子よりしてるんだよ?」

再び謎理論。これはさすがにまずいと思い、体を左右にうねらせ何とか脱出成功。

「舞!お前なぁ!こういうのは好きな人とするもんだろ?体大事にしろ!」

半分は恋の言葉を引用しただけだが、効果はあったようで、

「そ、そうだよね!私どうかしてた。」

と、何故か嬉しそうに言い、

「あと、これから私を舞姉と呼べぇ!」

と命令してきたので、言われた通りに

「分かったよ。舞姉」

と言ってやると満足したのか、

「夕飯7時から」

と言い残し、部屋から出ていった。

舞姉がいなくなった部屋で一人ベットに寝転がり、スマホを開いた。旭陽からは心配のメッセージが来ていたが、さすがに余命一年とはいえなかったので大丈夫だとだけ返しておいた。それにしてもなんだこの家は。ほんとに変な奴が多すぎる。そんなことを考えながらだらだらしていると、時刻は7時を回っていた

舞姉登場回でした〜

舞姉積極的ですが、実は…みたいな展開考えてます!!こんな感じの過激回もありますので舞姉推しは要チェック!!


僕は舞姉推しです

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