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ちょっといいですか…?!後編

「はぁ…」

思わずため息が出てしまう。まさか同居相手の子供が同じ学校の後輩と同級生2だったなんて。

尾瀬さんからは先に帰っておいてくれと言われたので1人で帰宅(尾瀬宅に)しているのだが、どうも気が乗らない。もっとも余命宣告されたのはもっと気が乗らないが。そうこうしてるうちに尾瀬さんのマンションに着いた。でけぇ。超でけぇ。さすが院長の家。シンプルな外装に凝った内装。下手なホテルより質がいい。とりあえずエレベーターに乗り、最上階の10階まで一気に上る。尾瀬の表札を探し、尾瀬さんの家を見つける。ふぅ。ようこそと言わんばかりの豪華な表札。息をのみ貰った合鍵で扉を開ける。まだ5時なので三姉妹も帰っていないだろうとインターホンは鳴らさなかった。でも、それが間違いだった。

「ひゃあっっ」

目の前には裸の女子。興奮より混乱が勝つ。

「すすすすすすいません!!」

そう言いすぐに玄関の扉を閉じた。

やべぇ。女子の裸見ちまった。俺は旭陽みたいな女絡みは全くなく女子の裸を見たのも本番までいかなかった元カノの裸だけだった。それに今の女子は三姉妹のうちの誰なんだろうと考察をしていると、扉が開いた。

「ちょっといいですか…?!」

体にタオルを巻いただけの彼女は顔を赤面させながらそう問いてきた。

「はいぃぃ!!何なりとお申し付けを!!」

俺も動揺して変なことを言ってしまう。

「とりあえず中に入ってもらえますか…?」

「そうですね…」

そんな訳でとりあえず中に入ることになった。

中に入ると、まずリビング(と言ってもめちゃくちゃ広い)に通され、お茶を出された。

「どうもありがとう」

「いえ…」

どうしよ。めっちゃ気まずい。

「そういえば自己紹介がまだだった。俺は汀響介。余命は一年だけど宜しく」

「…」

え、無視?酷くない?俺余命宣告受けてんだぜ?

そう思っていると、彼女は口を開いた。

「私は尾瀬恋(おぜれん)…西條高校一年生です…」

控えめというより静かな印象の恋は何故か恥ずかしがっているのか、赤面しながら自己紹介をした。

「恋って言うんだ。宜しく。俺は西條高校三年だから恋は後輩か。慣れないこともあるかもだけどよろしく頼む。」

そういうと恋はさらに顔を赤面させ、頷いた。

あ、大事なこと忘れてた。俺恋の裸見ちまったんだ。

「あ、あぁそう言えばさっきは…」

そう言いかけると恋はもう耐えきれないと言わんばかりにセミロングの髪を揺らしながら言った。

「見たんですよね…」

やばい。殺される…

「み、見てない。というのは嘘になるが、そこまで見てない!!」

「や、やっぱり!!見たんじゃないですか!最低!この人間のクズ!」

「おいおいそれは言い過ぎだろ!俺はお是さんに確認とって入ってきたんだからそれはないだろ!!」

俺も少し語句を強めて反論すると、恋は涙を浮かべてさらに顔を赤面させながら言った。

「だって初めてだったんですもん!!こういうのは好きな男の人にしか見せちゃダメってお母さんが言ってたんですもん!!それに…」

「それに?」

「な、なんでもありません!!とにかく今度から家に入る時はインターホン鳴らしてくださいね!!」

「あ、あぁ。悪かったよ。以後気をつける」

その時だった。ガチャ…

「たっだいま〜」

「ただいま〜」

あぁもう最悪だよ。

 


 

 

 

恋ちゃん登場〜。1人1人にフォーカスしすぎて残り二人出せませんでした〜すいません(2回目)次回はちょっと過激な回になるかもです!!恋ちゃん推しは要チェック!!

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