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和解と食事

舞姉を連れてリビングに向かうとテーブルには色とりどりの料理が並べられ、本格的に食事が始まりそうな雰囲気だった。

「舞姉連れてきたぞ〜」

少し大きな声で主張するように言うと、恋が俺にグッドポーズをとってきた。ナイスプレイなのか俺。

そんな呑気なことを思っていると、急に頭が冴えてきた。あれ、舞姉って凛に平手打ちしたよね…?

大丈夫なのそれ。と気づいた時には時すでにお寿司…じゃなくて遅し。舞姉と凛が今にも手が出そうな距離で睨み…見つめあっていた。おいおい、もうやめてくれよ…そう思った時だった。

「舞…ごめん!!私響介のこと何も考えてなくて…」

そう言いながら頭を深々と下げる凛。

「凛…私こそ酷いことしてごめん…感情的になりすぎてた…」

舞姉も頭を下げ、二人は抱き合っていた。

いいねぇ。家族最高!!って感じの雰囲気で俺は感動したね。うん。

でも俺は聞こえてた。

舞姉が凛と抱き合ってちょうど凛の肩に舞姉の顔が乗ったとき。

「でも次に響介傷つけたときは…ほんとに許さない…

許せないから」

「うん…分かってる。でも舞も私の気持ち…分かるよね…?」

この会話は何かあるぞとなってしまったが、良い雰囲気を壊すのはいつだって悪役と決まってる。俺は好んで悪役になりたいわけじゃない。

「ねぇ…ご飯食べよ?凛姉、舞姉、それと…響介…君?」

恋が場を正す。恋ナイスプレイ。

その言葉につられたように俺達はそれぞれ料理が並べられたテーブルに座る。

「いただきます」

舞姉の合掌を皮切りに、凛、恋も続いて合掌する。

俺も合掌しよ。

「いただきます」

早速料理に箸を伸ばす。どれも美味しそうだったが、一番近くに置かれていた鯛のマリネを口に運び一言。

「美味しい!!!」

あまりの美味しさに大声が出てしまった。アパートで暮らしていた時はコンビニのサラダとインスタントの米と味噌汁だったから、こんなに豪華な料理に、ありつけるのは久しぶりだった。

その後もオイルパスタやオムレツに箸を伸ばして幸福にひたっていると、

「これ、私が作ったんですけど…」

そう恥ずかしそうに小声で言う恋。

「そうだったのか!!めっちゃ美味しいぞ!」

そう感想を伝えると、恋は

「そう…良かった」

淡々と言葉を返す。あれ?恥ずかしがってくれないの?そんなことを話したり、凛や舞姉とも自己紹介程度の世間話を交えながら食事を終える。

「ご馳走様。俺、皿洗いでもするよ」

ご馳走を頂いたせめてものお礼だと思い、提案する。――しかし――

「いーの。今日の皿洗い当番は舞だし」

凛がそう制してくる。凛の有無を言わさない言葉に俺は諦め、

「じゃあ舞姉お願い」

「はいはーい」

そう業務を委託すると横から、

「そういえば今日お風呂の順番どうしよう…」

あ…そういえばそんな時間か…

そう思い3人の顔を見ると見事に全員赤面していた。

忘れてた。同じ湯船に浸かるんだった…

 

 

こんばんは〜!今回は尾瀬家団らん回でした〜

恋ちゃん料理得意なんですよね〜

次回はお風呂回です!!過激な描写もありますのでご注目!!あと伏線には注意!!!

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