プロローグ
青かった。地球の話じゃない。18の俺の日々はとても青くて、苦しくて、拙かったと思う。
後悔はある。あの時母さんに反抗するんじゃなかったとか、もっと友達と遊ぶべきだったとか。でもいいんだ。そんな後悔は意味が無いと教わったから。と、そんなことを考えながら俺はベットから身を起こす。あと3分か。そろそろ時間だと言わんばかりに心拍数が下がっていくが、不思議と苦しさは感じない。冷たいはずの病院のベットはとても温かく感じた。でも、実際はベットが温かかった訳じゃない、と思う。君の手が焼けるくらい温かかったからだ。
そんな温かさを感じていると、心の奥に封印したはずの思いが込み上げてくる。
「俺、生きたいよ」
思わず口にしていた。その言葉がどれだけ君を傷つけるか分かっていたのに。それに気づいて慌てて言い訳を探していると、隣にいる彼女はゆっくり微笑んで言った。
「ありがとう」
何だよ。それ。答えになってないじゃん。
でも俺は不思議ともう君は大丈夫なんだなと思うことが出来た。もう出ないはずの涙も出た気がした。目に涙が溜まっていたのは俺の幻覚じゃないばずだ。視界がぼやけ、記憶がフラッシュバックする。こんなことになった、なってしまったのはあの高校三年生の日だった。
初めての執筆なので優しく見守ってやってください!!今のところ1週間に2〜5話投稿しようと思っていますが、予定は毎回あとがきに載せます!