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第八話 メイド喫茶定番名物料理の完成。

「その料理とはメイド喫茶定番のオムライスです!」

「オ、オムライス?」

「はい、ケチャップで味付けしたチキンライスをタマゴで包んだ料理です」

「ケチャップ? チキンライス? うーん、どれもはじめて聞くな」

「アゼルなら大丈夫! レシピと作り方を伝授します!」


 まずはトマトケチャップ


 トマト、玉ねぎ、ニンニク

 を刻んで鍋に入れて炒めて

 シナモン、クローブ、胡椒、唐辛子

 を投入。

 塩、胡椒、ワインビネガーで味をととのえて煮込むだけ。


「スパイスはよく使うけども野菜をこれだけ煮込んでスパイスで味付けするなんてやったことないなぁ」




※ ※ ※ ※ ※




 1時間ほど煮込むと鍋の中はケチャップらしいとろみが出てきた。

 あたりにはスパイスとトマトのマリアージュが奏でるケチャップの良い香り。


「すごいよ! マミちゃん! このスープ? 濃厚でおいしい!」


 アゼルは味見すると驚いた表情でうれしそうに言った。


「いえ、違うんです。これはスープではなくこれから作るチキンライスの元。そしてオムライスにかけるソースになります」


 アゼルに説明するとバターをしいたフライパンにご飯とチキンを入れて炒めてもらった。

 バターはさすがに無かったのでミルクをふって作った。

 お米に野菜、お肉は、全てこの世界でも何かしら似たようなものが存在している。

 味もけっこう近いのでお米にチキンと勝手に呼んでいる。

 ちなみにチキンはワニのウロコみたいなのがついてるのを見たので少なくとも鳥では無いかもしれないです。

 自家製ケチャップで味付けして完成。


「おおおお! これだけで美味しい!」


 アゼルはチキンライスを味見すると叫んだ。


「でしょー。」


 あとはタマゴをといて薄く焼いたものでくるめば完成です。

 ふわふわ、とろとろオムライスなんてのもあるけど、まずはオーソドックスな薄い卵焼きでくるんだオムライスで勝負。

 タマゴで包む所は、一度見ないとわからないと思うのであたしがやりますね。

 フライパンにバターを入れて溶いたタマゴを薄くしく。

 ちなみに卵はあたしの顔より大きかったので10分の1ほどを使用。

 フライパンの薄焼き卵の上の真ん中にチキンライスを投入。

 さっとお皿に裏返しながら盛り端をととのえたら出来上がり。


「はい! これがオムライスです!」

「おおおおお! すごいよ! マミちゃん、料理の腕前も相当なものだよ!」


 アゼルがあんまりにも喜んで褒めてくれるので、ちょっとてれる。


「最後に重要なのが、ケチャップでお絵かき」


 さっとハートのマークを描いてあげた。


「これはすごいよ! パフォーマンスも素晴らしい!」


 試作品を二人で美味しく頂くと営業開始時間になった。

 オープンして間もなく入口につけた鈴が鳴り来客を知らせた。


「え? オープンアタック?」

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