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第七十一話 豪華な衣装で盛り返せ

 本日のあたしの衣装は金色でいままでにないぐらい豪華にした。

 アゼルも金色の毛並みの猫。

 顔は丸くてマンチカンみたい。

 今日は平日だけど、ミクちゃん、レイちゃんにも出勤してもらい二人には猫耳と尻尾に更に金のマントをつけてもらった。

 店内もアゼルの魔法でキラキラと黄金色に輝いている。


「ここまで豪華にすればマリー様のメイド喫茶にも負けないわよ!」


 ミクちゃん、レイちゃんも元気よく返事してくれた。

 けど、アゼルは何だか考え込んでいる。


「アゼルどうしたの?」

「あっ、ごめん。ちょっと考え事してた。今日も頑張ろう!」


 アゼルは、すぐに笑顔を取り戻し元気よく返事してくれた。

 けど、何かひっかかる……。




※ ※ ※ ※ ※




 これでもないぐらい豪華にしたのに売上は、そこまでのびなかった。

 いや、むしろ、フルメンバーで望んだのに悪かったとしか言えない。

 アゼルも一日何か考え事をしているようだった。


 10月の売上は3183010だった。

 家賃 380000デジ

 仕入れ230135デジ

 清掃費 37081デジ

 人件費613928デジ(ミク、レイ)

 光熱費 48000デジ

 

 1873866デジが利益だけど、ここからあたしとアゼルの生活費分と税金を引くと

 100万デジほどが残った。

 売上が300万デジあるので出来れば900万デジは現金を残しておきたい。

 

―――――――――――


10月31日(木)


メイド喫茶『オスティウム』


 料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ


 売上

  日別 37960デジ

  月別 3183010デジ

  年別 4861830デジ


 席数

  28席

  カウンター 6

  テーブル 24


 メニュー

  オムライス(メイドのお絵かきあり) 1000デジ

  オリカク  1500デジ

  メイドドリンク 1000デジ

  チェキ   800デジ

  初心者セット1500デジ

  カラオケリクエスト 1000デジ


  カラアゲ 500デジ


 メイドの心得


  メイドの心得1。

  お客様のプレゼントに遠慮はしない。代わりに全力で喜ぶ。

  メイドの心得2。

  お客様の事は、お客様から話をされるまでは詮索しない。


―――――――――――

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