第六十七話 マリー様のメイド喫茶『リリウム』好調です。
今日は日曜日。
アゼルのマリー様とのを聞いて驚いたけど、今まで以上に結束が固まった気がした。
朝礼で全員が久しぶりにそろった。
「みなさん、ご存知の通りマリー様のメイド喫茶『リリウム』が目の前で開店して困難な事態になっています」
あたしはアゼル、レイちゃん、ミクちゃんの顔を見て話した。
みんな真剣な表情だ。
「今日は日曜日。いつもなら新規のお客様も多いですが、おそらくリリウムに行列して、こちらは厳しいと思います。あたしは店内の状況を見て外に呼び込みに出ます」
「店内は私に任せて下さい」
レイちゃんが力強く言った。
あたしがレイちゃんに店内を任せると言う前に、気持ちをわかって鼓舞してくれてる。
「お願い! レイちゃん」
「わたしはレイちゃんの指示で外の呼び込みでも何でも手伝います!」
ミクちゃんもあたしの気持ちをわかってくれている。
「キッチンは任せて」
アゼルは、あたし達の結束の取れている様子を改めて確認するように言った。
「それでは今日も頑張りましょう!」
「はい!」
あたしが号令すると全員が声を合わせて返事をした。
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日曜日なのに以前のように売上がのびない。
けど、呼び込みで何とか新規のお客様を二組入ってもらった。
厳しい状況だけど、みんなの気持ちは一丸となっている。
「頑張ろう!」
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10月27日(日)
メイド喫茶『オスティウム』
料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ
売上
日別 57000デジ
月別 3046440デジ
年別 4725260デジ
席数
28席
カウンター 6
テーブル 24
メニュー
オムライス(メイドのお絵かきあり) 1000デジ
オリカク 1500デジ
メイドドリンク 1000デジ
チェキ 800デジ
初心者セット1500デジ
カラオケリクエスト 1000デジ
カラアゲ 500デジ
メイドの心得
メイドの心得1。
お客様のプレゼントに遠慮はしない。代わりに全力で喜ぶ。
メイドの心得2。
お客様の事は、お客様から話をされるまでは詮索しない。
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