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第六十話 新人歓迎会の後

 昨日は新人歓迎会で大盛りあがり。

 日曜日だけど疲れているだろうから二人は休みにしてもらった。

 大きなイベントの後だとお客さんの数も落ち込むので問題ないはず。


 アゼルとオープン準備を終えてお店を開けると、いつも通りオープンアタックの常連さんが現れた。

 そう、シロちゃんだ。

 お店開店直後から毎日通ってくれる超常連様。

 白い仮面に白いタキシード姿の紳士。

 オープンからワンタイムでお店を出て行くのが日課。

 毎日規則的な仕事にでもついてるのだろう。

 けど、お客様の詮索はしないようにしているので本当の所はわからない。


 シロちゃんと雑談していると、入り口の呼び鈴が鳴った。

 お客様だ。

 入り口の方を向いて、


「いらっしゃいませ!」


 と挨拶して驚いた。

 入り口に立っていたのはマリー様だ。


「ここは、かわらないわね」


 奥からアゼルが出てきてマリー様へお辞儀した。


「マリー様、今日はどういった御用で?」

「挨拶しにきたのよ。向かいでお店やることになったのでね」

「ええ!」


 あたしは驚いて叫んでしまった。

 アゼルは落ち着いている。

 マリー様は、あたしの方を見ると言った。


「わたくしのお店ができたから、大変かもしれないけど頑張ってね」


 なんだか、ちょっと嫌味な言い方。


「お、お互いに頑張りましょう」


 怒りをおさえて愛想よく返したけど、笑顔がひきつってないか心配。


「それじゃあ、頑張ってね。ほほほほほ」


 マリー様は向いの店へと立ち去って行った。

 アゼルは終始落ちついていた。

 深々と礼をしてマリー様を見送った。


 まさか、目の前に出来た豪華な建物がマリー様のメイド喫茶だったなんて。

 

―――――――――――


10月20日(日)


メイド喫茶『オスティウム』


 料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ


 売上

  日別 66760デジ

  月別 2751610デジ

  年別 4430430デジ


 席数

  28席

  カウンター 6

  テーブル 24


 メニュー

  オムライス(メイドのお絵かきあり) 1000デジ

  オリカク  1500デジ

  メイドドリンク 1000デジ

  チェキ   800デジ

  初心者セット1500デジ

  カラオケリクエスト 1000デジ


  カラアゲ 500デジ


 メイドの心得


  メイドの心得1。

  お客様のプレゼントに遠慮はしない。代わりに全力で喜ぶ。

  メイドの心得2。

  お客様の事は、お客様から話をされるまでは詮索しない。


―――――――――――

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