第五十三話 過去最高売上。
向かいの建物はどんどん完成に近づいている。
お城のような形をしていて一階は全面ガラス張りでレストランのようだ。
「もしかして昨日の一流レストランが出来るのかしら？」
なんだかあたしもワクワクしてきた。
今日は日曜日。
昨日までの様子だと今までで一番忙しくなる気がする。
「よし！ 頑張るぞ！」
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予想した通り次から次へと来客があった。
アゼルがキッチン中心にドリンクも手伝う。
レイちゃんがドリンク中心にご案内も手伝う。
ミクちゃんがご案内中心。
そして、あたしはご案内、お会計しながら他手が足りない所を見つけたらカバーに入る。
４人の連携も慣れたものだ。
昨日、三ツ星シェフに褒められたからかアゼルはいつもより張り切っている。
四銃士様効果で新規は女性が多い。
「きゃー！ 猫紳士様！ フライパンさばきがカッコいい！」
４人組の女性客が、アゼルがオムライスの卵をフライパンでひっくり返す様子を見て声援を飛ばした。
アゼルも満更でもなさそう。
猫仮面で表情はわからないけど、なんとなくデレデレしている様子がわかる。
アゼルもこちらを見て目があった。
けど、デレデレしているのでプイッとしてあげた。
※ ※ ※ ※ ※
「マミ、今日はどうかしたの？」
「なんで？」
「いや、なんか目が合った時に怒ってたような気がしたから」
「そう勘違いじゃないの？」
アゼル、気づいてたんだ。
意外にカンが働いて気を使ってるのね。
その気遣いに免じて、今日のデレデレは許してあげよう。
今日は過去最高売上２１０７４０デジだった。
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１０月１３日(日)
メイド喫茶『オスティウム』
料金 １時間１９８０デジ 延長３０分ごと９５０デジ
売上
日別 ２１０７４０デジ
月別 １７６５８００デジ
年別 ３４４４６２０デジ
席数
２８席
カウンター ６
テーブル ２４
メニュー
オムライス(メイドのお絵かきあり) １０００デジ
オリカク １５００デジ
メイドドリンク １０００デジ
チェキ ８００デジ
初心者セット１５００デジ
カラオケリクエスト １０００デジ
カラアゲ ５００デジ
メイドの心得
メイドの心得１。
お客様のプレゼントに遠慮はしない。代わりに全力で喜ぶ。
メイドの心得２。
お客様の事は、お客様から話をされるまでは詮索しない。
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